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話題株ピックアップ【夕刊】(2):生化学、ゴールドクレ、Jフロント

■生化学工業 <4548>  868円  +8 円 (+0.9%)  本日終値
 生化学工業<4548>が反発。16日の取引終了後、内視鏡用粘膜下注入材「MucoUp」について、9月30日付の承認通知書を中国国家薬品監督管理局から受領したと発表。これが材料視されたようだ。「MucoUp」は、ヒアルロン酸ナトリウムを主成分とする医療機器。胃及び大腸の腫瘍を内視鏡を用いて切除する際に、同材を腫瘍の粘膜下層に注入し、切除・剥離の操作性を向上させることで、施術を補助するという。国内では2006年に「ムコアップ」として製造販売を取得している。あわせて、同材の中国における販売提携先として、東西貿易(東京都中央区)と販売代理店契約を締結したことも明らかにした。なお、同材の中国での販売開始は26年3月期を予定している。

■ゴールドクレスト <8871>  3,330円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 ゴールドクレスト<8871>が5日続伸。16日の取引終了後、ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)がゴールドクレの株式を買い増していたことが明らかになり、思惑視されたようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、ストラテジックの保有割合は11.03%から12.04%に上昇した。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は10月8日。

■Jフロント <3086>  1,605.5円  +4.5 円 (+0.3%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>やANAホールディングス<9202>が上昇。JR東日本<9020>や資生堂<4911>、コメ兵ホールディングス<2780>などインバウンド関連の一角が物色された。日本政府観光局が16日に発表した9月の訪日外客数(推計)は287万2200人となった。前年同月比で31.5%増となり、コロナ禍前の2019年同月比では26.4%増。今年に入り9月までの累計では2688万200人となり、前年の年間累計(2506万6350人)を上回った。外国為替市場でドル円相場は1ドル=149円台半ばと円安基調を維持するなかにあって、円高進行による需要のピークアウト懸念があったインバウンド関連株に対しては、訪日外国人による消費活動は今後も底堅く推移するとの期待が再燃する形となり、見直し買いの流れとなっているようだ。

■バイセル <7685>  4,910円  -410 円 (-7.7%)  本日終値
 BuySell Technologies<7685>が急落。16日の取引終了後、9月の月次KPI(重要業績評価指標)を開示。出張訪問買取事業における訪問件数は前年同月と横ばいの2万3714件、仕入高は前年同月比7%増の6億9000万円だった。グループ店舗買取事業・その他買取事業での仕入高は同3%増の16億5000万円となっている。仕入高の前年比の伸び率が1ケタ台に鈍化したほか、会社側は9月の業績進捗は想定をやや下回っているとの見方を示しており、ネガティブ視されたようだ。気温の上昇による顧客需要の減少や、9月前半の金相場の下落が響いた。なお同社は10月以降のリカバリー施策の実施により、下期の連結業績計画の達成には影響はないとしている。

■レーザーテック <6920>  21,520円  -630 円 (-2.8%)  本日終値
 レーザーテック<6920>は売り買い交錯。前日は13%を超える急落でプライム市場の下落率トップとなり、一気に2万2000円近辺まで売り込まれたが、きょうは目先自律反発狙いの買いが下値を支える格好となった。前日の米国株市場ではエヌビディア<NVDA>が下げ止まったほかマイクロン・テクノロジー<MU>が大きく上昇し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も小幅ながら上昇して引けた。これを受け、同社株をはじめ半導体製造装置関連株を買い戻す動きが想定されるところだが、きょうは午後に台湾の半導体受託生産大手TSMC<TSM>の決算発表を控えており、その内容を見極めたいとの思惑が積極的な買いを入れにくくしている。

■トリドール <3397>  3,810円  -75 円 (-1.9%)  本日終値
 トリドールホールディングス<3397>が軟調推移。日本経済新聞電子版が16日夜、「すかいらーくホールディングス(HD)は買収したうどん店『資(すけ)さんうどん』の出店を拡大する」と報じた。すかいらーくホールディングス<3197>は今年中に千葉県八千代市へ関東1号店を、25年初めに東京・両国に東京1号店を開く予定で、関東や東北、北海道まで展開エリアを拡大。2029年までに店数を現在の70から210以上まで増やす目標だと伝えている。九州地区で支持を集めるうどん店の全国チェーン化により競争環境が激化するとの見方から、「丸亀製麺」を展開するトリドールに対しては収益面での中期的なマイナス影響が警戒されたようだ。「はなまるうどん」を展開する吉野家ホールディングス<9861>も安い。

■サイゼリヤ <7581>  5,480円  -60 円 (-1.1%)  本日終値
 サイゼリヤ<7581>が軟調。16日の取引終了後、同社のサーバーにおいてランサムウェア攻撃の被害を確認したと発表した。同社が保有する個人情報や秘密情報などが一部漏洩した可能性が高いという。被害の全容については調査中といい、今後の事業への影響を懸念した売りが出たようだ。複数のサーバーでシステム障害が発生し、一部のサービスが停止した。外部のセキュリティー対策企業への調査を依頼したところ、不正アクセスを受けた可能性が確認された。従業員や取引先、採用面接の一部の応募者の個人情報などが漏洩した恐れがあるという。顧客が店舗で利用したクレジットカードなどの情報は含まれていないとしている。

■SIGグループ <4386>  722円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値
 SIGグループ<4386>がストップ高。16日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、売上高が計画を3億7300万円上回る42億7300万円(前年同期比24.6%増)、経常利益が1億6500万円上回る3億6500万円(同2.5倍)、最終利益が8300万円上回る1億9800万円(同3.1倍)で着地したようだと発表。これをポジティブ視した買いが入ったようだ。受注が堅調ななか前期末に買収した子会社が好調に推移した。経費予算の一部未執行による影響や保険解約返戻金の発生もあって、業績が計画を上振れする格好となった。

■イオレ <2334>  750円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 イオレ<2334>が動意。午前11時ごろ、GMOリサーチ&AI<3695>と採用DX領域で業務提携したと発表した。イオレが提供する運用型求人広告プラットフォーム「HRアドプラットフォーム」や求人検索エンジンの広告代理運用などのサービスと、GMOリAIが提供する採用人事向けリサーチサービス「GMO Ask for 採用DX」を組み合わせた採用支援を行う。これが材料視された。

■ラストワンマイル <9252>  3,090円  +381 円 (+14.1%)  本日終値
 ラストワンマイル<9252>が後場に一段高となった。17日正午、発表を延期していた24年8月期決算について、18日に開示すると公表。これが買い戻しを誘う要因となったようだ。当初は11日の決算発表を予定していたが、社内で検証すべき事項が生じたとして15日にいったん変更。15日には、一部計上が漏れていた費用の追加計上の処理が必要となったことなどを理由に、決算発表の再延期を発表していた。

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