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ダウ先物は小幅安もナスダック100は上昇 テスラが決算受け時間外で大幅高=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:50)(日本時間21:50)
ダウ先物 42686(-52.00 -0.12%)
S&P500 5862.50(+24.75 +0.42%)
ナスダック100先物 20394.25(+173.75 +0.86%)

 米株価指数先物市場でダウ先物は小幅安となっているものの、S&P500、ナスダック100とも上昇。ダウ先物については、ダウ採用銘柄のIBM<IBM>、ボーイング<BA>が時間外で下げており圧迫している一方、テスラ<TSLA>が決算を受けて時間外で大幅高となっており、IT・ハイテク株の上げを先導。ナスダック100は上昇している。

 ダウ平均は今週に入って下げが続いており、3日続落している。新たに懸念材料が出たわけではなさそうだが、先週まで最高値更新を続けてきただけに高値警戒感も出ているようだ。米大統領選をにらんで米国債利回りが上昇していることも、利益確定売りを誘っているようだ。

 「最近の株安を深読みし過ぎることはない。11月の米大統領選後、市場は若干の反落に見舞われるかもしれないが、その後は落ち着きを取り戻すだろう」との見方も出ている。この6週間を振り返ってみる必要があるという。上昇の一因は、大手銀の決算が非常に好調で株価の反応も良かったことにあるとも付け加えている。

 その決算については、S&P500企業の27%以上が発表を終え、これらのうち76%が予想を上回る利益を計上している。

 テスラ<TSLA>が決算を受け時間外で大幅高。初めて黒字化した電動ピックアップトラック「サイバートラック」の販売が業績を押し上げた。マスクCEOは会見で来年の納車台数を20-30%増やすと強気な姿勢を表明したことも好感されている。

 IBM<IBM>が決算を受け時間外で下落。売上高が予想を下回った。コンサルティング部門の需要鈍化が響いた。顧客が予算を拡大しておらず、一部の生成AIプロジェクトが従来のコンサルティングを犠牲にしていると説明している。

 ボーイング<BA>が時間外で下落。労働組合はきのう、4年間で35%の賃上げを柱とする新たな労働協約案を否決した。組合側は特に年金に関する条件の改善を要求しており、ストを継続する。工場の操業停止に伴い巨額損失に直面する同社にとってはさらなる打撃となる。

 海洋資源掘削のシードリル<SDRL>が時間外で上昇。同業のトランスオーシャン<RIG>との合併に向けた協議を進めていると報じられた。

 半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>が決算を受け時間外で上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第2四半期の見通しも予想を上回っている。同業のASML<ASML>が先日、弱い決算を公表したことから、同社に対しても不安感が高まっていたが、今回の数字は投資家に安心感をもたらしたようだ。

(NY時間09:00)(日本時間22:00)時間外
ボーイング<BA> 153.60(-3.46 -2.20%)
IBM<IBM> 223.70(-9.05 -3.89%)
シードリル<SDRL> 38.50(+3.32 +9.44%)
トランスオーシャン<RIG> 4.22(+0.11 +2.68%)
ラムリサーチ<LRCX> 76.50(+3.64 +5.00%)

アップル<AAPL> 230.55(-0.21 -0.09%)
マイクロソフト<MSFT> 426.05(+1.45 +0.34%)
アマゾン<AMZN> 185.64(+0.93 +0.50%)
アルファベット<GOOG> 165.32(+0.84 +0.51%)
テスラ<TSLA> 244.26(+30.61 +14.33%)
メタ<META> 567.12(+3.43 +0.61%)
エヌビディア<NVDA> 140.64(+1.08 +0.77%)
AMD<AMD> 155.01(+2.10 +1.37%)
イーライリリー<LLY> 904.00(+0.75 +0.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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