ハイテク主導ながらディスコへの買い持続を見極め/オープニングコメント
21日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。18日の米国市場はNYダウが36ドル高、ナスダックは115ポイント高だった。主要企業の決算発表が本格化するなか、ネットフリックスは契約者数が予想を上回ったほか、楽観的な見通しが好感され大幅高となり、ハイテク株への買いが広がった。アップルはiPhone16の中国での販売が前モデルに比べ好調だとのリサーチを受け上昇。エヌビディアはアナリストの投資判断引き上げを受けて買われた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比160円高の39170円。
日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買いが先行することになりそうだ。ネットフリックスの決算は前週末に織り込まれているが、ハイテク株に買いが広がった流れを受けて、改めて評価されそうである。また、アップルのほかアマゾン・ドット・コム、アルファベットなど大型テック株の一角が買われており、センチメント改善につながろう。
また、前週末には決算を発表したディスコ<6146>が大幅高となり、アク抜けの動きをみせていた。同社は7月高値をピークに調整が続いていたこともあり、本日も堅調な値動きをみせてくるようだと、他の半導体株への物色が広がる可能性がある。また、今週も主要企業の決算発表が予定されているため、アク抜けへの期待が高まりやすく、押し目狙いの動きが強まってくる展開も期待されそうだ。
もっとも、決算内容を見極めたいとする模様眺めムードも強まりやすい。そのため、物色対象は広がりづらく、決算を手掛かりとした物色など、個別に材料のある銘柄などが中心になりそうである。また、決算発表が本格化してくるようだと、日替わり物色に向かわせそうだ。なお、前週末に決算を発表したところでは、岩井コスモ<8707>、アイザワ証G<8708>、タクミナ<6322>、KeyH<4712>、ツガミ<6101>、両毛システム<9691>などが注目される。
《AK》
提供:フィスコ