来週の為替相場見通し=比較的落ち着いた動きか
来週のドル円相場は、日米金融会合のイベントを通過したことで比較的落ち着いた動きとなりそうだ。予想レンジは1ドル=141円50銭~145円00銭。
米連邦準備理事会(FRB)は18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、通常の2倍にあたる0.5%の利下げを決めた。利下げサイクル入りでドルの上値は重くなりそうだが、パウエルFRB議長は記者会見で「適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりできる」などと述べており、今後の利下げは緩やかになると予想されることからドルの下値を探るような展開にはならないだろう。一方、日銀は20日の金融政策決定会合で現行政策の維持を決めた。日米金融政策の方向性の違いが意識されるとドル安・円高に振れる可能性もあるが、植田和男総裁は20日夕の記者会見で「円安に伴う輸入物価の上振れリスクは相応に減少、時間的余裕がある」と発言するなど、追加利上げについて慎重な姿勢を示しており、追加利上げは年明け以降との見方が広がれば円買いが抑制されそうだ。このほか、27日に実施される自民党総裁選は誰が勝つのか予想しにくい状況で、結果次第では相場が大きく振れるリスクがあることには注意しておきたい。
なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、23日に9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値と9月の米PMI速報値、24日に9月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)と9月の米リッチモンド連銀製造業指数、25日に8月の米新築住宅販売件数、26日に4~6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値と8月の米耐久財受注、27日に8月の米個人消費支出(PCE)と9月のミシガン大学消費者態度指数・確報値など。国内では27日に9月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が公表される予定となっている。
出所:MINKABU PRESS
米連邦準備理事会(FRB)は18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、通常の2倍にあたる0.5%の利下げを決めた。利下げサイクル入りでドルの上値は重くなりそうだが、パウエルFRB議長は記者会見で「適切であれば、利下げを早めたり遅らせたり、一時停止したりできる」などと述べており、今後の利下げは緩やかになると予想されることからドルの下値を探るような展開にはならないだろう。一方、日銀は20日の金融政策決定会合で現行政策の維持を決めた。日米金融政策の方向性の違いが意識されるとドル安・円高に振れる可能性もあるが、植田和男総裁は20日夕の記者会見で「円安に伴う輸入物価の上振れリスクは相応に減少、時間的余裕がある」と発言するなど、追加利上げについて慎重な姿勢を示しており、追加利上げは年明け以降との見方が広がれば円買いが抑制されそうだ。このほか、27日に実施される自民党総裁選は誰が勝つのか予想しにくい状況で、結果次第では相場が大きく振れるリスクがあることには注意しておきたい。
なお、来週に海外で発表される主な経済指標は、23日に9月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)速報値と9月の米PMI速報値、24日に9月の米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)と9月の米リッチモンド連銀製造業指数、25日に8月の米新築住宅販売件数、26日に4~6月期の米実質国内総生産(GDP)確定値と8月の米耐久財受注、27日に8月の米個人消費支出(PCE)と9月のミシガン大学消費者態度指数・確報値など。国内では27日に9月の東京都区部消費者物価指数(CPI)が公表される予定となっている。
出所:MINKABU PRESS