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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米雇用情勢改善も中東にらみの円買いが重石


4日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。今晩の米雇用統計で非農業部門雇用者数の改善が予想され、ドル買い先行の見通し。ただ、中東情勢の緊迫化で有事のドル買いも、リスク回避の円買いがドルの重石となりそうだ。

日銀の早期追加利上げへの期待後退を受けた円売りは前日も強まり、主要通貨をサポートした。一方、前日発表された米経済指標で新規失業保険申請件数とISM非製造業景況指数が材料視され、ドルは下落後に買い戻された。ユーロ・ドルは1.10ドル付近に軟化、ドル・円は147円台に再浮上。本日アジア市場で中東情勢をにらみ円売りは抑制され、ドル・円は147円台に再接近したが、円買いが一段の上昇を阻止した。

この後の海外市場は米雇用統計が焦点。失業率と平均時給は横ばいながら、非農業部門雇用者数は増加の見通し。連邦準備制度理事会(FRB)は雇用情勢の悪化が顕著なら追加的な緩和を進める方向だが、雇用情勢が改善すれば追加利下げを想定したドル売りは一服。また、イランとイスラエルの緊張が高まり、週末に向けドルに有事の買いが見込まれる。同時にリスク回避の円買いも優勢となり、ドルの上昇は小幅にとどまる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 英・9月建設業PMI(予想:53.1、8月:53.6)
・21:30 米・9月非農業部門雇用者数(予想:+15.0万人、8月:+14.2万人)
・21:30 米・9月失業率(予想:4.2%、8月:4.2%)
・21:30 米・9月平均時給(前月比予想:+3.8%、8月:+3.8%)
・22:00 ウィリアムズNY連銀総裁開会あいさつ(同行主催雇用関連イベント)

《AK》

 提供:フィスコ

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