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話題株ピックアップ【昼刊】:住石HD、コニカミノル、トヨタ

■住石ホールディングス <1514>  1,083円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 住石ホールディングス<1514>がストップ高の水準となる前営業日比150円高の1083円に買われた。11月5日の米大統領選が迫るなか、共和党候補のトランプ氏と民主党候補のハリス氏が激しく競り合っている。こうしたなか、激戦州ではトランプ氏がわずかにリードをしているとの調査もあり、同氏が優位に選挙活動を進めているとの見方が広がりつつある。金融市場ではトランプ氏が当選すれば、関税の引き上げによりインフレ上昇圧力が掛かるとの見方から、米長期金利が4.2%台まで上昇。トランプラリーが再燃している。トランプ氏が掲げるエネルギー政策では、原油や天然ガス、石炭生産者を支援する姿勢が示されており、こうした背景から石炭事業を展開する住石HDはトランプ関連銘柄と位置付けられ、短期志向の資金流入により株高に弾みがついたようだ。

■コニカミノルタ <4902>  531.1円  +51.6 円 (+10.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 コニカミノルタ<4902>が買い優勢、480円近辺でのもみ合いを続けていたが、目先マドを開けて上放れる動きをみせている。アクティビストとして存在感を示すエフィッシモ キャピタル マネージメントが22日付で関東財務局に提出した大量保有報告書によると、エフィッシモのコニカミノル株式の保有比率は5.81%となり、新たに5%を超過したことが分かった。保有目的は「純投資(投資一任契約に基づく顧客資産運用のため)」としており、これが株価を刺激する材料となっている。コニカミノルは経営構造改革途上で、25年3月期はリストラ費用などで営業利益が半減する見通しにあり、年間配当も無配とする計画。一方、PBRが0.4倍強と会社解散価値を6割近く下回る水準に株価が放置されており、水準訂正余地の大きさも意識されやすくなっている。

■東京建物 <8804>  2,506円  +184.5 円 (+8.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 東京建物<8804>が大幅高で4日ぶりに反発している。今朝の日本経済新聞電子版で、「アクティビスト(物言う株主)の英パリサー・キャピタルが東京建物の株式を取得したことが22日明らかになった」と報じられており、需給思惑的な買いが入っているようだ。記事によると、中期経営計画にヒューリック<3003>株すべての売却を明記するよう求めたとしており、資産効果の改善などへの関心も高まっている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,642.5円  +97.5 円 (+3.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>に大口の買いが流入。商いを膨らませ2000円台半ばのもみ合いから離脱する動きを鮮明とし、マーケットの視線を集めている。ここ米国で金利上昇が際立つ状況にあり、直近の米10年債利回りは4.2%台まで上昇、これを背景に外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが一段と加速している。足もとで1ドル=151円台前半まで円安が進行、自動車株をはじめとする輸出セクターには追い風が強い。とりわけ同社は為替感応度が高く、対ドル1円の円安で営業利益が約500億円上乗せされると試算されている。同社の25年3月期の通期想定為替レートは1ドル=145円で実勢よりも6円以上円高に設定されており、為替メリットへの期待が買いを誘導している。

■アサヒ <2502>  1,801.5円  +57.5 円 (+3.3%)  11:30現在
 アサヒグループホールディングス<2502>が6日ぶりに反発した。傘下のアサヒビールが22日、ビール類などの生産者価格の改定を発表した。2025年4月1日出荷分から、ビール類では「スーパードライ」や「クリアアサヒ」、「スタイルフリー」で値上げを実施する。収益押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。ビール類のほか「贅沢搾り」や「GINON」、「ボルス」、「アルパカ」、「ドライゼロ」といった酎ハイ、輸入洋酒・ワイン、ノンアルコール飲料の一部商品も値上げの対象となる。包装資材を含む原材料価格や輸送費の上昇に対応する。

■明星工業 <1976>  1,295円  +41 円 (+3.3%)  11:30現在
 明星工業<1976>が大幅反発している。22日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想の264億円から310億円(前年同期比16.6%増)へ、営業利益が28億8000万円から39億円(同43.3%増)へ、純利益が21億2000万円から29億円(同30.2%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好感されている。国内でのメンテナンス工事などが堅調に推移したことに加えて、販管費の抑制効果などが寄与した。

■アイシン <7259>  1,660円  +52 円 (+3.2%)  11:30現在
 アイシン<7259>が6連騰。日本経済新聞電子版は22日夕、「アイシンは電気自動車(EV)向け駆動装置『イーアクスル』を2025年からスズキに供給する」と報じた。スズキ<7269>がインドで生産する電気自動車(EV)に搭載され、主要顧客であるトヨタ自動車<7203>以外への供給に乗り出すとしている。供給先の拡大による事業への好影響を見込んだ買いが入ったようだ。報道によると、アイシンは2025年からイーアクスルをインドで現地生産する予定。スズキは軽自動車のEV用イーアクスルを自社開発しており、車種によってアイシン製と自社製を使い分ける戦略とみられるとしている。

■いちご <2337>  409円  +11 円 (+2.8%)  11:30現在
 いちご<2337>が3日続伸。SMBC日興証券が22日付で目標株価を390円から420円へ引き上げたことが材料視されている。投資評価は「2」を据え置いた。同証券によると、ホテルの成長や不動産売買の増加により、着実な利益成長が続くだろうとみている。自社株買いを発表するなどROE改善や株主還元の姿勢も評価したいという。

■大塚ホールディングス <4578>  9,182円  +175 円 (+1.9%)  11:30現在
 大塚ホールディングス<4578>が反発している。22日の取引終了後、「シベプレンリマブ」のIgA腎症を対象としたフェーズ3試験で主要評価項目を達成したと発表しており、好材料視されている。「シベプレンリマブ」は、IgA腎症の発症と進行に重要な役割を果たすと考えられている免疫細胞増殖因子のサイトカインAPRILの作用を阻害するヒト化モノクローナル抗体。今回、フェーズ3試験の中間解析において、シベプレンリマブ投与9カ月後の24時間uPCR(尿蛋白/クレアチニン比)のベースラインからの変化が、プラセボ群と比較して統計学的に有意かつ臨床的に意義のある減少を示し、主要評価項目を達成したという。これを受けて同社は、早期承認申請に向けてFDA(米国食品医薬品局)に中間結果を報告する予定。また、同試験は継続中で、最終結果は26年初頭に得られる見込みとしている。

■大東建託 <1878>  16,750円  +130 円 (+0.8%)  11:30現在
 大東建託<1878>は反発。22日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1兆8200億円から1兆8300億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を1100億円から1200億円(同14.5%増)へ上方修正すると発表。あわせて増配も発表しており、これらを好感した買いが入っている。施工量平準化と工程の順調な進捗により完成工事高、総利益が増加したこと、不動産開発事業で投資マンションと買い取り再販が好調に推移していることが業績を押し上げる。また、販管費の抑制も寄与する見込み。あわせて、期末配当予想を288円から343円に増額した。年間配当額は630円(前期555円)となる見通し。

■コメリ <8218>  3,300円  -220 円 (-6.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 コメリ<8218>が大幅安。22日取引終了後に発表した4~9月期連結決算は売上高が前年同期比2.3%増の1988億400万円、営業利益が同7.2%増の148億1600万円だった。堅調な内容だったものの、四半期ベースでみると直近7~9月期は減益となっており、これを売り材料視する見方が広がったようだ。第1四半期は肥料や農薬などの農業者向け商品や家庭菜園商品が堅調だったほか、夏物関連商品が好調に推移した。一方、第2四半期は南海トラフ地震臨時情報の発表や台風の影響で防災用品のニーズが高まったものの、記録的な残暑や天候不順を受けてガーデニング商品や殺虫剤、除草剤の販売が低調だった。通期の増収増益見通しに変更はない。

■マクドナルド <2702>  6,390円  -170 円 (-2.6%)  11:30現在
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が軟調。米疾病対策センター(CDC)が現地時間22日、米国のマクドナルド<MCD>のハンバーガー商品「クォーターパウンダー」が腸管出血性大腸菌の集団食中毒に関連していることが判明したと発表した。発表資料によると1人が死亡、10人が入院しているという。これを受けて米国のマクドナルド株は時間外取引で急落している。日本のマクドナルドに関しては、米国での集団食中毒被害に伴うブランドイメージの低下と、今後の集客面での悪影響を懸念した売りが出たようだ。

■三菱UFJ <8306>  1,576円  -15.5 円 (-1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が前日終値近辺で頑強な値動きをみせ、第一生命ホールディングス<8750>も売り買いを交錯させている。米国債券市場では長期債が一段と売られ、米10年債利回りが4.2%台をつけるなど7月下旬以来約3カ月ぶりの高い水準に浮上している。国内でも米長期金利上昇に追随し、新発10年債利回りが0.98%前後と1%台目前に迫っており、日米ともに金利上昇傾向を強めている。メガバンクや大手生保は運用環境の改善が見込まれ、株価にポジティブ材料として働いている。ただ、足もと相場環境の不透明感は拭えず、上値を積極的に買い進む動きはみられない。

■日本取引所グループ <8697>  1,786.5円  -3.5 円 (-0.2%)  11:30現在
 日本取引所グループ<8697>は前日比で2%近く下げる場面があった。23日付の日本経済新聞朝刊は、「東京証券取引所の職員が証券取引等監視委員会から金融商品取引法違反(インサイダー取引)容疑で強制調査を受けていたことが22日、関係者への取材で分かった」と報じた。報道を嫌気した売りが株価の重荷となったようだ。日本取引所は23日午前9時15分、「本日の一部報道について」とのタイトルでコメントを開示。「現在、東京証券取引所の社員が証券取引等監視委員会の調査を受けていることは事実」としたうえで、調査に全面的に協力すると表明した。今後、開示すべき事項が判明した場合には、速やかに公表するとしている。

■夢展望 <3185>  190円  +43 円 (+29.3%)  11:30現在
 夢展望<3185>が続急伸している。21日に世界最大級のオンラインショッピングモール「Temu」と新たに連携したと発表。これを受けて22日の株価は一時ストップ高に買われたが、この日も引き続きこれを好材料視した買いが入っているようだ。また、22日の取引終了後には、SBI証券と割当先とする第11回新株予約権のうち1万4720個(発行総数の40.9%)が権利行使され、147万2000株が交付されたと発表。現時点の未行使残は1万7210個(潜在株式数172万1000株)としており、大量行使により将来的な株式価値の希薄化懸念が和らいだとの見方から買われているようだ。

●ストップ高銘柄
 THECOO <4255>  656円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   11:30現在
 など、2銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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