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4369 トリケミカル研究所

東証P
2,818円
前日比
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.5 3.18 1.06 49.85
時価総額 916億円
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決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─10月IPO、ハイテクセクターを攻める!


「10月IPO、ハイテクセクターを攻める!」

●古来、「池に落ちた犬は叩くな」というが…?

 さあ、総選挙突入である。株式市場では「解散・総選挙は買い」という。選挙期間中は政権サイドのネガティブな材料が出ない。しかし、予測と結果は違う。今回は石破首相が裏金議員12名を非公認とするほか、比例重複なしが34名(出馬せずを含む)という決断を下した。裏金議員には比例単独が3名いる。

 ほとんどが旧安倍派議員だ。このうち、半数は厳しい闘いを余儀なくされている。衆議院議員の定数は465議席(過半数は233)である。小選挙区が289、比例区(全国11ブロック)が176となっている。この議席を10月27日の投開票に向けて争う。

 なお、与党自民党の現有議席は258、公明党は32、計290だ。絶対過半数である。これがどのくらい減るのか。メディアの情勢分析によると、自民党は最大37~40、公明党は5~7議席減少する可能性が濃厚らしい。自民党は単独過半数割れとなる。

 もちろん、選挙は水ものだ。ふたを開けてみないと分からない。ただ、今後は選挙の予想報道に一喜一憂することになろう。それに、選挙結果がどうなろうとも永田町は大揺れになる。議席が40以上減った場合、石破首相の責任論が出るだろうし、旧安倍派議員の多くが戻ってきた場合、これはこれで強力な反主流派が形成される。

 古来、「池に落ちた犬は叩くな」というが、現状は「池に落ちた犬は叩け、石を投げよ」といった様相だ。まあ、世論の後押しがあって、厳格な対応になっているのだが、這い上がってきた者は徹底して反抗する。これが争乱の火種となろう。

 こういった状況下、足もとの相場は為替次第とはいえ、徐々に様子見姿勢が強くなるだろう。こんな局面ではテーマ、銘柄を絞り込む投資戦術が有効だ。具体的なテーマとしては10月IPO(新規上場)、そしてAI(人工知能)を軸とするハイテクセクターに注目できる。

●東京地下鉄が目玉になりそうなムード!

 10月IPOでは11社が登場する。目玉は23日にプライム市場に上場予定の東京地下鉄 <9023> [東証P]だろう。売出価格の仮条件は1100~1200円だ。初値予想は1400~1500円となっている。東京都心部を中心に9路線を持ち、40円配当(2025年3月期)を計画している。株主優待制度もある。

 このほかユニークなのは伸和ホールディングス <7118> [札証A]だろう。21日に札幌市場(アンビシャス)に上場予定だ。居酒屋チェーンを展開、関東圏に進出している。公募価格は1650円だ。人気がつきづらいだけに、じっくり仕込めば掘り出し物となろう。いずれ、東証に上場するとみる。

 なお、11日にはAI開発を手掛けているオルツ <260A> [東証G]がグロース市場に上場した。主力商品は「AI GIJIROKU」だ。初値は570円だった。今期業績は赤字予想だが、公募価格は540円と手掛けやすい。ドローンのLiberaware <218A> [東証G]のような人気銘柄に育つ可能性があろう。

 ハイテクセクターはエヌビディア<NVDA>などアメリカ市場が主戦場だ。S&P500種指数採用企業の7-9月期予想増益率は4.2%だが、ハイテクセクターは15.2%となっている。日本には半導体製造装置 半導体素材など圧倒的な国際競争力を有する企業群が存在している。アドバンテスト <6857> [東証P]が好例である。

 AIはガートナーのハイプ・サイクル(hype cycle)の5区分によると、幻滅期といわれているが、これは違う。次の段階の啓発期、生産性の安定期に入っている。実際、AIはあらゆる分野で使われているし、ノーベル賞(物理学賞、化学賞)ではAIの研究者(5名)が受賞したではないか。

 筆者は半導体素材のデクセリアルズ <4980> [東証P]、レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]、富士紡ホールディングス <3104> [東証P]、日東紡績 <3110> [東証P]、東洋合成工業 <4970> [東証S]、トリケミカル研究所 <4369> [東証P] 、工具の旭ダイヤモンド工業 <6140> [東証P]などに注目している。

2024年10月11日 記

株探ニュース

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