利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第4弾 27社選出 <成長株特集>
本特集では、7月下旬から8月中旬までの決算発表集中期間に配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。
シリーズ最終回となる第4弾では、第1弾を配信した19日時点の時価総額が80億円以上250億円未満の中から、24年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している27社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、少額投資での不動産クラウドファンディングなどを展開するクリアル <2998> [東証G]。24年4-6月期(第1四半期)はプロ向け不動産ファンド事業「CREAL PRO」で大阪なんばのホテルを売却し、経常利益は8億円と過去最高益を2.1倍も上回って着地。第1四半期実績だけで、通期計画の12.5億円に対する進捗率は64.1%に達しており、業績上振れが期待される。
2位は不動産仲介会社や賃貸管理会社向け業務支援クラウドサービスを提供する日本情報クリエイト <4054> [東証G]が入った。4-6月期(第4四半期)は「賃貸革命」を主力とする管理ソリューション部門の売上高が伸びたうえ、原価・費用コントロールの進展も寄与し、14四半期ぶりに経常利益の過去最高益を塗り替えた。併せて発表した25年6月期の同利益は前期比35.4%増の10億円と2期連続の最高益見通しを示したことも好感され、株価は年初来高値圏に急浮上している。
3位にリスト入りした住宅設備の保守・保証サービスを展開する日本リビング保証 <7320> [東証G]の4-6月期(第4四半期)は、社会的ニーズの高い蓄電池をはじめとした再生可能エネルギー機器への保証展開を中心に利益率の高いサービスが伸び、経常利益は前年同期比70.7%増の5.3億円と11四半期ぶりの最高益を達成した。同時に発表した25年6月期の同利益は前期比5.8%増の16億円と9期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
4位には転職・就職のための社員口コミ情報サイト「OpenWork」を運営するオープンワーク <5139> [東証G]がランクインした。4-6月期(第2四半期)は売上高9.1億円(前年同期比17.6%増)、経常利益4億円(同63.3%増)といずれも四半期ベースの過去最高を更新して着地。企業向け求人サービスのOpenWorkリクルーティング部門でWeb履歴書登録数が増加し、活発化する採用ニーズを取り込んだほか、広告宣伝費を抑制したことも大幅増益につながった。
6位にリストアップされた自動車・携帯電話向けコネクターを主力とする鈴木 <6785> [東証P]の4-6月期(第4四半期)は、金型事業で生産効率や高付加価値化の対策を進めたことなどが奏功し、7四半期ぶりに過去最高益を更新した。続く25年6月期の経常利益は前期比4.3%増の38.2億円と2期連続の最高益を見込み、配当は前期比34円増の80円に大幅増配する方針を示した。これを受けて、株価は8月30日に上場来高値1727円まで上値を伸ばす場面があった。
12位のアイビス <9343> [東証G]も好決算を背景に株価は青空圏を舞う展開となっている。4-6月期(第2四半期)はモバイルペイントアプリのサブスクリプション契約獲得数が計画を大きく上回ったことに加え、広告宣伝費の抑制や円安効果も利益を押し上げた。業績好調に伴い、24年12月期通期の経常利益を上方修正し、最高益予想をさらに上乗せするとともに、配当も従来計画の30円→40円に大幅増額修正している。
●“青天井”シリーズ ─────
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 31社選出
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 33社選出
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 32社選出
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<2998> クリアル 111 801 380 32.8 1250 941 26.9
<4054> 日本情報C 58.3 345 218 35.4 1002 740 21.4
<7320> リビング保証 53.1 536 350 5.8 1600 1512 12.9
<5139> オープンW 52.7 400 262 17.1 1000 854 18.5
<4977> 新田ゼラチン 38.3 1380 998 25.9 3000 2382 10.2
<6785> 鈴木 19.1 1246 1046 4.3 3827 3668 9.9
<7317> 松屋R&D 18.5 480 405 16.8 1527 1307 12.2
<8030> 中央魚 14.3 1320 1155 4.2 2800 2688 6.1
<4058> トヨクモ 10.3 299 271 14.3 1000 875 34.8
<8704> トレイダーズ 7.6 2051 1907 13.9 5000 4389 6.8
<6566> 要興業 6.6 548 514 2.0 1907 1869 12.4
<9343> アイビス 6.4 283 266 175 1178 428 22.2
<3837> アドソル日進 5.4 465 441 12.8 1675 1485 15.2
<9221> フルハシE 5.3 434 412 14.0 1420 1246 12.0
<7374> コンフインタ 5.1 350 333 22.7 1401 1142 12.3
<2924> イフジ産業 4.2 800 768 9.2 1975 1809 8.8
<9145> ビイングHD 3.9 589 567 14.5 2080 1817 11.5
<4013> 勤次郎 3.9 161 155 1.4 571 563 20.3
<3963> シンクロ 3.8 301 290 21.6 1260 1036 15.7
<5244> jig.jp 3.3 528 511 0.1 1825 1823 10.6
<9034> 南総通運 2.5 576 562 0.7 1961 1947 7.5
<4374> ロボペイ 1.7 117 115 74.7 400 229 32.6
<6026> GMOテック 1.1 278 275 84.5 1037 562 14.1
<6194> アトラエ 1.1 467 462 43.5 1520 1059 22.9
<7191> イントラスト 0.9 544 539 12.1 2320 2070 12.0
<7481> 尾家産 0.8 899 892 7.5 3510 3265 6.8
<3834> 朝日ネット 0.5 643 640 10.8 2200 1986 11.3
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
シリーズ最終回となる第4弾では、第1弾を配信した19日時点の時価総額が80億円以上250億円未満の中から、24年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している27社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、少額投資での不動産クラウドファンディングなどを展開するクリアル <2998> [東証G]。24年4-6月期(第1四半期)はプロ向け不動産ファンド事業「CREAL PRO」で大阪なんばのホテルを売却し、経常利益は8億円と過去最高益を2.1倍も上回って着地。第1四半期実績だけで、通期計画の12.5億円に対する進捗率は64.1%に達しており、業績上振れが期待される。
2位は不動産仲介会社や賃貸管理会社向け業務支援クラウドサービスを提供する日本情報クリエイト <4054> [東証G]が入った。4-6月期(第4四半期)は「賃貸革命」を主力とする管理ソリューション部門の売上高が伸びたうえ、原価・費用コントロールの進展も寄与し、14四半期ぶりに経常利益の過去最高益を塗り替えた。併せて発表した25年6月期の同利益は前期比35.4%増の10億円と2期連続の最高益見通しを示したことも好感され、株価は年初来高値圏に急浮上している。
3位にリスト入りした住宅設備の保守・保証サービスを展開する日本リビング保証 <7320> [東証G]の4-6月期(第4四半期)は、社会的ニーズの高い蓄電池をはじめとした再生可能エネルギー機器への保証展開を中心に利益率の高いサービスが伸び、経常利益は前年同期比70.7%増の5.3億円と11四半期ぶりの最高益を達成した。同時に発表した25年6月期の同利益は前期比5.8%増の16億円と9期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
4位には転職・就職のための社員口コミ情報サイト「OpenWork」を運営するオープンワーク <5139> [東証G]がランクインした。4-6月期(第2四半期)は売上高9.1億円(前年同期比17.6%増)、経常利益4億円(同63.3%増)といずれも四半期ベースの過去最高を更新して着地。企業向け求人サービスのOpenWorkリクルーティング部門でWeb履歴書登録数が増加し、活発化する採用ニーズを取り込んだほか、広告宣伝費を抑制したことも大幅増益につながった。
6位にリストアップされた自動車・携帯電話向けコネクターを主力とする鈴木 <6785> [東証P]の4-6月期(第4四半期)は、金型事業で生産効率や高付加価値化の対策を進めたことなどが奏功し、7四半期ぶりに過去最高益を更新した。続く25年6月期の経常利益は前期比4.3%増の38.2億円と2期連続の最高益を見込み、配当は前期比34円増の80円に大幅増配する方針を示した。これを受けて、株価は8月30日に上場来高値1727円まで上値を伸ばす場面があった。
12位のアイビス <9343> [東証G]も好決算を背景に株価は青空圏を舞う展開となっている。4-6月期(第2四半期)はモバイルペイントアプリのサブスクリプション契約獲得数が計画を大きく上回ったことに加え、広告宣伝費の抑制や円安効果も利益を押し上げた。業績好調に伴い、24年12月期通期の経常利益を上方修正し、最高益予想をさらに上乗せするとともに、配当も従来計画の30円→40円に大幅増額修正している。
●“青天井”シリーズ ─────
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第1弾 31社選出
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 33社選出
・利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 32社選出
も併せてご覧ください。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<2998> クリアル 111 801 380 32.8 1250 941 26.9
<4054> 日本情報C 58.3 345 218 35.4 1002 740 21.4
<7320> リビング保証 53.1 536 350 5.8 1600 1512 12.9
<5139> オープンW 52.7 400 262 17.1 1000 854 18.5
<4977> 新田ゼラチン 38.3 1380 998 25.9 3000 2382 10.2
<6785> 鈴木 19.1 1246 1046 4.3 3827 3668 9.9
<7317> 松屋R&D 18.5 480 405 16.8 1527 1307 12.2
<8030> 中央魚 14.3 1320 1155 4.2 2800 2688 6.1
<4058> トヨクモ 10.3 299 271 14.3 1000 875 34.8
<8704> トレイダーズ 7.6 2051 1907 13.9 5000 4389 6.8
<6566> 要興業 6.6 548 514 2.0 1907 1869 12.4
<9343> アイビス 6.4 283 266 175 1178 428 22.2
<3837> アドソル日進 5.4 465 441 12.8 1675 1485 15.2
<9221> フルハシE 5.3 434 412 14.0 1420 1246 12.0
<7374> コンフインタ 5.1 350 333 22.7 1401 1142 12.3
<2924> イフジ産業 4.2 800 768 9.2 1975 1809 8.8
<9145> ビイングHD 3.9 589 567 14.5 2080 1817 11.5
<4013> 勤次郎 3.9 161 155 1.4 571 563 20.3
<3963> シンクロ 3.8 301 290 21.6 1260 1036 15.7
<5244> jig.jp 3.3 528 511 0.1 1825 1823 10.6
<9034> 南総通運 2.5 576 562 0.7 1961 1947 7.5
<4374> ロボペイ 1.7 117 115 74.7 400 229 32.6
<6026> GMOテック 1.1 278 275 84.5 1037 562 14.1
<6194> アトラエ 1.1 467 462 43.5 1520 1059 22.9
<7191> イントラスト 0.9 544 539 12.1 2320 2070 12.0
<7481> 尾家産 0.8 899 892 7.5 3510 3265 6.8
<3834> 朝日ネット 0.5 643 640 10.8 2200 1986 11.3
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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