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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ガンホー、太平洋セメ、関西電

■REVOLUTION <8894>  480円  +80 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 REVOLUTION<8894>が急騰。16日の取引終了後、24年10月期の連結経常損益が4億2500万円の黒字になりそうだと発表。従来予想の3億8800万円の黒字(前期は4億800万円の赤字)から上方修正しており、これが好感された。物件の売却や仲介案件が想定より進展したことを織り込んだ。特に東京都内の収益物件の確保、売却が進んだことによる収益性向上が主な要因という。また、前経営陣が進めていたプロジェクト物件は全て売却が決定し、東京都内での仲介による手数料収入などの獲得も見込んでいる。なお、同社株は10株から1株の株式併合により、きょうから株価が併合前の10倍になっている。

■ガンホー <3765>  3,208円  +210 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>は大幅高で年初来高値更新。アクティビスト(物言う株主)として知られる投資会社ストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が16日付で関東財務局に提出した大量保有報告書で、ガンホー株の保有割合が5.47%と新たに5%を超えたことが判明。これを受けて思惑的な買いが入った。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は10月8日。

■太平洋セメント <5233>  3,447円  +183 円 (+5.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 太平洋セメント<5233>が後場に急伸。17日午後2時半、取得総数600万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.18%)、取得総額150億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株式需給への好インパクトを期待した買いが入ったようだ。取得期間は18日から2025年3月31日まで。東証における市場買い付けを通じ取得する。

■関西電力 <9503>  2,670.5円  +132 円 (+5.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 関西電力<9503>が大幅続伸。同社は16日、原子力規制委員会から高浜発電所1号機の高経年化対策に係る原子炉施設保安規定の変更が認可されたと発表。これが好材料視されたようだ。同申請は、高経年化技術評価を実施するとともに長期施設管理方針を策定し、2023年11月2日に同委員会に提出したもの。高浜原発1号機は11月に運転開始から50年になるが、複数メディアによると、50年を超える運転が認められるのは国内初という。これを受けて、助川電気工業<7711>、木村化工機<6378>、日本製鋼所<5631>などの原発関連株も買われた。

■Heartseed <219A>  1,515円  +51 円 (+3.5%)  本日終値
 Heartseed<219A>は大幅高。16日取引終了後、24年10月期単独業績予想について売上高を1億5300万円から8億7400万円(前期比2.5倍)へ、営業損益を19億6500万円の赤字から10億5900万円の赤字(前期14億5900万円の赤字)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが集まった。デンマーク製薬大手ノボノルディスクとの全世界を対象とする独占的技術提携・ライセンス契約のもと、来期に見込んでいた開発マイルストンを今期に前倒しで達成したため。また、研究開発費が想定より抑えられたことも寄与する。

■三菱UFJ <8306>  1,620.5円  +30.5 円 (+1.9%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>など銀行株が総じて堅調に推移。前日の米国市場では米10年債利回りは小幅に低下したものの、米モルガン・スタンレー<MS>が好決算を発表したことを受け、同社株が急伸。金融セクターの上昇が顕著となった。これを受けて日本の銀行株に対しても、米国での良好な事業環境による業績面でのポジティブな影響への思惑が広がる格好となり、資金を配分する動きがみられている。りそなホールディングス<8308>も上昇している。

■あすか薬HD <4886>  2,253円  +38 円 (+1.7%)  本日終値
 あすか製薬ホールディングス<4886>が反発。16日の取引終了後、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドらがあすか薬HDの株式を買い増していたことが明らかになり、思惑視されたようだ。同日、関東財務局に提出された変更報告書によると、ニッポン・アクティブと共同保有者によるあすか薬HDの保有割合は10.80%から11.82%に上昇した。ニッポン・アクティブは保有目的の項目において、「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などと記載している。報告義務発生日は10月8日。

■ネットプロ <7383>  388円  +5 円 (+1.3%)  本日終値
 ネットプロテクションズホールディングス<7383>が大幅反発し、年初来高値を更新した。SMBC日興証券が16日付で同社の投資評価「1」を据え置き、目標株価は前回の400円から460円に引き上げたことが好材料視されたようだ。レポートでは、与信コスト圧縮のイニシアチブを反映したことに伴う利益の上方修正を評価。今後も後払い決済サービス「atone」主導のB2C再成長や、順調な拡大を続けるB2BのGMVから利益拡大フェーズが期待できるとしている。

■住友重機械工業 <6302>  3,512円  +42 円 (+1.2%)  本日終値
 住友重機械工業<6302>は反発。16日、SCREENホールディングス<7735>の傘下で半導体製造装置事業を展開するフランスのLaser Systems & Solutions of Europeの株式を100%取得することで契約を締結したと発表した。パワー半導体の製造工程で用いられるレーザーアニール装置分野でトップシェアを持つ企業をグループに収めるといい、今後の事業への好影響を期待した買いが入ったようだ。株式譲渡は11月を予定。取得額は公表していない。なお住友重は17日には、オリックス<8591>が保有するばら積み船を用いて、風力を活用した省エネ運航の実証実験を開始するとも発表している。

■トヨタ自動車 <7203>  2,550.5円  +25 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>やSUBARU<7270>など自動車株が上昇。11月5日の米大統領選を前に、共和党候補のトランプ氏と民主党候補のハリス氏が激しい競り合いを続けている。一部の世論調査ではハリス氏が優位とするものもあるが、賭けサイトではトランプ氏の勝利を織り込む流れもみられている。金融市場は「もしトラ」に備える動きが再び顕在化し、前日のニューヨーク外為市場においてドル円相場は一時1ドル=149円80銭台まで上昇。再度、150円を試す展開となった。トランプ氏が勝利した際は、関税の引き上げなどにより米国内でインフレ圧力が高まり、主要国通貨に対しドル高が進行するとの見方がある。ドル高・円安基調の継続を期待した投資家の買いが、自動車株を支援したようだ。日産自動車<7201>やホンダ<7267>も堅調に推移している。

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