はてな Research Memo(4):2024年7月期の業績は増収減益となるも、各利益は当初計画を上回る
■はてな<3930>の業績動向
1. 2024年7月期の業績概要
2024年7月期の業績は、売上高で前期比5.1%増の3,309百万円、営業利益で同60.7%減の68百万円、経常利益で同49.9%減の91百万円、当期純利益で同37.4%減の62百万円と増収減益となった。売上高はコンテンツプラットフォームサービス及びコンテンツマーケティングサービスの低迷をテクノロジーソリューションサービスの伸張でカバーし、10期連続の増収となった。一方、利益面では今後の成長を見据えた人員増強に伴う人件費の増加(前期比6.5%増)、並びにDC利用料の増加(同24.7%増)が足かせとなり、2期連続の減益となった。
当初計画比では、売上高がコンテンツプラットフォームサービス及びコンテンツマーケティングサービスの下振れにより142百万円の未達となった。一方、利益面ではDC利用料が円安進展に伴うAWS費用(ドル支払)の増加により計画を36百万円上回ったが、人件費で156百万円、その他費用で42百万円抑えることができ、各利益は計画を超過達成した。期末従業員数はITエンジニアを中心に前期末比14名増の207名となったが、計画比では5名下回った。同社は、前期からの2期間を人員増強や新サービス開発などの先行投資期間と位置付けてきたが、これら取り組みについてはおおむね順調に推移したものと評価できる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ