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0020 東証 小型株

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話題株ピックアップ【夕刊】(3):OSG、セブン&アイ、エアロエッジ

■OSG <6136>  1,782.5円  -174 円 (-8.9%)  本日終値  東証プライム 下落率3位
 OSG<6136>は大幅安。10日取引終了後、24年11月期連結業績予想について営業利益を230億円から190億円(前期比4.0%減)へ下方修正すると発表。売上高については円安を背景に概ね想定通りに推移しているため、従来予想の1530億円(同3.6%増)を据え置いた。一方、利益面では原材料価格の高騰や人件費の増加が重しとなる見通し。

■乃村工藝社 <9716>  800円  -30 円 (-3.6%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 乃村工藝社<9716>は続落。10日取引終了後に3~8月期連結決算を発表。売上高が前年同期比2.6%減の579億4500万円、営業利益が同35.0%減の14億4200万円となっており、これが嫌気された。物販店や飲食店などの「専門店市場」が好調だったほか、テーマパークなどの「余暇施設市場」が堅調だった一方、ショッピングセンターなどの「複合商業施設市場」が減少し、全体の売上高に響いた。また、利益面では販管費の増加が重しとなった。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■セブン&アイ <3382>  2,292円  -33 円 (-1.4%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が続落。10日の取引終了後に25年2月期の連結業績予想の修正を発表。今期の最終利益予想を1300億円減額して1630億円(前期比27.4%減)に引き下げた。増益予想から一転、最終減益となる見通し。海外コンビニ事業の低迷と、イトーヨーカドーネットスーパーの事業撤退に伴う関係会社事業関連損失の計上が響く。あわせてセブン&アイは食品スーパーマーケット事業などを統括する中間持ち株会社を設立すると発表した。イトーヨーカ堂などを傘下に収めた中間持ち株会社ヨーク・ホールディングスを設立し、戦略的パートナーの招へいを通じた持ち分法適用会社化の検討を開始する。セブン&アイを巡っては、カナダのアリマンタシォン・クシュタール社が7兆円規模での買収提案をしていたことが明らかとなっている。アリマンタシォン・クシュタールの買収提案に対抗姿勢を示すセブン&アイは、グループの事業再編と企業価値の向上に向けた取り組みを加速する姿勢を示したものの、一部は事前に報じられていたこともあり、ポジティブ・サプライズとの受け止めは広がらなかった。業績予想の下方修正が示されたほか、高額な買収案が不成立となるリスクも意識されており、買い持ち高を圧縮する目的の売りが株価の重荷となったようだ。

■ニチダイ <6467>  415円  +80 円 (+23.9%) ストップ高   本日終値
 ニチダイ<6467>はストップ高。10日の取引終了後、各種センサーを用いて金型損傷などの異常や状態監視を可能にする「鍛造DX」の実用化に向けて、トヨタ自動車<7203>と協力することで合意したと発表した。トヨタが持つものづくりノウハウと生産活動で得られるビッグデータを、開発中の「鍛造DX」と組み合わせることで新たな製造オペレーションの実用化が期待できるという。これを材料視した買いが膨らんだ。

■AeroEdge <7409>  2,273円  +400 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 AeroEdge<7409>はストップ高。10日の取引終了後、海外グローバル大手航空機関連メーカーと航空機関連部品の製造・販売に関する長期契約を締結したと発表したことが好感された。今回締結した契約は、関連する航空機部品の生産に必要な契約部品の一定割合を契約期間にわたって供給するもので、契約期間は26年から36年まで。同社は、仏エアバス製A320neo及びボーイング<BA>製737MAX用の航空機エンジン「LEAP」に搭載されるチタンアルミブレードの量産加工・販売を主な事業としているが、今回の契約により、LEAPエンジンではない、他の航空機関連部品の量産化を実現することになるという。供給開始は26年1~6月の予定で、これに伴い本社工場(栃木県足利市)内に17億円を投じて生産設備を増設する。なお、同件による25年6月期業績への影響は軽微としているが、同件と24年6月に竣工した新工場で立ち上げを進めているLEAPエンジン以外の別の航空機エンジン部品の新規量産による効果として、27年6月期に3~5億円程度の営業利益の拡大を見込んでいる。

■フィル・カンパニー <3267>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 フィル・カンパニー<3267>が続急伸。同社が10日の取引終了後に発表した24年11月期第3四半期累計(23年12月~24年8月)の売上高は前年同期比27.3%増の38億6500万円、最終損益は8700万円の黒字(前年同期は1億8400万円の赤字)となった。5月中間期の段階では最終赤字の状態だったが、第3四半期累計で黒字転換を果たしたとあって、好感されたようだ。6~8月期の売上高は前年同期比で2倍超となり、営業損益が黒字化した。前期の下期に受注した請負案件や、開発販売が収益に貢献したという。あわせて同社は、連結子会社のフィル事業承継・地域活性化プロジェクトにおける未回収債権の回収状況について公表。投融資先3社のうちの1社に関して貸付金の一部を回収したことに伴い、貸倒引当金戻入益2370万円と受取利息58万円を営業外収益として計上する。一方、別の1社においては経過利息を含めて貸倒引当金繰入額1708万円を営業外費用として計上した。

■アドバンRM <8769>  594円  +68 円 (+12.9%)  本日終値
 アドバンテッジリスクマネジメント<8769>が急伸。読売新聞オンラインがこの日、「厚生労働省は、従業員50人未満の小規模事業所に対し、働く人の『ストレスチェック』を義務づける方針を決めた」と報じた。義務化の対象を全事業所に拡大して対策を強化するという。この報道を受けてARMのほか、メンタルヘルステクノロジーズ<9218>などストレスチェックサービスを手掛ける銘柄に思惑的な物色が向かった。

■ドーン <2303>  2,356円  +257 円 (+12.2%)  本日終値
 ドーン<2303>が急反騰、年初来高値を更新した。地理情報システムの開発及び防災分野を主軸としたクラウドサービス事業を展開しているが、足もとの業績は、ストック型収入のクラウドサービスの契約数積み上がりに加え、大型のシステムインテグレーション案件開発にかかわる売り上げなどが全体収益を押し上げている。10日取引終了後に発表した25年5月期第1四半期(24年6~8月)決算は、営業利益が前年同期比82%増の1億2000万円と急拡大しており、これを評価する買いを呼び込む格好となった。

■ダイコー通産 <7673>  1,227円  +66 円 (+5.7%)  本日終値
 ダイコー通産<7673>が大幅続伸。10日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)単独決算が、売上高46億7800万円(前年同期比21.4%増)、営業利益2億3300万円(同72.8%増)、純利益1億6400万円(同89.3%増)と大幅増益となったことが好感された。CATV局向けのセンター設備や大型のデータセンター設備、医療福祉施設向けの屋内通信設備、消防通信設備など各種案件の受注の増加で売上高が伸長。また、仕入れ価格上昇分の販売価格への転嫁などの取り組みを進めたことも寄与した。なお、25年5月期通期業績予想は、売上高190億円(前期比10.3%増)、営業利益9億8300万円(同11.0%増)、純利益6億6000万円(同9.8%増)の従来見通しを据え置いている。

●ストップ高銘柄
 イメージ情報開発 <3803>  740円  +100 円 (+15.6%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 iFEGBA <2629>  4,010円  -1,000 円 (-20.0%) ストップ安   本日終値
 MX中国株投 <2530>  31,040円  -7,000 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 スローガン <9253>  674円  -150 円 (-18.2%) ストップ安   本日終値
 以上、3銘柄

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