ダウ平均は下げに転じる 明日のFOMC控えて調整の動きも=米国株序盤
NY株式17日(NY時間13:25)(日本時間02:25)
ダウ平均 41612.65(-9.43 -0.02%)
ナスダック 17629.29(+37.16 +0.21%)
CME日経平均先物 36405(大証終比:+395 +1.09%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。序盤は上昇して始まったものの、伸び悩む展開が見られている。この日発表の8月の米小売売上高が予想外の増加となり、米株式市場もポジティブな反応が見られていたが、大きな動きには至っていない。エコノミストからは、予想よりもやや強かったが、自動車を除くコア指数は予想通りかそれに近いものだったことから、FRBの意思決定に重大な影響を与えるほどのものではないとの評価も出ていた。
米株式市場はFRBの利下げ開始で景気後退を回避できるとの楽観的な見通しで8月安値から反発している。S&P500は1カ月ぶりの高値を記録し、ダウ平均は終値ベースで最高値を更新。投資家のムードも再び高まっているようで、米大手銀のファンドマネジャー調査では利下げに対する楽観的な見方が広がり、6月以来初めて投資家のセンチメントが上昇。利下げが経済を支えソフトランディングの可能性が79%あると見ているという。
ただ、明日のFOMCの結果発表を控える中で、本日は調整の動きも出ているようだ。FRBは本日からFOMCを開催しており、明日の現地時間午後(日本時間19日3時頃)に結果を発表する。ここに来て0.50%ポイントの大幅利下げの観測が再浮上しており、短期金融市場では65%まで確率を上げ、通常利下げを上回っている。
しかし、エコノミストからは「経済状態は景気後退あるいはそれに近い状況にあると考えるような状況では決してなく、FRBは大幅利下げを回避できる」といった見方も出ている。予想が完全に二分しており、最近のFOMCでは珍しいくらい不透明なイベントとなっている。
そのような中で「0.25%ポイントの通常利下げなら株式市場にはやや弱気材料となる一方、大幅利下げであれば、経済回復の兆しが伴えば株式市場には強気材料となる可能性がある」との見方も出ている。今回は委員の金利見通し(ドット・プロット)も発表され内容が注目されるが、どちらの結果になったとしても波乱の展開を留意しておく必要はありそうだ。
インテル<INTC>が3日続伸。前日引け後に製造事業(ファウンドリー部門)においてアマゾン<AMZN>傘下のAWSが顧客となったと発表した。また、米政府から米軍用チップの製造に最大30億ドルの補助金を受け取ることも確認したとしている。
HPエンタープライズ<HPE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を24ドルに設定した。
マーケティングと収益化の支援ソフトを手掛けるアップロビン<APP>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。売上高の成長見通しが改善したとしている。
女性用アパレルのトリッド<CURV>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社は今後6―12カ月で株価が実質的に倍増する可能性があると指摘している。
コンサルティングのアクセンチュア<ACN>が下落。従業員の昇進について大半を6カ月遅らせる計画だと伝わった。市場では長引く低迷がコンサルティング業界全体に打撃を与えている新たな兆候と見られているようだ。
インテル<INTC> 21.65(+0.74 +3.52%)
HPエンタープライズ<HPE> 18.02(+0.79 +4.59%)
アップロビン<APP> 122.20(+5.95 +5.12%)
トリッド<CURV> 4.18(+0.22 +5.56%)
アクセンチュア<ACN> 338.13(-15.99 -4.52%)
アップル<AAPL> 216.05(-0.27 -0.12%)
マイクロソフト<MSFT> 434.78(+3.44 +0.80%)
アマゾン<AMZN> 186.98(+2.09 +1.13%)
アルファベットC<GOOG> 159.90(+0.91 +0.57%)
テスラ<TSLA> 229.74(+2.96 +1.31%)
メタ<META> 534.02(+0.74 +0.14%)
AMD<AMD> 150.66(-1.43 -0.94%)
エヌビディア<NVDA> 116.28(-0.50 -0.43%)
イーライリリー<LLY> 907.65(-15.89 -1.72%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
ダウ平均 41612.65(-9.43 -0.02%)
ナスダック 17629.29(+37.16 +0.21%)
CME日経平均先物 36405(大証終比:+395 +1.09%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は反落。序盤は上昇して始まったものの、伸び悩む展開が見られている。この日発表の8月の米小売売上高が予想外の増加となり、米株式市場もポジティブな反応が見られていたが、大きな動きには至っていない。エコノミストからは、予想よりもやや強かったが、自動車を除くコア指数は予想通りかそれに近いものだったことから、FRBの意思決定に重大な影響を与えるほどのものではないとの評価も出ていた。
米株式市場はFRBの利下げ開始で景気後退を回避できるとの楽観的な見通しで8月安値から反発している。S&P500は1カ月ぶりの高値を記録し、ダウ平均は終値ベースで最高値を更新。投資家のムードも再び高まっているようで、米大手銀のファンドマネジャー調査では利下げに対する楽観的な見方が広がり、6月以来初めて投資家のセンチメントが上昇。利下げが経済を支えソフトランディングの可能性が79%あると見ているという。
ただ、明日のFOMCの結果発表を控える中で、本日は調整の動きも出ているようだ。FRBは本日からFOMCを開催しており、明日の現地時間午後(日本時間19日3時頃)に結果を発表する。ここに来て0.50%ポイントの大幅利下げの観測が再浮上しており、短期金融市場では65%まで確率を上げ、通常利下げを上回っている。
しかし、エコノミストからは「経済状態は景気後退あるいはそれに近い状況にあると考えるような状況では決してなく、FRBは大幅利下げを回避できる」といった見方も出ている。予想が完全に二分しており、最近のFOMCでは珍しいくらい不透明なイベントとなっている。
そのような中で「0.25%ポイントの通常利下げなら株式市場にはやや弱気材料となる一方、大幅利下げであれば、経済回復の兆しが伴えば株式市場には強気材料となる可能性がある」との見方も出ている。今回は委員の金利見通し(ドット・プロット)も発表され内容が注目されるが、どちらの結果になったとしても波乱の展開を留意しておく必要はありそうだ。
インテル<INTC>が3日続伸。前日引け後に製造事業(ファウンドリー部門)においてアマゾン<AMZN>傘下のAWSが顧客となったと発表した。また、米政府から米軍用チップの製造に最大30億ドルの補助金を受け取ることも確認したとしている。
HPエンタープライズ<HPE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を24ドルに設定した。
マーケティングと収益化の支援ソフトを手掛けるアップロビン<APP>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。売上高の成長見通しが改善したとしている。
女性用アパレルのトリッド<CURV>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。同社は今後6―12カ月で株価が実質的に倍増する可能性があると指摘している。
コンサルティングのアクセンチュア<ACN>が下落。従業員の昇進について大半を6カ月遅らせる計画だと伝わった。市場では長引く低迷がコンサルティング業界全体に打撃を与えている新たな兆候と見られているようだ。
インテル<INTC> 21.65(+0.74 +3.52%)
HPエンタープライズ<HPE> 18.02(+0.79 +4.59%)
アップロビン<APP> 122.20(+5.95 +5.12%)
トリッド<CURV> 4.18(+0.22 +5.56%)
アクセンチュア<ACN> 338.13(-15.99 -4.52%)
アップル<AAPL> 216.05(-0.27 -0.12%)
マイクロソフト<MSFT> 434.78(+3.44 +0.80%)
アマゾン<AMZN> 186.98(+2.09 +1.13%)
アルファベットC<GOOG> 159.90(+0.91 +0.57%)
テスラ<TSLA> 229.74(+2.96 +1.31%)
メタ<META> 534.02(+0.74 +0.14%)
AMD<AMD> 150.66(-1.43 -0.94%)
エヌビディア<NVDA> 116.28(-0.50 -0.43%)
イーライリリー<LLY> 907.65(-15.89 -1.72%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース