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こう着ながら39000円近辺での底堅さは意識される【クロージング】


18日の日経平均は反発。70.56円高の38981.75円(出来高概算14億3000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要株価指数が続伸した流れを引き継ぎ、取引開始直後に39186.64円まで値を上げた。ただ、反発して始まった東エレク<8035>やアドバンテス<6857>など半導体関連株は買いが一巡すると、戻り待ちの売りに押される形となり、相場全般の上値を重くした。ただし、下へのバイアスは強まらず、39000円を挟んでの底堅さは意識された。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり、値下がり銘柄数が拮抗。セクター別では、医薬品、機械、銀行、精密機器など11業種が上昇。一方、石油石炭、電気ガス、ゴム製品、陸運、不動産など22業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ディスコ<6146>、ファナック<6954>、テルモ<4543>が堅調だった半面、ソフトバンクG<9984>、リクルートHD<6098>、アドバンテス、ソニーG<6758>が軟調だった。

前日の米国市場は、9月の小売売上高が市場予想を上回ったほか、週間の新規失業保険申請件数は前週より改善したため、米景気に対する楽観的な見方が相場を押し上げ、主要株価指数は上昇。NYダウは連日で過去最高値を更新した。この流れから朝方は買い戻しの動きが強まった。また、国内長期金利が上昇基調にあることも支援材料となり、利ざや改善への思惑などからメガバンクなど金融株が値を上げたこともセンチメント改善につながった。

日経平均株価は上値の重い展開だった。来週は国内でニデック<6594>、キヤノン<7751>、ファナック、米国ではテキサス・インスツルメンツ、テスラなどの主要企業の決算発表が本格化する。生成人工知能(AI)関連の好調は織り込み済みで、民生用製品や中国向けの受注の伸びなど業績動向を確認したいと考える向きが多いようだ。また、日米で選挙も控えており、政治に対する不透明感もくすぶるなか、積極的に買い上がる雰囲気にはつながらないだろう。

《AK》

《CS》

 提供:フィスコ

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