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話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、ヨシムラHD、RSテクノ

■サンバイオ <4592>  1,295円  +213 円 (+19.7%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が大幅高。同社は19日、遺伝子・細胞製剤の受託製造を行うサイト-ファクト(神戸市中央区)と基本合意書を取り交わしたと発表しており、これが材料視されたようだ。この合意書は、両社の協力姿勢に基づいて、それぞれが保有する技術・ノウハウ、経営資源などの有効活用を図ることにより、相互の事業・利益拡大や発展につなげることを目的としたもの。具体的には、サンバイオが製造販売する再生医療等製品「アクーゴ脳内移植用注」の品質や特性に関する試験について、双方から提供される情報に対して適切な評価検討を含めた協業などの検討を行い、実施するとしている。

■エラン <6099>  1,002円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 エラン<6099>がストップ高。エムスリー<2413>が19日の取引終了後、同社の連結子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1040円にサヤ寄せする格好となった。連結子会社化により、エムスリーの経営資源とエランの事業・顧客基盤を組み合わせ、両社の取引先に対するクロスセルや新規事業の創出、エランの展開する病院や介護施設に入院する人に対してタオルなどをレンタルするCSセットの付加価値向上などのシナジー創出を図るのが狙い。TOB価格は1040円で、買付予定数は3332万9453株(下限3036万200株、上限3332万9453株)、買付期間は9月20日から10月21日までを予定している。また、TOB成立後もエランは上場を維持する予定だ。

■水戸証券 <8622>  470円  +47 円 (+11.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 水戸証券<8622>が高い。19日取引終了後、25年3月期の中間配当について15円にする予定と発表した。前期の中間配当(10円)に比べ増配となる見通しだ。配当額の正式決定は10月下旬に開催される取締役会で行うという。これを手掛かりに買われた。

■ヨシムラHD <2884>  1,821円  +132 円 (+7.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>は大幅高で年初来高値更新。日本の原発処理水の海洋放出を巡り、これまで日本産水産物の禁輸措置をとってきた中国が輸入再開に向けて調整していることが伝わった。これを受け、水産品など食品の製造・販売を手掛ける同社に好影響を期待した思惑的な物色が広がったようだ。

■RSテクノ <3445>  3,835円  +265 円 (+7.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 RS Technologies<3445>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は19日取引終了後に、中国のモジュールメーカーである索尼精密部件(恵州)を子会社化すると発表。これが材料視されたようだ。索尼精密部件(恵州)は、光学ピックアップモジュール・車載カメラモジュールの製造・販売を行っている企業。同社は子会社化により、新たに立ち上げる車載カメラモジュール事業などを主軸に事業拡大を目指すとしている。

■サン電子 <6736>  7,100円  +430 円 (+6.5%)  本日終値
 サン電子<6736>が大幅反発。19日の取引終了後、未定としていた9月末を基準日とする25年3月期の中間配当について、50円(前年同期無配)を実施すると発表しており、好材料視された。なお、期末配当予想(前期40円)は引き続き未定としている。

■レーザーテック <6920>  24,560円  +1,120 円 (+4.8%)  本日終値
 レーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置大手が軒並み高に買われた。前日の米国株市場ではFRBの大幅利下げ決定を受け、米経済のソフトランディング期待が高まりNYダウが史上最高値を更新、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は上昇率でダウを大きく上回った。とりわけ半導体セクターへの資金流入が鮮明となり、エヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>などが大きく買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4%を超える急伸をみせた。SOX指数は上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を、この日の上昇でマドを開けてクリアしている。米半導体株高を受けて東京市場でも主力銘柄をはじめ半導体セクターへの見直し買い機運が一気に高まっている。

■ペプチドリーム <4587>  2,536円  +113 円 (+4.7%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>は大幅高で3連騰。SMBC日興証券が19日、ペプドリについて投資評価を最上位となる「1」、目標株価を3200円に設定しカバレッジを開始した。世界トップクラスのペプチド薬創製技術を持ち。パイプラインをメガファーマに導出して臨床開発の加速と成功率の向上を実現していると指摘。国内で放射性医薬品を一定に引き受けられるポジションを確立したことも強みに挙げ、今後は英アストラゼネカ<AZN>向けに導出した先端巨大症を対象とする治療薬「AZP-3813」の第2相臨床試験の開始に注目が集まるとしている。同証券はペプドリの25年12月期営業利益が142億円になると予想している。

■UNEXT <9418>  5,720円  +180 円 (+3.3%)  本日終値
 U-NEXT HOLDINGS<9418>が3日ぶりに反発。同社は19日、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー<WBD>と新たな独占パートナーシップ契約を締結したと発表。25日からワーナーが展開する動画配信サービス「Max」が「U-NEXT」に登場するとしており、これによるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。今回の契約により、「Max」の2500作品以上、1万6000エピソード以上に及ぶ膨大なライブラリを「U-NEXT」で独占配信。更に、日本コンテンツを「U-NEXT」から「Max」を通じて全世界に配信及びプロモーションしていくことも決定しており、グローバルにおける日本IPの発信・育成についても今後協業していくとしている。

■三菱UFJ <8306>  1,482円  +39 円 (+2.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが高い。日銀は20日、当面の金融政策の現状維持を全員一致で決定した。午後に入り債券市場で長期国債先物12月限はやや下げ幅を拡大したものの、特段大きな反応とはなっていない。米連邦公開市場委員会(FOMC)後のリスクオンムードが継続し、海外投資家とみられる大型株への資金流入が顕著となるなか、イベント通過に伴って銀行株を改めて物色する動きが強まったようだ。東証の業種別指数で銀行業は上昇率上位に入っており、楽天銀行<5838>や北國フィナンシャルホールディングス<7381>、京都フィナンシャルグループ<5844>などが堅調に推移している。

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