Aoba-BBT Research Memo（8）：自己資本比率は60%以上で財務状況は健全

■業績動向

2. 財務状況と経営指標
Aoba-BBT<2464>の2024年3月期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,127百万円減少の7,491百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が926百万円減少した。固定資産では有形固定資産が312百万円、のれんが145百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比896百万円減少の2,716百万円となった。有利子負債が68百万円減少したほか、未払金が255百万円、未払法人税等が294百万円、創業者特別功労引当金が237百万円それぞれ減少したことによる。純資産合計は前期末比230百万円減少の4,774百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益242百万円を計上した一方で、配当金支出で222百万円、自己株式の取得で256百万円の減少要因となった。

経営指標を見ると、自己資本比率は負債の減少により前期末の57.8%から63.3%に上昇した。有利子負債比率も2.9%と低水準にあることから財務の健全性は維持しているものと判断される。一方、収益性に関しては売上高営業利益率で5.1%、ROEで5.0%、ROAで4.8%といずれも5%前後の水準にとどまっており、収益性の向上が今後の課題となっている。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲）

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