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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日清紡HD、ガンホー、ティーガイア

日清紡HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■日清紡ホールディングス <3105>  971.3円  +12.5 円 (+1.3%)  本日終値
 日清紡ホールディングス<3105>がしっかり。9月30日の取引終了後、保有する複合商業施設「アリオ西新井」の敷地・建物をヒューリック<3003>に売却すると発表しており、好材料視された。売却価格は非開示。なお、24年12月期業績予想には織り込み済みとしている。

■ガンホー <3765>  3,103円  +22 円 (+0.7%)  本日終値
 ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>がしっかり。この日、スマートフォン向け完全新作RPG「ディズニー ピクセルRPG」の事前登録者数が70万人を突破したと発表しており、好材料視された。なお、同ゲームは10月7日にサービス開始が決定している。

■ティーガイア <3738>  2,925円  -745 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ティーガイア<3738>は急落。9月30日取引終了後、米投資会社ベインキャピタル系のBCJ-82-1から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格が1株2670円と足もとの株価水準を下回るディスカウントTOBとなっており、これにサヤ寄せする格好で売りが膨らんだ。買い付け予定数は1638万6305株(下限707万6300株、上限設定なし)、買い付け期間は10月1日から11月20日まで。TOB成立後にティーガイア株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は30日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■KOA <6999>  1,110円  -23 円 (-2.0%)  本日終値
 KOA<6999>が3日続落。9月30日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を719億円から646億円(前期比0.4%減)へ、営業利益を39億円から16億円(同51.7%減)へ、純利益を32億円から8億円(同71.1%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気された。自動車向け市場で米欧のインフレや金利高止まり、日本の車両認証問題などを背景に自動車の販売台数が伸び悩んでいるほか、産業機器や民生機器市場ではアジアにおける景気停滞による弱い実需が継続しており、抵抗器需要の回復が来期以降にずれ込む見通しであることが要因としている。

■理想科学工業 <6413>  3,385円  -30 円 (-0.9%)  本日終値
 理想科学工業<6413>が冴えない。9月30日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、経常利益を28億円から27億円(前年同期比15.2%増)へ下方修正したことが嫌気された。為替の影響が想定を上回り、売上高は372億円から382億円(同9.7%増)へ、営業利益は22億円から29億円(同57.5%増)へ上方修正したものの、営業外損益で為替差損の計上を見込むことが響くという。

■イタミアート <168A>  1,444円  +300 円 (+26.2%) ストップ高   本日終値
 イタミアート<168A>がストップ高。今年4月に東証グロース市場に新規上場したニューフェース。販促物の製造販売やECサイト運営を展開する同社は、選挙活動に向けた「のぼり」や「たすき」、腕章、バナースタンドなどの商品を取り扱う。自民党の石破茂新総裁は9月30日に記者会見を行い、衆院選の投開票日を10月27日とする意向を表明。前日の取引時間中にはすでに10月中の衆院解散・総選挙の方針が伝わっており、選挙関連株に買い向かう姿勢がみられたが、衆院選の実施に伴う特需により業績が一段と上振れるとの期待が強まるなかで同社株にはきょうも買い注文が膨らみ、連日のストップ高となった。

■ソリトンシステムズ <3040>  1,267円  +205 円 (+19.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ソリトンシステムズ<3040>は後場急伸。午前11時40分ごろ、配当方針の変更を発表した。これまで「25年12月期までに配当性向(連結)を40%」とする目標を掲げてきたが、これを「配当性向(連結)50%程度、もしくは株主資本配当率(連結)8%程度を目安とする」に見直した。これに伴い、24年12月期の期末配当予想を13円から39円に大幅増額した。年間配当額は52円(前期24円)となる見通し。これを好感した買いを集めた。

■ビーロット <3452>  1,075円  +90 円 (+9.1%)  本日終値
 ビーロット<3452>が急反発。9月30日の取引終了後、上限を60万株(発行済み株数の3.10%)、または5億円とする自社株買いを実施すると発表したことが好感された。取得期間は10月1日から来年3月31日までで、機動的な資本政策及び配当性向を維持しながら、より高い水準での株主還元を図るためとしている。同時に、24年12月期の連結業績予想について、未定としていた売上高を301億円(前期比28.0%増)とすると発表した。不動産投資開発事業で得意顧客の富裕層・海外富裕層・事業会社からの取得ニーズが強く、計画を超える利益での売却を実現するプロジェクトが複数件あり業績の積み上げを図ることができる見込みとなったことが売上高を押し上げる。また、不動産コンサルティング事業における取り扱い案件の大型化や、不動産マネジメント事業における宿泊施設の変動賃料収入などの増加、更に近年に実施したM&Aの効果などが寄与するという。なお、営業利益56億9000万円(前期比3.5%増)、純利益34億7000万円(同5.2%増)は従来見通しを据え置いたが、現在精査中としており、今後修正が必要と判断される場合には速やかに開示するとしている。

■トルク <8077>  238円  +18 円 (+8.2%)  本日終値
 トルク<8077>が急伸。9月30日の取引終了後、取得総数90万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.85%)、取得総額2億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元姿勢を評価した買いが入ったようだ。取得期間は10月1日から2025年3月31日までとする。

■JDSC <4418>  890円  +61 円 (+7.4%)  本日終値
 JDSC<4418>が反発。同社は9月30日取引終了後、三井物産<8031>グループの東洋船舶と大規模言語モデル(LLM)活用ソリューション「AI番頭」を共同開発したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。「AI番頭」は、船舶運航管理上で生じる多種多様な課題を社内に蓄積されたドキュメントやメールをベースに、RAG(外部ソースから取得した情報を用いて、生成AIモデルの精度と信頼性を向上させるテクノロジー)の技術を用い調査し、LLMが要約、回答、メールドラフト作成などの機能を提供。これまで高度な知識を持つ経験者でなければ回答できなかった専門性の高い内容や多言語による対応にも、経験の浅い社員が対応できるようになるなど、業務の平準化と人材活用の幅拡大、後継者への業務手法の引継ぎ、知識継承といった業務環境の改善につながるとしている。

■ETSグループ <253A>  600円  0 円 (0.0%) ストップ高   本日終値
 ETSグループ<253A>が急騰。午後0時10分ごろ、25年9月末時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、好材料視された。毎年9月30日時点で500株以上を保有する株主を対象に、保有株数と保有期間に応じてAmazonカードを5000円分から1万5000円分贈呈する。

●ストップ高銘柄
 One中国5 <2553>  3,599円  +1,600 円 (+80.0%) ストップ高   本日終値
 イシン <143A>  1,430円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 セーラー広告 <2156>  412円  +80 円 (+24.1%) ストップ高   本日終値
 ペルセウス <4882>  652円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 ティーガイア <3738>  2,925円  -745 円 (-20.3%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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