利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 32社選出 <成長株特集>
本特集では、7月下旬から8月中旬までの決算発表集中期間に配信した「利益成長“青天井”銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。
今回は「第1弾」(9月19日)、「第2弾」(9月23日)に続き、19日時点の時価総額250億円以上750億円未満の中から、24年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している32社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、富山第一銀行 <7184> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)は資金運用収益や株式売却益などが大幅に増加し、経常利益は115億円と過去最高だった前年同期を2.4倍も上回って着地。すでに上期計画の115億円に到達しており、業績上振れが期待される。
2位にリスト入りしたオプティマスグループ <9268> [東証S]の4-6月期(第1四半期)は経常利益29.8億円(前年同期比3.3倍)と2四半期連続の最高益更新を遂げた。昨年11月に買収したオーストラリアの自動車販売会社オートパクト、今年5月に買収したオーストラリアの自動車総合物流企業であるオートケア・サービスの業績上積みなどが寄与したほか、為替差損益が好転したことも利益拡大に貢献した。
3位に入った大阪を地盤とするマンションディベロッパーであるエスリード <8877> [東証P]の4-6月期(第1四半期)経常利益は前年同期比2.3倍の82.2億円に急拡大し、これまでの過去最高益を50.7%も上回って着地。底堅い住宅需要や国内外の機関投資家などといった顧客層が増えたことを背景に、マンションの販売・引き渡しが好調だった。
4位にはスマートフォン向け携帯充電器のレンタルサービス「チャージスポット」を提供するINFORICH <9338> [東証G]が入った。4-6月期(第2四半期)はモバイルバッテリーシェアリングサービスに対するニーズが高まる中、充電スタンドの利用者やレンタル数が増加し、売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。
6位の綜研化学 <4972> [東証S]は液晶ディスプレイ産業の中国シフトが進む中、中国市場を中心に粘着剤製品の販売が大きく伸びたことに加え、円安に伴う収益押し上げ効果なども寄与し、4-6月期(第1四半期)の経常利益は18.1億円と前年同期比2.6倍に膨らんだ。業績好調に伴い、減益予想だった25年3月期上期(4-9月)の同利益を一転して17期ぶり最高益見通しに大幅上方修正している。
選出リストには、企業の底堅いIT投資需要を追い風に業績を伸ばす企業が目立つ。訪問看護用の電子カルテシステムを主力とするeWeLL <5038> [東証G]、経営コンサルティングを展開するシグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P]、ソフト・システム開発を手掛けるULSグループ <3798> [東証S]、ビジネスエンジニアリング <4828> [東証P]、セルシス <3663> [東証S]、採用DX支援サービスを提供するワンキャリア <4377> [東証G]などがリスト入りしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7184> 富山第一銀 135 11560 4919 93.0 17800 9223 5.7
<9268> オプティマス 63.9 2982 1819 60.5 8400 5235 7.8
<8877> エスリード 50.7 8226 5458 20.7 13700 11346 8.7
<9338> インフォR 38.1 370 268 139 1515 633 26.3
<5989> エイチワン 37.0 4078 2977 30.3 10000 7676 3.5*
<4972> 綜研化学 34.5 1815 1349 4.9 4100 3909 10.4
<6638> ミマキエンジ 27.7 1952 1529 39.3 6800 4882 8.6
<4971> メック 26.1 1509 1197 22.5 5200 4246 20.0
<3179> シュッピン 19.0 1225 1029 14.4 3824 3344 10.3
<4462> 石原ケミ 18.2 876 741 11.0 2790 2514 17.5
<4792> 山田コンサル 18.2 2040 1726 0.2 3730 3724 15.9
<6266> タツモ 16.9 2319 1984 15.7 4500 3890 14.7
<8715> アニコムHD 15.7 1620 1400 15.4 4800 4159 17.3
<6430> ダイコク電 15.4 5605 4855 3.3 12500 12102 6.1
<5038> eWeLL 13.9 295 259 22.2 1112 910 34.1
<2915> ケンコーマヨ 13.7 1795 1579 12.1 4650 4149 11.6
<6088> シグマクシス 13.1 1452 1284 22.2 5300 4338 18.3
<3798> ULSグルプ 12.4 723 643 25.1 2200 1758 20.8
<3661> エムアップ 12.2 882 786 18.6 3400 2867 26.8
<4377> ワンキャリア 10.8 698 630 22.6 1222 997 30.7
<2932> STIFHD 9.4 781 714 20.2 2800 2330 18.2
<2676> 高千穂交易 8.2 631 583 9.0 2000 1835 25.3
<4933> Ine 6.4 1438 1352 4.9 4550 4337 13.8
<4828> ビーエンジ 6.1 1183 1115 8.3 4200 3877 17.5
<6564> ミダックHD 5.9 1141 1077 14.9 3881 3377 19.7
<6627> テラプローブ 5.1 2184 2079 8.2 8020 7411 9.4
<1301> 極洋 4.6 3295 3151 12.9 10000 8856 7.7
<6364> 北越工 3.5 2237 2161 1.1 7400 7323 10.5
<3663> セルシス 3.3 624 604 31.9 2117 1605 27.8
<2674> ハードオフ 2.9 1019 990 9.7 3280 2990 13.0
<7047> ポート 1.5 930 916 21.4 2830 2331 14.1*
<6016> ジャパンエン 0.3 1880 1875 27.6 4490 3518 9.8
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
株探ニュース
今回は「第1弾」(9月19日)、「第2弾」(9月23日)に続き、19日時点の時価総額250億円以上750億円未満の中から、24年4-6月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ今期も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップした。
下表では、本決算月にかかわらず、24年4-6月期に経常利益が全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している32社を選び出し、4-6月期の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったのは、富山第一銀行 <7184> [東証P]。24年4-6月期(第1四半期)は資金運用収益や株式売却益などが大幅に増加し、経常利益は115億円と過去最高だった前年同期を2.4倍も上回って着地。すでに上期計画の115億円に到達しており、業績上振れが期待される。
2位にリスト入りしたオプティマスグループ <9268> [東証S]の4-6月期(第1四半期)は経常利益29.8億円(前年同期比3.3倍)と2四半期連続の最高益更新を遂げた。昨年11月に買収したオーストラリアの自動車販売会社オートパクト、今年5月に買収したオーストラリアの自動車総合物流企業であるオートケア・サービスの業績上積みなどが寄与したほか、為替差損益が好転したことも利益拡大に貢献した。
3位に入った大阪を地盤とするマンションディベロッパーであるエスリード <8877> [東証P]の4-6月期(第1四半期)経常利益は前年同期比2.3倍の82.2億円に急拡大し、これまでの過去最高益を50.7%も上回って着地。底堅い住宅需要や国内外の機関投資家などといった顧客層が増えたことを背景に、マンションの販売・引き渡しが好調だった。
4位にはスマートフォン向け携帯充電器のレンタルサービス「チャージスポット」を提供するINFORICH <9338> [東証G]が入った。4-6月期(第2四半期)はモバイルバッテリーシェアリングサービスに対するニーズが高まる中、充電スタンドの利用者やレンタル数が増加し、売上高、経常利益ともに過去最高を達成した。
6位の綜研化学 <4972> [東証S]は液晶ディスプレイ産業の中国シフトが進む中、中国市場を中心に粘着剤製品の販売が大きく伸びたことに加え、円安に伴う収益押し上げ効果なども寄与し、4-6月期(第1四半期)の経常利益は18.1億円と前年同期比2.6倍に膨らんだ。業績好調に伴い、減益予想だった25年3月期上期(4-9月)の同利益を一転して17期ぶり最高益見通しに大幅上方修正している。
選出リストには、企業の底堅いIT投資需要を追い風に業績を伸ばす企業が目立つ。訪問看護用の電子カルテシステムを主力とするeWeLL <5038> [東証G]、経営コンサルティングを展開するシグマクシス・ホールディングス <6088> [東証P]、ソフト・システム開発を手掛けるULSグループ <3798> [東証S]、ビジネスエンジニアリング <4828> [東証P]、セルシス <3663> [東証S]、採用DX支援サービスを提供するワンキャリア <4377> [東証G]などがリスト入りしている。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 4-6月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<7184> 富山第一銀 135 11560 4919 93.0 17800 9223 5.7
<9268> オプティマス 63.9 2982 1819 60.5 8400 5235 7.8
<8877> エスリード 50.7 8226 5458 20.7 13700 11346 8.7
<9338> インフォR 38.1 370 268 139 1515 633 26.3
<5989> エイチワン 37.0 4078 2977 30.3 10000 7676 3.5*
<4972> 綜研化学 34.5 1815 1349 4.9 4100 3909 10.4
<6638> ミマキエンジ 27.7 1952 1529 39.3 6800 4882 8.6
<4971> メック 26.1 1509 1197 22.5 5200 4246 20.0
<3179> シュッピン 19.0 1225 1029 14.4 3824 3344 10.3
<4462> 石原ケミ 18.2 876 741 11.0 2790 2514 17.5
<4792> 山田コンサル 18.2 2040 1726 0.2 3730 3724 15.9
<6266> タツモ 16.9 2319 1984 15.7 4500 3890 14.7
<8715> アニコムHD 15.7 1620 1400 15.4 4800 4159 17.3
<6430> ダイコク電 15.4 5605 4855 3.3 12500 12102 6.1
<5038> eWeLL 13.9 295 259 22.2 1112 910 34.1
<2915> ケンコーマヨ 13.7 1795 1579 12.1 4650 4149 11.6
<6088> シグマクシス 13.1 1452 1284 22.2 5300 4338 18.3
<3798> ULSグルプ 12.4 723 643 25.1 2200 1758 20.8
<3661> エムアップ 12.2 882 786 18.6 3400 2867 26.8
<4377> ワンキャリア 10.8 698 630 22.6 1222 997 30.7
<2932> STIFHD 9.4 781 714 20.2 2800 2330 18.2
<2676> 高千穂交易 8.2 631 583 9.0 2000 1835 25.3
<4933> Ine 6.4 1438 1352 4.9 4550 4337 13.8
<4828> ビーエンジ 6.1 1183 1115 8.3 4200 3877 17.5
<6564> ミダックHD 5.9 1141 1077 14.9 3881 3377 19.7
<6627> テラプローブ 5.1 2184 2079 8.2 8020 7411 9.4
<1301> 極洋 4.6 3295 3151 12.9 10000 8856 7.7
<6364> 北越工 3.5 2237 2161 1.1 7400 7323 10.5
<3663> セルシス 3.3 624 604 31.9 2117 1605 27.8
<2674> ハードオフ 2.9 1019 990 9.7 3280 2990 13.0
<7047> ポート 1.5 930 916 21.4 2830 2331 14.1*
<6016> ジャパンエン 0.3 1880 1875 27.6 4490 3518 9.8
※2023年4月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した03年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準を採用する銘柄。
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