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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米雇用関連統計が低調ならドル売り


1日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。前日までの円急伸の反動で、円売りが主要通貨を押し上げる見通し。ただ、米雇用情勢が注目されるなか、JOLTS求人件数が減少すればドル売り要因となりそうだ。

前日発表されたドイツの消費者信頼感指数(CPI)は顕著に鈍化し、欧州中銀(ECB)の追加利下げ観測からユーロ売りが先行。また、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日の講演で緩和的な金融政策に前向きながらも、利下げを急ぐ状況にないと発言。ユーロ・ドルは1.1110ドル台に軟化し、ドル・円は144円に接近した。本日アジア市場で日本株高による円売りで、ドル・円は144円台に浮上した。

この後の海外市場は日米金融政策にらみ。石破茂自民党新総裁が臨時国会で首班指名され、日銀の金融正常化が意識されやすい。ただ、早期利上げ期待は一服し、前週末からの円買いが逆流しドルを押し上げる。一方、今晩の米ISM製造業景況感指数は50を下回るものの、前回から改善すれば軟着陸期待のドル買いが先行。半面、JOLTS求人件数は減少が予想され、目先の雇用情勢が注目されるなか一段のドル買いを抑えそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・9月製造業PMI改定値(予想:44.8、速報値:44.8)
・17:30 英・9月製造業PMI改定値(予想:51.5、速報値:51.5)
・18:00 ユーロ圏・9月消費者物価指数(前年比予想:+1.8%、8月:+2.2%)
・22:25 米・9月製造業PMI改定値(予想:47.0、速報値:47.0)
・23:00 米・9月ISM製造業景況指数(予想:47.6、8月:47.2)
・23:00 米・8月JOLT求人件数(予想:766万件、7月:767.3万件)
・23:00 米・8月建設支出(前月比予想:+0.2%、7月:-0.3%)
・24:00 ボスティック米アトランタ連銀総裁開会あいさつ(アトランタ・ボストン・リッチモンド連銀共催会議)
・24:10 ボスティック米アトランタ連銀総裁・クックFRB理事対談
・07:15 ボスティック米アトランタ連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁討論会参加
・米副大統領候補討論会
・休場:中国(国慶節、7日まで)、香港(国慶節)

《CS》

 提供:フィスコ

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