システムインテグレータ---2Q赤字予想から黒字転換、ERP事業の受注状況は計画に基づき順調に推移
システムインテグレータ<3826>は15日、2025年2月期第2四半期(24年3月-8月)決算を発表した。売上高が22.28億円、営業利益が0.79億円、経常利益が0.98億円、親会社株主に帰属する中間純利益が0.75億円となった。当中間連結会計期間より中間連結財務諸表を作成しているため、前年同中間連結会計期間との比較分析は行っていない。
Object Browser事業の売上高は3.94億円、セグメント利益は1.67億円となった。当中間連結会計期間では、プロジェクト管理ツールの「OBPM Neo」が、既存大手IT企業の追加案件と新規契約の増加により、当第2四半期のMRR(Monthly Recurring Revenue:月次計上収益)が第1四半期と比べて406千円増加した。また、データベース開発・設計支援ツールの「Object Browser」も、継続的なバージョンアップにより、前年度と同等レベルの需要を維持している。
ERP事業の売上高は17.81億円、セグメント利益は3.29億円となった。当中間連結会計期間では、新規顧客からの引き合いは堅調に推移しており、受注状況についても当年度期初に策定した受注計画に基づき推移している。また「SAP」については初受注を獲得し、現在順調に開発業務が進行している。連結子会社のKEYSTONE SOLUTIONS COMPANY LIMITEDにおいては、同社グループ外の日系製造業向けのERP案件業務の受注も増加傾向にある。
AI事業の売上高は0.34億円、セグメント損失は0.17億円となった。当中間連結会計期間では、顧客がAIの導入可能性を判断する簡易検証案件が前年度と比べて大幅に増えた。また、既存の顧客の製造現場において、2ライン目導入案件の見込みが立った。
その他の事業の売上高は0.17億円、セグメント損失は0.08億円となった。主にプログラミングスキル判定サービス「TOPSIC」の販売を行っている。オンライン・リアルタイムで受験者のプログラミングスキルを判定できるクラウドサービスであり、中途採用における受験者のスクリーニングや社員のプログラミング教育などのニーズに対応している。当中間連結会計期間では、多くの顧客が更新時期を迎える3月に解約も一部発生したが、契約件数は例年と同様の水準で推移した。
2025年2月期通期の連結業績予想について、売上高が45.08億円、営業利益が1.60億円、経常利益が1.78億円、親会社株主に帰属する当期純利益が1.09億円としている。
《ST》
提供:フィスコ