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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):JESCO、T-BASE、アイビー

JESCO <日足> 「株探」多機能チャートより
■JESCO <1434>  867円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 JESCOホールディングス<1434>に人気集中。独立系で電気設備の設計及び施工を主力事業としているが、豊富な受注残を武器に業績拡大路線をまい進している。15日取引終了後に発表した24年8月期決算は営業利益が前の期比2.7倍となる11億4300万円と急拡大、更に25年8月期の同利益は前期比58%増の18億円と高水準の伸びを継続する見通しとなった。2期連続の過去最高利益更新予想でこれを評価する買いを呼び込んだ。目覚ましい収益成長にもかかわらず、株価指標面ではPERが5倍前後、PBRが0.8倍台とバリュー株としての素地が前面に押し出されており、水準訂正高を見込む動きが顕在化した。

■TOKYO BASE <3415>  251円  +26 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 TOKYO BASE<3415>が4日ぶり急反発。15日の取引終了後、株主優待制度の内容変更と、長期保有の株主に対する優待制度の導入を発表。これをポジティブ視した買いが入ったようだ。新たな制度では、100株以上保有する株主に対し、同社が運営するオンラインストアや実店舗で利用できる株主優待券を保有株式数に応じて、保有期間2年未満で2000~1万5000円分、保有期間2年以上で4000~3万円分贈呈する。15日終値をベースに100株保有の場合、優待利回りは保有期間2年未満で8.9%、保有期間2年以上で17.8%になるという。権利確定日は1月末日。これまでは100株以上を保有する株主に対し、保有株式数に応じて10%割引優待券を2~6枚贈呈する形をとっていた。

■アイビー化粧品 <4918>  309円  +31 円 (+11.2%) 一時ストップ高   本日終値
 アイビー化粧品<4918>は急反発。15日の取引終了後、「Nrf2活性化剤」に関する特許を取得したと発表したことが好感された。Nrf2は、生体の恒常性維持に重要な転写因子で、さまざまな局面で細胞を保護することが知られている。今回の発明におけるNrf2活性化剤は、肌ダメージの原因となる酸化ストレス軽減や、加齢性疾患の発症遅延による健康寿命の延長、種々の疾患の治療や予防、iPS細胞などの幹細胞の制御など研究対象が多岐にわたるほか、最近の研究においてNrf2の生体防御機構、抗老化作用の働きにも注目されており、化粧品市場や健康食品市場はもちろん、先進的な医療分野においても、産業上の利用可能性を幅広く有することが期待されるという。同社では自社製品への応用とともに、医薬品製造会社などへのライセンス契約などの形で、同発明の社会利用を推進するという。

■QLSホールディングス <7075>  703円  +64 円 (+10.0%)  本日終値
 QLSホールディングス<7075>が大幅に3日続伸。15日の取引終了後、株主優待制度の変更について発表した。これまで継続保有期間にかかわらず、1500株以上を保有する株主にこども商品券3000円分を贈呈していたが、新たな制度では500株以上1000株未満を保有する株主にQUOカード5000円分、1000株以上を保有する株主にQUOカード1万円分を贈呈する形とする。2025年3月31日を基準日とする優待制度については、継続保有期間の要件は適用せず、26年3月31日を基準日とする優待制度から、継続保有期間1年以上の株主を対象とする。実質的な制度拡充と受け止めた投資家の買いが株価を押し上げたようだ。

■DDグループ <3073>  1,403円  +119 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 DDグループ<3073>が大幅高で3連騰。15日の取引終了後、25年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。今期の売上高の見通しを3億1000万円増額して387億8000万円(前期比4.6%増)、最終利益の見通しを1億6000万円増額して26億4000万円(同22.7%減)に引き上げており、業況を好感した買いが入ったようだ。飲食・アミューズメント事業では客数が計画を大きく上回った。共同購買などグループの施策や客単価のコントロールも奏功。8月中間期の売上高は前年同期比5.4%増の192億200万円、最終利益は同15.3%減の12億400万円となった。堅調に推移した上期の業績を通期の予想に反映した。同時に公表した9月の既存店売上高も前年同月比6.5%増と増収基調を継続している。

■鈴木 <6785>  1,858円  +154 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 鈴木<6785>が急伸し、上場来高値を更新した。SMBC日興証券が15日、鈴木に関して投資評価を最上位の「1」、目標株価4200円に設定し、カバレッジを開始した。精密金型技術などを強みにコネクターなどのプレス部品を手掛ける同社について、中期的なトップラインの成長率は主要日系コネクター専業メーカーを上回って推移していると指摘。受注アイテムの増加や新たな取引先の獲得などを通じ、成長が更に加速する余地が大きいとの見方を示す。同証券は鈴木の26年6月期営業利益が47億8400万円になると予想する。

■東名 <4439>  1,866円  +149 円 (+8.7%)  本日終値
 東名<4439>が大幅反発し、上場来高値を更新した。15日の取引終了後、24年8月期の連結決算発表にあわせ、25年8月期の業績予想を開示した。今期の売上高予想は前期比25.4%増の299億9200万円、最終利益予想は同29.1%増の20億500万円とした。前期に続き過去最高益の更新を見込む。また前期の期末一括配当をこれまでの予想から14円増額し28円で決定。今期の年間配当予想は1対2の株式分割を考慮した水準では15円、株式分割前の水準では30円と、実質的に増配を計画する。更に中期経営計画を通じ収益拡大策を示したことも相まって、評価されたようだ。25年8月期はオフィス向けの光回線サービスや電力小売販売、オフィスソリューションそれぞれで収益拡大を図る方針。中期経営計画では、27年8月期に売上高を402億3600万円、最終利益を32億5800万円に伸ばす目標を掲げた。

■グッドパッチ <7351>  427円  +32 円 (+8.1%)  本日終値
 グッドパッチ<7351>が大幅高で5日続伸。15日の取引終了後に上限を45万株(発行済み株数の4.98%)、または1億5000万円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は10月16日から来年4月14日までで、資本効率の向上を通じた株主利益の向上や、M&Aにおける活用を含めた将来の機動的な資本政策の遂行を可能とすることなどが目的という。同時に発表した25年8月期連結業績予想は、売上高43億8000万円(前期比11.1%増)、営業利益2億400万円(同5.9倍)、純利益1億1300万円(同9.8倍)を見込む。デザインパートナー事業で営業・マーケティングを継続強化することで有効商談数を増加させ、プロジェクト受注獲得数の増加につなげる。また、デザインプラットフォーム事業では、コア事業であるデザインパートナー事業周辺の人材・ソフトウェア領域を深耕し、事業の拡大を図るという。なお、24年8月期決算は、売上高39億4200万円(前の期比0.4%増)、営業利益3400万円(同88.4%減)、純利益1100万円(同94.7%減)だった。

■オキサイド <6521>  1,888円  +132 円 (+7.5%)  本日終値
 オキサイド<6521>が3連騰。15日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高33億9800万円(前年同期比2.3%増)、営業損益3億9600万円の赤字(前年同期1億1200万円の赤字)となり、営業赤字幅が拡大したものの、6~8月期では営業利益900万円と黒字転換しており、これを好感した買いが入った。光学単結晶や深紫外レーザなどの半導体事業が四半期として過去最高の売り上げとなったほか、がん診断PET装置向けの新規顧客を獲得したヘルスケア事業が計画を上回ったことも寄与した。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高85億5300万円(前期比29.5%増)、営業利益2億200万円(前期9億8300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。

■ユミルリンク <4372>  1,319円  +89 円 (+7.2%)  本日終値
 ユミルリンク<4372>が後場に急伸。16日午後2時、24年12月期において初配当を実施すると発表した。期末に普通配当16円と、設立25周年を迎えたことに伴う記念配当37円をあわせた53円の配当を実施する予定。更に、今後は配当性向15%を目安に継続して配当を実施する方針を示した。株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。

●ストップ高銘柄
 JESCO <1434>  867円  +150 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 MX中国株投 <2530>  19,040円  -5,000 円 (-20.8%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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