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話題株ピックアップ【夕刊】(1):INPEX、住友鉱、象印

■INPEX <1605>  2,058.5円  +87 円 (+4.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 INPEX<1605>と石油資源開発<1662>が逆行高。イランが1日、イスラエルへ180発を超える弾道ミサイルを発射したと伝わった。レバノンの武装組織ヒズボラに対し、イスラエルが行った軍事行動に対する報復を行ったという。イスラエルがレバノン南部での地上攻撃を行ったことに伴って、イラン側が反撃に乗り出すシナリオはある程度は予想されていたものの、双方の軍事行動が更にエスカレートするリスクが意識され、米原油先物相場は急伸した。同日の米国市場ではシェブロン<CVX>など石油関連株に買いが入ったが、2日の東京市場においてもINPEXなどに対し、原油相場の上昇による採算性向上を見込んだ買いが入っている。出光興産<5019>やコスモエネルギーホールディングス<5021>、ENEOSホールディングス<5020>が高い。

■住友金属鉱山 <5713>  4,589円  +143 円 (+3.2%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が大幅続伸。イスラエルとイランを巡る中東情勢の緊迫化を背景に、1日のニューヨーク市場では安全資産への需要から金先物相場が3日ぶりに反発し、再び上値指向を強めた。これが金関連銘柄と位置付けられる住友鉱の支援材料となっており、株価は200日移動平均線を上抜けると上昇に弾みをつけた。サイコロジカルラインはきょうの上昇を含めて11勝1敗と短期的な過熱感も高まった状態にあるが、PBR(株価純資産倍率)は0.6倍台と1倍を大きく下回る水準とあって、全体相場が軟調な地合いにあっても買いを誘発する格好となっている。

■象印マホービン <7965>  1,673円  +46 円 (+2.8%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が4日ぶりに急反発し、年初来高値を更新した。1日の取引終了後、24年11月期第3四半期累計(23年11月21日~24年8月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比6.1%増の657億3500万円、経常利益は同2.0%減の53億1700万円、最終利益は同31.3%増の48億7400万円となった。経常利益は減益ながら、通期の計画に対する進捗率は93%に上った。最終利益は大幅な増益ということも相まって、ポジティブ視した買いが集まったようだ。国内では炊飯ジャーの最上位機種である「炎舞炊き」の販売が好調だった。海外においても中国と東南アジアで炊飯ジャーが好調に推移。為替差損が発生した半面、土地・建物を売却したことに伴う固定資産売却益の計上が最終利益を押し上げた。

■ツムラ <4540>  4,804円  +114 円 (+2.4%)  本日終値
 ツムラ<4540>は上値指向を鮮明とし、年初来高値を更新。同社は漢方薬を主力とする医薬品メーカー。直近決算の4~6月期業績は、営業利益が前年同期比2.3倍の105億7500万円と急拡大した。医療用漢方製剤の一部製品で不採算品再算定の適用を受けた影響が寄与した。通期でも大幅な営業増益を見込み、最高益を更新する見通し。配当予想も前期比で大幅増額を計画している。好業績を背景に買い優勢の展開が続いている。

■三菱自動車工業 <7211>  403.2円  +9.2 円 (+2.3%)  本日終値
 三菱自動車工業<7211>が続伸。同社が米国時間1日に発表した今年7~9月期の米国新車販売台数は、前年同期比42.3%増の3万1588台となった。好調な販売状況が明らかとなり、買い安心感が意識されたようだ。「アウトランダー」や「エクリプスクロス」、「ミラージュ」の販売が伸びた。アウトランダーではプラグインハイブリッド車(PHV)のモデルが大きく伸長した。

■不二越 <6474>  3,165円  +40 円 (+1.3%)  本日終値
 不二越<6474>が続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で「ベアリング(軸受け)の生産再編を進める」と報じられており、好材料視された。記事によると、現在中国など国内外10カ所で生産しているが9割をタイに集約するという。拠点集約による固定費の削減効果を期待した買いが入ったようだ。

■みずほリース <8425>  1,005円  +3 円 (+0.3%)  本日終値
 みずほリース<8425>が続伸。1日の取引終了後、U-NEXT HOLDINGS<9418>と、包括業務提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。UNEXTの全国の法人の顧客に対して、厳格かつ迅速な審査ができるみずほリースの金融ソリューションの提案を行うという。これにより、顧客の支払い平準化ニーズなどに対する最適な提案に加えて、店舗開業時や設備投資時における資金面の支援強化につながるという。また、店舗・施設ソリューションとの組み合わせにより経営課題を総合的に解決・支援するとしている。

■ラクスル <4384>  1,181円  -118 円 (-9.1%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ラクスル<4384>が大幅に4日続落。SBI証券が1日、ラクスルの投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価は1600円から1400円に減額修正している。印刷・ソリューション領域の売上高推移についてやや物足りなさがあると指摘。全体としてM&Aにより成長が加速する場面も想定されるとする一方、不確定要素を織り込まずに考えると強気な投資判断の継続は難しいとの見方を示している。同証券はラクスルの25年7月期営業利益予想をこれまでの40億8600万円から35億8800万円に見直した。

■あみやき亭 <2753>  1,841円  -139 円 (-7.0%)  本日終値  東証プライム 下落率8位
 あみやき亭<2753>が大幅反落。2日午前9時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比10.0%増の175億8400万円、営業利益が同42.5%増の13億4800万円、最終利益が同52.9%増の8億1900万円となった。大幅な増益となったものの、直近3カ月間となる7~9月期の営業・経常利益は減益で着地した。直近の業況に対して物足りなさが意識されるなか、株価は前日に大きく切り上がっていたこともあり、利益確定目的の売りが優勢となったようだ。4~9月期の焼肉事業の売上高は前年同期比2.8%増の113億4000万円となった。

■村田製作所 <6981>  2,778.5円  -114 円 (-3.9%)  本日終値
 村田製作所<6981>とTDK<6762>が下値を探る展開。1日の米国市場でアップル<AAPL>の株価は前の日に比べて3%近く下落した。新型スマートフォン「iPhone16」を巡り、需要が低調である可能性が一部で指摘され、株価を下押ししたようだ。年末商戦を前に販売が市場の期待に届かず、同社に部品を供給する電子部品メーカーの業績にマイナスの影響を及ぼす可能性が意識され、村田製とTDKに対しても売りが膨らんだようだ。太陽誘電<6976>や日東電工<6988>も軟調に推移した。

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