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株価指数先物【引け後】 一時4万円乗せで短期的にはショートが入りやすい


大阪12月限
日経225先物 39910 +300 (+0.75%)
TOPIX先物 2722.0 +14.0 (+0.51%)

 日経225先物(12月限)は前日比300円高の3万9910円で取引を終了。寄り付きは4万0140円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万0095円)を上回り、買い先行で始まった。買い一巡後は4万0030円~4万0180円辺りで保ち合い、前場中盤にかけて3万9980円と4万円を下回る場面もみられた。ただし、ショートは強まらず、同水準では押し目待ち狙いのロングが優勢となった。前場終盤にかけてはショートカバーから上へのバイアスが強まり、前引け時には一時4万0300円まで上げ幅を広げた。

 ランチタイムで4万0200円辺りまで上げ幅を縮め、後場の取引開始後は4万0150円~4万0200円辺りでの推移が続いた。終盤にかけては4万円を挟んだ攻防となり、持ち高調整とみられる動きがやや優勢となり、3万9910円と本日の安値で終えた。

 日経225先物は前引け時に4万0300円まで買われたが、後場は持ち高調整に伴うロングの解消が優勢だったようだ。4万円の大台回復で短期的には達成感が意識された面もあろう。米国市場でエヌビディア<NVDA>が6月以来の最高値を更新したことが支援材料になり、東京エレクトロン <8035> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさ株が日経平均型を牽引した。

 一方で、ファーストリテイリング <9983> [東証P]は買い先行で始まったが、寄り付きを高値に利食いに押されて、本日の安値で終えたことが日経平均型の重荷となった。もっとも、前週末に1社で日経平均株価を大きく押し上げていたこともあり、調整は想定内であろう。日経225先物も買い一巡後は、4万円を挟んだ膠着がコンセンサスだったと考えられる。

 日経225先物はボリンジャーバンドの+1σと+2σによるレンジ内で推移するなか、オプション権利行使価格の4万円を中心とした上下の権利行使価格3万9500円から4万0500円辺りのゾーンを想定しておきたい。4万円を下回り、本日の安値で終えたことから短期的にはショートが入りやすいところだが、レンジ下限に接近する局面では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.66倍に上昇した。前週末の上昇に対する反動から小幅に低下して始まったが、その後は一時14.70倍まで上げ幅を広げ、8月5日に付けた戻り高値の14.69倍を捉えてきた。リバランスが入りやすい水準まで上昇してきたが、同水準を明確に上放れてくるようだと、3月4日の高値14.84倍を意識する形でNTロングに振れやすくなりそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6694枚、ソシエテジェネラル証券が1万3572枚、JPモルガン証券が3700枚、バークレイズ証券が3030枚、ゴールドマン証券が2727枚、サスケハナ・ホンコンが2306枚、野村証券が1141枚、SBI証券が1126枚、ビーオブエー証券が1122枚、モルガンMUFG証券が989枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万0349枚、ソシエテジェネラル証券が1万8473枚、バークレイズ証券が4493枚、JPモルガン証券が3591枚、モルガンMUFG証券が3334枚、ビーオブエー証券が2706枚、サスケハナ・ホンコンが2580枚、ゴールドマン証券が2545枚、野村証券が1799枚、BNPパリバ証券が1012枚だった。

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