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話題株ピックアップ【夕刊】(2):プレイド、日揮HD、Jフロント

■プレイド <4165>  949円  +16 円 (+1.7%)  本日終値
 プレイド<4165>が高い。同社はクラウド型のCX(顧客体験)プラットフォームを展開し、米グーグルとは戦略的提携関係にある。業績はCXプラットフォームの大企業シフトが功を奏し、会社側の想定を上回って好調に推移している。24日取引終了後に24年9月期業績予想の修正を発表、調整後営業利益を従来予想の2億7500万円から5億7400万円(前期は4億9000万円の赤字)に2倍以上に上方修正した。なお、売上高は従来予想の108億900万円から110億1200万円(前期比28%増)に増額している。これを評価する形で投資資金が攻勢をかけた。

■日揮ホールディングス <1963>  1,247円  +17 円 (+1.4%)  本日終値
 日揮ホールディングス<1963>が後場強含みとなった。同社はきょう、日揮グローバルがフランス企業と共同でモザンビーク向けLNGプラントの基本設計役務を受注したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。内容は年産1800万トン(150万トン×12系列)のLNGプラントに係る基本設計役務、及び設計・調達・建設工事(EPC)役務に係る見積役務。なお、受注金額については非公表としている。

■Jフロント <3086>  1,534.5円  +18 円 (+1.2%)  本日終値
 J.フロント リテイリング<3086>は続伸。24日取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を4245億円から4370億円(前期比7.4%増)へ、純利益を265億円から365億円(同22.0%増)へ上方修正すると発表した。百貨店事業とショッピングセンター事業の堅調に加え、株式段階取得差益の計上が寄与する。あわせて配当予想を40円から44円(前期36円)に増額した。これが好感され、一時5%超高まで上昇した。

■愛知製鋼 <5482>  4,000円  +35 円 (+0.9%)  本日終値
 愛知製鋼<5482>が8連騰で年初来高値を更新した。旧村上ファンド系とされるシティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)らが愛知鋼の株式に関し、新たに5%を超えて保有していることが24日の取引終了後に判明し、思惑視されたようだ。同日、関東財務局に提出された大量保有報告書によると、シティインデックスイレブンスと野村絢氏の保有割合は合計で5.08%。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」としている。報告義務発生日は13日。

■エニマインド <5027>  1,280円  +4 円 (+0.3%)  本日終値
 AnyMind Group<5027>が3日ぶりに反発。この日、多言語対応可能な生成AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。同サービスは、生成AIを搭載したプラットフォームで、多言語対応のAIライバー(AIによってモデリング・生成されたアバター)を活用したライブコマース配信を可能にしたのが特徴。これによりブランド企業は、時間・場所・言語を問わず24時間365日ノンストップで商品の紹介や販売をリアルタイムで行えるようになる。また、同社の専門スタッフによるオペレーション支援を組み合わせた事業モデルを採用することで、データに基づいた精度の高いソリューションを提供するという。

■東北新社 <2329>  651円  -72 円 (-10.0%)  本日終値
 東北新社<2329>が急落。同社は24日の取引終了後、シンガポールの投資会社である3Dインベストメント・パートナーズからの株式非公開化に関する提案の協議の結果について公表した。東北新社は、同社が指定する守秘義務誓約書を3D側が変更なく差し入れることを条件に、3Dによるデューデリジェンス(資産査定)を受け入れる方針だったが、3D側が守秘義務誓約書の内容について実質的な変更を要請する立場を変えなかったため、協議・交渉を打ち切ることを決めたという。株価にプレミアムを上乗せする形でのTOB(株式公開買い付け)への期待が後退する形となり、売りがかさんだようだ。

■三菱UFJ <8306>  1,444.5円  -38 円 (-2.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが持ち高調整の売りを浴び、揃って下値を探る展開となった。東京市場では半導体関連株などハイテク系グロース株への水準訂正を期待した買いが活発化している。これは米国でFRBがハイピッチで利下げを進める構えにあることや、国内でも日銀が追加利上げにひと頃よりも慎重な姿勢を示していることが背景にある。一方、世界的な金融緩和ムードが高まるなか、金融機関にとっては運用利ザヤが縮小するとの見方も広がってきた。足もとで半導体買いの銀行売りというロング・ショートの動きを誘導している。

■野村ホールディングス <8604>  773円  -11.5 円 (-1.5%)  本日終値
 野村ホールディングス<8604>が後場に売られ、前日比で一時3%安となった。読売新聞電子版がこの日、野村証券が自己資金による国債の先物取引で相場操縦を行った疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が25日午後にも、金融商品取引法違反で同社に課徴金を科すように金融庁に勧告する方針を固めたことがわかった、と報じた。報道をネガティブに受け止めた投資家の売りが膨らんだようだ。記事によると、グローバル・マーケッツ部門で管理職だったディーラーが2021年ごろ、実際には売買する意思がないのに大量の注文を出し、その後取り消す「見せ玉」と呼ばれる手口で不正に価格を変動させて、利益を得た疑いがあるという。

■しまむら <8227>  7,670円  -108 円 (-1.4%)  本日終値
 しまむら<8227>が4日続落。24日の取引終了後に発表した9月度(8月21日~9月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら既存店売上高は前年同月比4.3%増と11カ月連続で前年実績を上回ったものの、サプライズはないとして反応は限定的のようだ。残暑が続いたことで、アウター衣料、実用品ともに夏物の販売が好調に推移し、事前に売れ筋商品のTシャツやブラウスの在庫を持ち上げたことも奏功した。また、初冬物では婦人アウター衣料のニットやベストが高気温の状況下でも売り上げを伸ばした。なお、全店売上高は同4.4%増だった。

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