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0019 東証 中型株

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話題株ピックアップ【昼刊】:パークシャ、Fスターズ、さくらネット

■パークシャ <3993>  3,335円  +290 円 (+9.5%)  11:30現在
 PKSHA Technology<3993>は3連騰している。20日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて9月27日付で東証スタンダード市場から東証プライム市場へ市場変更することになったと発表しており、TOPIX連動ファンドなどによる買い需要を先取りする形で買いが入っている。同社はAIプロダクトの創造とAIソリューションの提供が主な事業。24年9月期連結業績予想は、今期からIFRSに移行するため前期との単純比較はできないものの、売上高168億円、最終利益20億円を見込む。

■フィックスターズ <3687>  1,681円  +103 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 フィックスターズ<3687>が動きを一変させ3日ぶりに急反騰、一時東証プライム市場の値上がり率首位に買われる人気。テクニカル的にも中長期波動の上値抵抗ラインとなっている75日移動平均線とのマイナスカイ離をほぼ解消する展開で、ここからの値動きが注目される。顧客企業のソフトウェアを高速化させる技術で強みを持つシステム開発企業で、次世代コンピューティングの最右翼である量子コンピューター分野で先駆している。人工知能(AI)分野も深耕し、データセンター事業への参入も発表していることで業容拡大への期待が大きい。自民党の総裁選を今週末27日に控え、科学技術政策に知見を有する高市早苗経済安全保障担当相が選出される可能性があり、同社株はその関連有力株としてもマーケットの視線を集めているもようだ。

■さくらインターネット <3778>  4,410円  +270 円 (+6.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 さくらインターネット<3778>は大幅反発し、一時前営業日比12%高の4640円をつける場面があった。前週末20日の取引終了後、25年3月期連結業績予想について、売上高を280億円から290億円(前期比32.9%増)へ、営業利益を20億円から26億円(同2.9倍)へ、最終利益を12億5000万円から15億5000万円(同2.4倍)へ上方修正しており、好感されている。GPUクラウドサービスへの旺盛な需要を背景とした受注獲得に向けた施策が奏功したことに加え、クラウドサービスの順調な伸長やグループ会社売り上げの好調な推移などにより、売上高が予想を上振れる見通し。また、人件費の上昇があるものの、電力費が想定を下回る見込みであることやグループ会社利益が好調であることも利益を押し上げる。

■QPS研究所 <5595>  1,554円  +88 円 (+6.0%)  11:30現在
 QPS研究所<5595>が買い人気を集め大底圏からの離脱気配をみせている。九州大学発祥のベンチャー企業で地球観測用人工衛星の開発・製造及び撮影した画像データの販売などを行う。昨年12月に新規上場したニューフェースながら、宇宙開発関連の有力株としての位置づけでマーケットの注目度は高い。前週末20日取引終了後に、今年8月17日に打ち上げられた小型SAR衛星「QPS―SAR8号機」によって取得した初画像(ファーストライト)を公開したことを発表、これが足もとの株価を刺激している。株価は今年3月22日に4975円の上場来高値をつけた後は大幅な調整を強いられていたが、時価は大底圏で見直し機運が台頭している。

■三菱重工業 <7011>  1,973.5円  +69 円 (+3.6%)  11:30現在
 三菱重工業<7011>が大幅高で3連騰。2000円台に乗せる場面があった。同社は23日、延期していた「H2A」ロケット49号機の打ち上げを26日に実施すると発表した。23日にはロシア軍哨戒機が北海道の礼文島沖で日本の領空を侵犯したことを受け、航空自衛隊が「フレア」を使用したとも伝わっている。防衛関連株に投資家の関心が向きやすい地合いのなかで、宇宙関連の新たな材料が出たことを受け、同社株を物色する動きが広がったようだ。情報収集衛星レーダー8号機を搭載した「H2A」49号機については、気象状況が条件を満たさなかったことから打ち上げを延期していた。

■アイザワ証券グループ <8708>  1,847円  +36 円 (+2.0%)  11:30現在
 アイザワ証券グループ<8708>が反発している。20日の取引終了後、未定としていた25年3月期の中間配当を48円(普通配当13円、特別配当35円)にすると発表しており、前年同期(13円)に対して35円の増配となることが好感されている。なお、期末配当予想は引き続き未定としている。

■三井金属 <5706>  4,828円  +84 円 (+1.8%)  11:30現在
 三井金属<5706>が4日続伸している。午前9時ごろ、成長分野の一つとして位置づけている全固体電池向け固体電解質「A-SOLiD」について、「初期量産工場」の新設を決定したと発表しており、好材料視されている。同社の固体電解質が複数の顧客の開発標準材料として位置づけられたことや、一部顧客で27年近辺に全固体電池を搭載した電気自動車(EV)の初期市場導入が計画されていることを受けて、更なる生産キャパシティーの確保や革新的生産プロセスの開発を目的に、初期量産工場を埼玉県上尾地区に新設することにしたという。稼働開始は27年を予定しており、これにより現在稼働中の量産試験棟と合わせ、同社は世界最大規模の固体電解質の生産能力を備えることになる。なお、同件による25年3月期業績への影響はないとしている。

■島精機製作所 <6222>  1,214円  -124 円 (-9.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 20日に業績修正を発表。「上期経常を一転赤字に下方修正、配当も5円減額」が嫌気された。
 島精機製作所 <6222> [東証P] が9月20日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益を従来予想の8億円の黒字→22億円の赤字(前年同期は5.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
  ⇒⇒島精機製作所の詳しい業績推移表を見る

■神戸物産 <3038>  4,406円  -278 円 (-5.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 神戸物産<3038>が6日ぶりに急反落している。前週末20日の取引終了後、8月度の単体業績を発表。売上高は前年同月比8.9%増の438億7900万円と増収となったが、経常損益は48億8700万円の赤字となった。経常赤字での着地は2カ月連続で、赤字幅は7月度から拡大しており、ネガティブ視した売りを促したようだ。円安局面で実施した為替予約に関し、8月末にかけて実勢相場が円高方向に振れたことを受け、営業外で時価評価損を計上した。

■第一三共 <4568>  4,753円  -191 円 (-3.9%)  11:30現在  東証プライム 下落率10位
 第一三共<4568>が続落している。同社は24日、乳がん患者を対象とした新薬候補「ダトポタマブ デルクステカン」の第3相臨床試験に関し、全生存期間の最終解析結果を公表。主要評価項目である全生存期間に関し、新薬候補の投与群は化学療法投与群に対し、統計学的に有意な改善はみられなかったという。解析結果を嫌気した売りが出たようだ。患者が病勢進行後または投与中止後に受けた後続の治療が、全生存期間に影響を与えた可能性があると同社は指摘。試験結果の詳細は今後、学会において公表する予定としている。

■京三製作所 <6742>  499円  -11 円 (-2.2%)  11:30現在
 京三製作所<6742>が反落している。20日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を290億円から265億円(前年同期比10.8%増)へ、営業損益を8億円の赤字から15億円の赤字(前年同期29億2000万円の赤字)へ、最終損益を3億円の赤字から11億円の赤字(同7億3000万円の赤字)へ下方修正したことが嫌気されている。鉄道信号システム及び半導体製造装置用電源装置の一部案件の下期への売り上げ時期変更が要因としている。

■わかもと製薬 <4512>  324円  +80 円 (+32.8%) ストップ高   11:30現在
 わかもと製薬<4512>がストップ高をつけ、年初来高値を更新した。同社は20日、19日付で厚生労働省から眼内レンズ「アクリバトリノバ Pro」の製造販売承認を取得したと発表。これが材料視されているようだ。アクリバトリノバ Proは、ドイツのVSYバイオテクノロジーが製造する多焦点(3焦点)を持つ眼内レンズで、多焦点眼内レンズで課題となっているハローやグレアの軽減が期待できるといわれている。

■セレス <3696>  1,623円  +300 円 (+22.7%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 セレス<3696>はストップ高カイ気配。前週末20日取引終了後に24年12月期から株主優待制度を実施すると発表しており、これを好感した買いが膨らんでいる。毎年12月末時点で100株以上保有する株主を対象に、暗号資産(仮想通貨)1万円相当を贈呈する。子会社が運営する暗号資産取引所「CoinTrade」の口座に入金する。贈呈する暗号資産の銘柄と受け取り手続きの詳細は別途知らせるという。

■テノ.ホールディングス <7037>  549円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   11:30現在
 テノ.ホールディングス<7037>が急反発している。20日の取引終了後、100%子会社ウイッシュが障害福祉施設を運営するYellow Fin(名古屋市南区)の全株式を10月1日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。今回の買収は、長期ビジョンの実現に向けた取り組みの一つとして、介護事業の更なる事業拡大を図ることが目的という。取得価額は非開示。なお、24年12月期業績への影響は軽微としている。

■助川電気工業 <7711>  1,903円  +228 円 (+13.6%)  11:30現在
 助川電気工業<7711>が異彩を放つ上げ足、前週末まで値幅こそ小刻みながら6連騰と上値指向を明示していたが、きょうは一気に上昇加速、一時20%高の2010円をつけた。同社株が2000円大台に乗せたのは1993年6月以来約31年ぶりのこととなる。熱制御技術で優位性を発揮する研究開発型メーカーで、原子力関連機器や研究機関向け核融合関連製品分野でも商品競争力の高さを際立たせる。ヒーターや熱計測器など国内の大手半導体製造装置メーカーなどを対象に高水準の需要を獲得している実績は評価される。半導体関連株全般に出遅れ修正狙いの買いが向かうなか、同社もその流れに乗っている。今週末27日に行われる自民党総裁選では、高市早苗経済安全保障担当相が選出される可能性があり、科学技術政策に長じる高市氏は核融合分野への国策支援も明示していることで、同社はその関連有力株としての側面も人気の背景にある。

●ストップ高銘柄
 アズジェント <4288>  668円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   11:30現在
 ALiNK <7077>  1,148円  +150 円 (+15.0%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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