セグエ Research Memo(6):2024年12月期は株主数の増加に伴い株主優待費用が増加、営業利益の減少を予想
■今後の見通し
● 2024年12月期の業績見通し
セグエグループ<3968>は、2024年12月期の連結業績について、2024年4月発表の修正予想のとおり、売上高18,800百万円(前期比7.8%増)、営業利益960百万円(同11.6%減)、経常利益1,330百万円(同31.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益773百万円(同17.2%増)を見込んでいる。2023年12月期決算発表時の期初予想では、人員強化や投資を続けながらセキュリティ、ITインフラ製品及び関連サービスの販売を推進することで増収増益を予想していた。しかし、プライム上場基準の「流通株式時価総額100億円」を充足するために、2024年2月13日にその時点で保有する自己株式の消却、1株につき3株の割合の株式分割、株主優待制度の導入を発表した。その結果、株主数が大幅に増加し、それに伴い株主優待に要する費用が増加する見込みとなったため、営業利益を下方修正した。一方、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益については、デリバティブ解約益の計上により上方修正している。
中間期業績の通期業績予想に対する進捗率は、経常利益及び親会社株主に帰属する中間純利益は55%強と順調に推移しているものの、売上高及び営業利益は40%前後にとどまっている。ただ、中間期に過去最高を記録した受注残高が下期には売上高に変わること、また同社では従来から下期偏重の決算であること、「RevoWorksクラウド」が積み上がること、M&A費用は下期には発生しないことなどから、通期予想は十分に達成可能と弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
《HN》
提供:フィスコ