今日の為替市場ポイント:日米金利差の大幅縮小観測後退でドルは下げ渋る見込み
25日のドル・円は、東京市場では152円11銭から151円46銭まで下落。欧米市場では151円70銭から152円38銭まで上昇し、152円34銭で取引終了。本日28日のドル・円は主に153円を挟んだ水準で推移か。日本銀行による金融正常化が早い時期に実現される可能性は低いとみられており、リスク回避的な円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
報道によると、10月27日に行われた日本の衆議院選挙(総選挙)で自民・公明の連立与党は勝敗の目安とされる過半数議席に届かなかった。連立与党が過半数議席を維持した場合、石破首相の求心力はやや高まり、日本銀行による金融正常化の推進が期待されていたが、自民党の議席数は大幅に減少し、そのような見方は後退したようだ。一方、米国経済の軟着陸への期待はやや高まっており、米国の利下げペースは減速するとみられる。このため、日米金利差の大幅縮小観測は後退し、目先的にリスク回避的なドル売り・円買いは抑制される可能性が高い。
《CS》
提供:フィスコ