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25日の株式相場見通し=反落か、欧米株高も円高で利食い誘発

 25日の東京株式市場は強弱観対立のなかもやや売りに押される展開で、日経平均株価は5日ぶりに反落する公算が大きそうだ。前日まで日経平均は4営業日続伸で合計1700円以上も上昇しており、目先利益確定売りの動きを誘発する可能性が高い。前日の欧州株市場ではドイツやフランス、英国など主要国の株価が全面高商状となった。中国で金融緩和や景気刺激策が発表されたことを受け、経済的結びつきの強い欧州経済へのプラスの影響を見込んだ買いが景気敏感株をはじめ幅広い銘柄に流入した。この流れを引き継ぎ、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値を指向する展開となった。NYダウの上値は重く、取引後半にマイナス圏に沈む場面もあったが、引け際にかけて締まる格好で連日で史上最高値を更新している。引き続き前週のFOMCでの大幅利下げなど、FRBが金融緩和に積極的な姿勢が市場センチメントにプラスに働いている。この日に発表された9月の米消費者信頼感指数が事前コンセンサスを下回ったものの、FRBの急ピッチの利下げが続くとの思惑が全体相場を支えた。東京市場では欧米株がほぼ全面高に買われたことで、リスク許容度の高まった海外投資家の買いが見込まれるが、外国為替市場で1ドル=143円台前半まで円高方向に振れていることは輸出セクターを中心に上値を押さえる要因となる。直近4営業日でやや過熱気味に買われた反動が出そうだが、一方で今週26日に9月の権利付き最終日を控え、駆け込みでの配当権利取り狙いの買いなどが入り、下値抵抗力を発揮することも想定される。

 24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比83ドル57セント高の4万2208ドル22セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同100.251ポイント高の1万8074.521だった。

 日程面では、きょうは8月の企業向けサービス価格指数、基調的なインフレ率を捕捉するための指標、8月の外食売上高、8月の全国スーパー売上高、8月の全国百貨店売上高など。海外ではスウェーデン中銀の政策金利発表、8月の米新築住宅販売件数、米5年物国債の入札など。

出所:MINKABU PRESS

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