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株価指数先物【引け後】 「高市トレード」のリバランスは一巡した可能性


大阪12月限
日経225先物 37930 -1920 (-4.81%)
TOPIX先物 2645.5 -100.5 (-3.65%)

 日経225先物(12月限)は前日比1920円安の3万7930円で取引を終了。寄り付きは3万7900円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万7450円)にサヤ寄せする形で、売り先行で始まった。直後に付けた3万7860円を安値にやや下げ幅を縮め、現物の寄り付き直後には3万8470円まで持ち直し、75日移動平均線(3万8060円)のほか、ナイトセッションで付けた高値(3万8400円)を上回る場面もみられた。

 だが、75日線をキープできず、前場終盤にかけては寄り付き水準を下回っての推移となり、ランチタイムで3万7830円まで売られた。後場中盤には3万8130円と再び75日線を上回ってきたが維持できず、終盤にかけて一時3万7810円まで売られ、小幅ながら下値を切り下げていた。

 日経225先物は一時3万8470円まで下げ幅を縮めたものの、75日線を支持線に変えることができず、戻り待ち狙いのショートに押される格好となった。ただし、25日線(3万7370円)を意識したバイアスは強まっておらず、積極的にはショートを仕掛けてくる動きは限られた。後場は円相場が1ドル=141円台と円高に振れるなかで、若干ながら下値を切り下げる形ではあったが、概ね3万7800円処での底堅さはみられていた。

 東証プライムの騰落銘柄は値下がり数が1500を超え、全体の9割超を占めた。出来高は26億株(27日は22億4900万株)に膨れており、「高市トレード」のリバランスは一巡した感がある。日経225先物は27日の取引終了後のナイトセッションで一時3万7290円まで売られ、一時25日・200日線を割り込む場面もみられたが、本日は売り一巡後に3万8000円近辺で推移する75日線を挟んでの推移だった。

 3万8000円水準での底堅さがみられるなか、改めてロングが入りやすい需給状況に向かう可能性がありそうだ。まずは27日の安値水準である3万8750円辺りが意識されやすく、目先的にはオプション権利行使価格の3万8000円から3万8750円のレンジを想定する。

 NT倍率は先物中心限月で14.33倍に低下した。先週末のNTロングに対するリバランスの動きとなったが、上昇前の水準に低下してきたため、リバランスは一巡したようだ。日経225先物が3万8000円水準での底堅さがみられてくるなか、改めてNTロングに向かわせそうだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万3338枚、ソシエテジェネラル証券が1万7023枚、サスケハナ・ホンコンが6530枚、バークレイズ証券が6502枚、JPモルガン証券が4229枚、SBI証券が3689枚、モルガンMUFG証券が3185枚、野村証券が3135枚、ゴールドマン証券が1688枚、ドイツ証券が1377枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万0917枚、ソシエテジェネラル証券が2万4330枚、JPモルガン証券が9052枚、バークレイズ証券が7876枚、モルガンMUFG証券が6023枚、ゴールドマン証券が6004枚、サスケハナ・ホンコンが4506枚、BNPパリバ証券が4378枚、ビーオブエー証券が4062枚、みずほ証券が2832枚だった。

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