<注目銘柄>=カドカワ、本業堅調で成長トレンドは不変
KADOKAWA<9468>は、大規模サイバー攻撃による影響を織り込む形で8月14日に25年3月期業績予想を下方修正したが、本業はむしろ堅調に推移している点に注目したい。
業績予想の修正では、営業利益は165億円から156億円(前期比15.5%減)へ下方修正した。サイバー攻撃により、出版・IP創出事業で国内紙書籍事業の生産高・出荷部数が減少したことや、Webサービス事業でニコニコファミリーのサービス全般が停止したことなどの影響を織り込んだ。
ただ、第1四半期決算時点で損失額が概ね確定したことは注目できる。サイバー攻撃の影響を除くと出版・IP創出事業は電子書籍と海外紙書籍が力強い成長をみせており、コスト増加トレンドも一巡し回復基調にある。また、アニメ・実写映像は、特にメディアミックス戦略で重要な役割を担うアニメの成長トレンドが継続しており、好調だった前期を更に上回る業績貢献が期待できる。大型DLC(ダウンロードコンテンツ)の「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」の好発進で、「ELDEN RING」本編のリピート販売にも好影響を与えており、これらが業績に貢献する。
そのため、調査機関によっては25年3月期営業利益を190億円前後と見込むところもあり、上振れ期待は高い。「ダンジョン飯」「【推しの子】」「Re:ゼロから始める異世界生活」「この素晴らしい世界に祝福を!」「無職転生~異世界行ったら本気だす~」などIPポートフォリオが入れ代わりメディアミックスされ収益貢献していることから、今後の成長期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS
業績予想の修正では、営業利益は165億円から156億円(前期比15.5%減)へ下方修正した。サイバー攻撃により、出版・IP創出事業で国内紙書籍事業の生産高・出荷部数が減少したことや、Webサービス事業でニコニコファミリーのサービス全般が停止したことなどの影響を織り込んだ。
ただ、第1四半期決算時点で損失額が概ね確定したことは注目できる。サイバー攻撃の影響を除くと出版・IP創出事業は電子書籍と海外紙書籍が力強い成長をみせており、コスト増加トレンドも一巡し回復基調にある。また、アニメ・実写映像は、特にメディアミックス戦略で重要な役割を担うアニメの成長トレンドが継続しており、好調だった前期を更に上回る業績貢献が期待できる。大型DLC(ダウンロードコンテンツ)の「ELDEN RING SHADOW OF THE ERDTREE」の好発進で、「ELDEN RING」本編のリピート販売にも好影響を与えており、これらが業績に貢献する。
そのため、調査機関によっては25年3月期営業利益を190億円前後と見込むところもあり、上振れ期待は高い。「ダンジョン飯」「【推しの子】」「Re:ゼロから始める異世界生活」「この素晴らしい世界に祝福を!」「無職転生~異世界行ったら本気だす~」などIPポートフォリオが入れ代わりメディアミックスされ収益貢献していることから、今後の成長期待も高い。(仁)
出所:MINKABU PRESS