貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

2124 ジェイエイシ

東証P
703円
前日比
-9
-1.26%
PTS
701.8円
11:24 10/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.5 6.58 3.70 3.77
時価総額 1,164億円
比較される銘柄
ディップ, 
タイミー, 
クイック
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

アクシスC Research Memo(2):ハイエンドの人材紹介とスキルシェアを展開


■会社概要

1. 会社概要
アクシスコンサルティング<9344>の事業はヒューマンキャピタル事業の単一セグメントで、ハイエンド人材領域の人材紹介サービスとフリーコンサルタントによるスキルシェアサービスを提供している。人材紹介サービスでは、主としてコンサルティングファーム向けにコンサルタントの採用を支援する一方、2024年7月に吸収合併した(株)ケンブリッジ・リサーチ研究所では事業会社向けにCxOなどのエグゼクティブ層やDXマネージャーなどマネージャー以上の正社員採用をサポートしており、ともにハイエンド人材※という点が特徴である。スキルシェアサービスでは、「フリーコンサルBiz」と「コンパスシェア」を提供しており、フリーコンサルBizでは、企業のニーズに合わせフリーランスのコンサルタントによる課題解決プロジェクトを提供し、コンパスシェアでは、経営課題や事業課題などに関するスポットコンサルを手軽に利用できるデジタルプラットフォームを運営している。

※ 同社では、コンサルティングファームや事業会社から求められるスキルのうち、「コンサルティング」「DX・IT」「CxO」に関して「豊富な経験」を有している高単価な人材と定義している。


ネットワークの深化・強化・拡大に努める

2. 沿革
同社は、創業以来約20年間、コンサルティングファーム向けにマネージャー以上の採用を支援、ケンブリッジ・リサーチ研究所は、60年にわたって事業会社向けにエグゼクティブ層の採用をサポートしてきたという実績があり、ともに強いブランド力を有している。同社は、2002年にITソリューション事業のアクモス<6888>のグループ会社として設立されたが、2009年にMBOにより独立した。コンサルティングファーム向けのシェアが拡大してきた2016年に業容を拡大させ、新規ビジネスとしてフリーコンサルBizを開始するとともに、ケンブリッジ・リサーチ研究所を子会社化して事業会社向け人材紹介に進出した。さらに、2022年にコンパスシェアを開始し、2023年に東京証券取引所グロース市場に上場した。2024年には効率的運営を目指してケンブリッジ・リサーチ研究所を吸収合併するなど事業体制を強化している。また同社は、コンサルティングファームのパートナーや事業会社の経営者との定期的な情報交換会を通じて、ネットワークの深化・強化・拡大を図っている。


ハイエンド人材を最適配置する動きが強まる

3. 業界環境
近年、グローバル競争の激化、テクノロジーの進展、人口減少といった環境変化のなかで、社会の課題解決と新しい価値やイノベーションの創出が求められている。そのため、人材を資源(Human Resources)より資本(Human Capital)と捉え、偏在し不足するコンサルタントやCxO、DXマネージャーなどの高い専門性と能力を持ったハイエンド人材を最適配置することで、企業課題や社会課題を解決して価値を持続的に創造していく必要がある。このようなことからハイエンド人材へのニーズは強く、コンサルティング市場は引き続き成長を持続しているといわれており、DX関連を中心にマネージャー以上の人材の需要も堅調に推移している。また、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)直後に全面的に人手不足となった若年層のコンサルタントに対する採用意欲が高まったが、足元では充足してきたため若年層の採用についてはコロナ禍以前の状態に縮小する傾向にある。事業会社に関しては、DX関連の人材の採用を強化したい企業は多いが、人手不足のため採用は非常に厳しい状況にあるようだ。同様に採用が厳しいなか、フリーコンサルBizではDXに関連する人材のニーズが強く、PE(Private Equity)ファンドでは投資先にCxOを紹介するバリューアップ人材の紹介件数が多くなっているもようだ。なお、同社に近い業態としては、人材紹介ではジェイ エイ シー リクルートメント<2124>、フリーランスの活用という点ではみらいワークス<6563>やINTLOOP<9556>があるが、人材紹介とスキルシェアの両サービスを相当の規模感で提供しているのは同社のみと言える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均