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半導体関連株への売りが続き39000円割れ【クロージング】


17日の日経平均は続落。269.11円安の38911.19円(出来高概算16億3000万株)で取引を終えた。前日の米国市場で主要な株価指数が反発したことから、日経平均は反発して始まり、ほどなくして39299.74円まで上昇した。ただ、米国ではASMLが下げ止まらず、半導体関連株の重荷となった。もっとも、39000円近辺では押し目を拾う動きもみられ、底堅さは意識された。後場終盤に決算を発表したTSMC(台湾積体電路製造)は、予想を上回る内容だったことで買い戻しを誘う動きもみられたが買いは続かず、日経平均や安値引けとなった。

東証プライムの騰落銘柄は、値下がり銘柄数が1000を超え、全体の6割超を占めた。セクター別では、電気ガス、海運、銀行、空運、証券商品先物など13業種が上昇。一方、精密機器、非鉄金属、化学、小売、金属製品など20業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、ソフトバンクG<9984>、トヨタ<7203>、アステラス薬<4503>、セコム<9735>がしっかりだった半面、東エレク<8035>、ファーストリテ<9983>、TDK<6762>、信越化<4063>が軟調だった。

前日の米国市場では、モルガン・スタンレーが上伸したほか、前日に大きく下落した半導体関連株の一角が値を戻したことなどから主要な株価指数は反発。東京市場にも買い戻しの動きが先行した。また、円相場が一時1ドル=149円台半ばへとやや円安に振れていることも投資マインドを上向かせたほか、国内大手証券が投資判断を引き上げた電力株も値を上げ、日経平均は一時100円超上昇する場面があった。ただ、半導体関連株に売りが続いたほか、引け後にディスコ<6146>の決算を控えていることもあり、積極的な売買は手控えられた。

TSMCの決算では織り込まれている面はあるだろうが、ASMLホールディングが急落する中で投資家の関心が集まっていた。米国市場で評価されるようだと、改めて押し目待ち狙いの動きに向かわせそうだ。日経平均は安値引けとはなったが、日中はほぼ39000円を挟んだ狭いレンジでの推移であり、仕掛けて的な売買は入りづらいところである。なお、国内では引け後に決算を発表するディスコがアク抜けの動きをみせてくるかが注目されそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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