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ダウ先物は小動き モルガン・スタンレーは決算受け上昇=米国株

米株価指数先物(12月限)(NY時間08:53)(日本時間21:53)
ダウ先物 43036(+21.00 +0.05%)
S&P500 5865.50(+2.75 +0.05%)
ナスダック100先物 20361.00(+19.00 +0.09%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも小動き。前日の米株式市場は最高値更新から反落していたが、先行きへの期待感は根強い。前日はバイデン政権によるAIチップの販売制限のニュースや、オランダのASML<ASML>が失望的な決算を発表していたことから、エヌビディア<NVDA>やAMD<AMD>といった半導体関連を中心にIT・ハイテク株が下げを先導した。しかし、本日の時間外の動きを見るとエヌビディアもAMDも小高く推移している。

 先週から大手銀の好調な決算が発表されているが、本日も取引開始前にモルガン・スタンレー<MS>が決算を発表。主力のウェルス・マネジメント部門の収入が予想を上回るなど好調な内容を報告していた。時間外で同銀株は上昇している。

 再度の最高値更新後の米株式市場は次の展開待ちの雰囲気となっているが、一部からは「投資家が決算シーズンと米大統領選を乗り切ろうとするため、今後数週間は不安定な相場展開になる可能性もある」との声も聞かれる。今週発表されている決算は大手銀こそ堅調な報告が相次いでいるが、他のヘルスケアや航空などはまちまちの内容。

 FRBや金利の先行きの見方に変化はなく、緩やかなペースでの利下げが期待されている状況。景気の先行きについてもソフトランディングへの期待が根強く、リセッション(景気後退)の確率は2割に満たないとの見方も多い。

 本日は主要な経済指標の発表は予定されておらず、明日の小売売上高と米新規失業保険申請件数に市場は注目している。

 モルガン・スタンレー<MS>が時間外で上昇。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、主力のウェルス・マネジメント部門の経常収益が予想を上回ったほか、株式や債券・為替・商品(FICC)のトレーディングも好調だった。投資銀行部門も好調で、他の米大手銀と同様に良好な決算となった。

 シスコシステムズ<CSCO>が時間外で上昇。米大手銀のアナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価は62ドルに設定した。AIの推進と評価の可能性を理由に挙げ、AIが同社の売上高に貢献していること、ネットワーク関連企業との株価評価の格差を指摘している。

 医療機器のノボキュア<NVCR>が大幅高。プラチナベースの治療法で、進行した成人患者の転移性非小細胞肺がんの治療に「オプチューンLua」がFDAの承認を取得したと発表した。

(NY時間09:03)(日本時間22:03)時間外
モルガン・スタンレー<MS> 116.35(+4.13 +3.68%)
シスコシステムズ<CSCO> 55.10(+1.02 +1.89%)
ノボキュア<NVCR> 21.35(+3.57 +20.08%)

アップル<AAPL> 233.00(-0.85 -0.36%)
マイクロソフト<MSFT> 417.00(-1.74 -0.42%)
アマゾン<AMZN> 187.81(+0.12 +0.06%)
アルファベット<GOOG> 166.85(-0.05 -0.03%)
テスラ<TSLA> 220.99(+1.42 +0.65%)
メタ<META> 584.03(-2.24 -0.38%)
エヌビディア<NVDA> 132.98(+1.38 +1.05%)
AMD<AMD> 157.85(+1.21 +0.77%)
イーライリリー<LLY> 911.52(-1.80 -0.20%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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