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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も節目の水準を意識


16日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利下げ観測は後退し、引き続きドル買いが入りやすい。ただ、心理的節目である150円の上抜けに材料がなく、上値の重さが目立つだろう。

前日は手がかりが乏しいなか、直近のインフレ指標は再加速で米大幅利下げ観測は後退。また、欧州中銀(ECB)の追加利下げへの思惑でドル選好地合いとなり、ユーロ・ドルは1.0880ドル台に弱含んだ。ただ、ドル・円は米株安で円買いに振れ、149円半ばから149円10銭付近に軟化。本日アジア市場で日銀当局者の見解を受け円買いが先行し、ドル・円は一時148円台に沈んだが、その後は149円台に持ち直している。


この後の海外市場は米金融政策にらみ。次回11月の連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げが想定され、ドルは売りづらい地合いが続くだろう。対照的にユーロ圏経済の不透明感でECBの追加利下げが織り込まれ、ユーロ売りがドルの上昇を支える。一方、ドル・円は150円台での為替介入が意識され、過度なドル買い・円売りは抑制されそうだ。大台を上抜けるだけの強いドル買い材料は乏しく、上値は重いだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・9月輸入物価指数(前月比予想:-0.3%、8月:-0.3%)

《CS》

 提供:フィスコ

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