話題株ピックアップ【夕刊】(1):レーサム、エターナルG、オハラ
■レーサム <8890> 3,745円 +700 円 (+23.0%) ストップ高 本日終値
レーサム<8890>はストップ高。13日の取引終了後、ヒューリック<3003>が同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格5913円にサヤ寄せする格好となった。ヒューリックでは中期経営計画で開発・建替事業及びバリューアッド事業の強靭化やパイプラインの増強に注力しており、その一環としてレーサムをグループ化することでグループの更なる成長と持続的な企業価値向上を実現するのが狙い。買付予定数は1038万2556株(下限80万300株、上限設定なし)で、買付期間は9月17日から10月30日までを予定している。また、TOB成立後、レーサム株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■エターナルG <3193> 3,575円 +485 円 (+15.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
エターナルホスピタリティグループ<3193>は急伸。前週末13日の取引終了後、25年7月期連結業績予想について売上高を前期比14.1%増の478億2200万円、営業利益を同23.2%増の40億300万円と発表した。前期に続き過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが集まった。配当予想も前期比17円増の46円とした。同時に発表した24年7月期決算は売上高が前の期比25.3%増の419億1400万円、営業利益が同2.3倍の32億4800万円だった。関東・東海・関西以外の新たなエリアへの「鳥貴族」の出店を継続して行った。あわせて配当方針の変更を明らかにし、「連結配当性向20%以上を目安」とする新たな目標を掲げ、持続的な利益成長により安定的・持続的な増配を原則とする「累進配当」を実施していくとした。
■オハラ <5218> 1,375円 +77 円 (+5.9%) 本日終値
オハラ<5218>が反発。同社は13日取引終了後、24年10月期第3四半期累計(23年11月~24年7月)の連結営業利益が前年同期比22.1%減の16億5900万円になったと発表。ただ、5~7月期に限れば前年同期比48.9%増の8億2200万円になっていることが好感されたようだ。エレクトロニクス事業で半導体露光装置用の堅調な需要が続いたことに加え、第3四半期は宇宙天文用途で特殊ガラスの販売があったことから特殊ガラスと石英ガラスがともに好調だった。なお、通期の連結営業利益予想については従来の20億円(前期比10.5%減)を据え置いている。
■シャープ <6753> 920.8円 +35.8 円 (+4.1%) 本日終値
シャープ<6753>が反発。この日午前中、京都芸術大学と共同で生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を開発したと発表しており、好材料視された。「AIスマートリンク」は、首にかけるだけで音声による生成AIとの自然なコミュニケーションを実現し、利用者の問いかけに対して内蔵したマイクとカメラで周囲環境を把握した上で音声で応答し、利用者の生活をさまざまな場面でサポートするデバイス。自転車を運転する際に本デバイスを首にかければ、AIが音声で目的地までナビゲートし、画面を見る必要がないので「ながらスマホ」抑制につながるほか、調理時のガイダンスや、音声によるAIoT対応家電の操作などにも利用できるとしている。同社では、今月から京都芸術大学と実証実験を進めているほか、Fairy Devices(東京都文京区)及びNEC<6701>と共同で、「AIスマートリンク」を含む、次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議を開始し、25年度の実用化を目指すとしている。
■新光商事 <8141> 963円 +21 円 (+2.2%) 本日終値
新光商事<8141>が3日続伸。前週末13日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.04%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は9月6日としている。
■コーセル <6905> 1,026円 -144 円 (-12.3%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
コーセル<6905>が後場急落。午前11時30分ごろに発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算が、売上高84億900万円(前年同期比19.1%減)、営業利益5億7800万円(同72.0%減)と大幅な減収減益となったことが嫌気された。半導体製造装置関連で、前期までの先行手配による受注急増の反動と、それに伴う顧客の発注調整が継続し新規受注が減少していることが響いた。なお、25年5月期通期業績予想は売上高380億円(前期比8.3%減)、営業利益53億1900万円(同23.1%減)の従来見通しを据え置いている。
■エイチ・アイ・エス <9603> 1,659円 -113 円 (-6.4%) 本日終値 東証プライム 下落率6位
エイチ・アイ・エス<9603>が大幅続落。前週末13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年11月~24年7月)連結決算は、売上高2375億8200万円(前年同期比44.9%増)、経常利益55億2900万円(前年同期39億5000万円の赤字)と経常損益が大幅黒字転換したが、5~7月期では経常赤字が拡大しており、これが嫌気された。旅行事業、ホテル事業を中心に全セグメントで2ケタ以上の伸びをみせ、売上高は5~7月期も約25%の増収となったが、旅行事業回復に伴う費用の増加や一部為替の影響、支払利息の増加など経常損益の悪化につながった。なお、24年10月期通期業績予想は、売上高3600億円(前期比42.9%増)、経常利益110億円(同7.6倍)の従来予想を据え置いている。
■ディスコ <6146> 33,710円 -1,590 円 (-4.5%) 本日終値
ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株は総じて売り物に押される展開。前日の米国株市場ではNYダウは約2週間ぶりに史上最高値を更新したが、半導体セクターは相対的に弱く、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>などが売られフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。加えて、今週行われるFOMCでFRBが大幅利下げに踏み切るとの見方が広がるなか、日米金利差縮小思惑を背景に外国為替市場では一時1ドル=139円台をつけるなど円高方向に振れたこともあり、これが東京市場で半導体関連の買い手控え要因となっている。一方、株価水準的には売られ過ぎで値ごろ感も意識され、リバウンドを期待した押し目買いも観測、目先強弱観を対立させている。
■アスクル <2678> 2,009円 -82 円 (-3.9%) 本日終値
アスクル<2678>が続落。前週末13日取引終了後に25年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算を発表。売上高は前年同期比4.7%増の1183億8400万円だったものの、営業利益が同8.9%減の25億7400万円で着地しており、これが嫌気された。ASKUL事業を中心に堅調に伸長した。一方、一時的な為替影響による売上総利益率の低下により、26年5月期に稼働予定の「ASKUL関東DC」に関する地代家賃の固定費の増加を吸収できず利益は減少した。あわせて、取得上限100万株(自己株式を除く発行済み株数の1.03%)、または20億円とする自社株買いの実施を明らかにした。
■村田製作所 <6981> 2,635円 -91.5 円 (-3.4%) 本日終値
村田製作所<6981>やTDK<6762>が下値を探る展開。16日の米国市場でアップル<AAPL>の株価は下落した。新型スマートフォン「iPhone16」の需要が現時点では鈍いと、一部アナリストが指摘したことが重荷となった。東京市場においても、アップルの新型スマホがヒットし、電子部品需要を押し上げるとの楽観的な見方が後退する格好となり、アップル関連と位置付けられる銘柄に売り圧力が加わった。太陽誘電<6976>や日東電工<6988>などが軟調に推移している。
株探ニュース
レーサム<8890>はストップ高。13日の取引終了後、ヒューリック<3003>が同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格5913円にサヤ寄せする格好となった。ヒューリックでは中期経営計画で開発・建替事業及びバリューアッド事業の強靭化やパイプラインの増強に注力しており、その一環としてレーサムをグループ化することでグループの更なる成長と持続的な企業価値向上を実現するのが狙い。買付予定数は1038万2556株(下限80万300株、上限設定なし)で、買付期間は9月17日から10月30日までを予定している。また、TOB成立後、レーサム株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は13日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■エターナルG <3193> 3,575円 +485 円 (+15.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位
エターナルホスピタリティグループ<3193>は急伸。前週末13日の取引終了後、25年7月期連結業績予想について売上高を前期比14.1%増の478億2200万円、営業利益を同23.2%増の40億300万円と発表した。前期に続き過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが集まった。配当予想も前期比17円増の46円とした。同時に発表した24年7月期決算は売上高が前の期比25.3%増の419億1400万円、営業利益が同2.3倍の32億4800万円だった。関東・東海・関西以外の新たなエリアへの「鳥貴族」の出店を継続して行った。あわせて配当方針の変更を明らかにし、「連結配当性向20%以上を目安」とする新たな目標を掲げ、持続的な利益成長により安定的・持続的な増配を原則とする「累進配当」を実施していくとした。
■オハラ <5218> 1,375円 +77 円 (+5.9%) 本日終値
オハラ<5218>が反発。同社は13日取引終了後、24年10月期第3四半期累計(23年11月~24年7月)の連結営業利益が前年同期比22.1%減の16億5900万円になったと発表。ただ、5~7月期に限れば前年同期比48.9%増の8億2200万円になっていることが好感されたようだ。エレクトロニクス事業で半導体露光装置用の堅調な需要が続いたことに加え、第3四半期は宇宙天文用途で特殊ガラスの販売があったことから特殊ガラスと石英ガラスがともに好調だった。なお、通期の連結営業利益予想については従来の20億円(前期比10.5%減)を据え置いている。
■シャープ <6753> 920.8円 +35.8 円 (+4.1%) 本日終値
シャープ<6753>が反発。この日午前中、京都芸術大学と共同で生成AIとの自然なコミュニケーションを実現するウェアラブルデバイス「AIスマートリンク」を開発したと発表しており、好材料視された。「AIスマートリンク」は、首にかけるだけで音声による生成AIとの自然なコミュニケーションを実現し、利用者の問いかけに対して内蔵したマイクとカメラで周囲環境を把握した上で音声で応答し、利用者の生活をさまざまな場面でサポートするデバイス。自転車を運転する際に本デバイスを首にかければ、AIが音声で目的地までナビゲートし、画面を見る必要がないので「ながらスマホ」抑制につながるほか、調理時のガイダンスや、音声によるAIoT対応家電の操作などにも利用できるとしている。同社では、今月から京都芸術大学と実証実験を進めているほか、Fairy Devices(東京都文京区)及びNEC<6701>と共同で、「AIスマートリンク」を含む、次世代ハンズフリー型AIデバイスの共同開発に向けた協議を開始し、25年度の実用化を目指すとしている。
■新光商事 <8141> 963円 +21 円 (+2.2%) 本日終値
新光商事<8141>が3日続伸。前週末13日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による株式保有割合が5.04%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は9月6日としている。
■コーセル <6905> 1,026円 -144 円 (-12.3%) 本日終値 東証プライム 下落率2位
コーセル<6905>が後場急落。午前11時30分ごろに発表した第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算が、売上高84億900万円(前年同期比19.1%減)、営業利益5億7800万円(同72.0%減)と大幅な減収減益となったことが嫌気された。半導体製造装置関連で、前期までの先行手配による受注急増の反動と、それに伴う顧客の発注調整が継続し新規受注が減少していることが響いた。なお、25年5月期通期業績予想は売上高380億円(前期比8.3%減)、営業利益53億1900万円(同23.1%減)の従来見通しを据え置いている。
■エイチ・アイ・エス <9603> 1,659円 -113 円 (-6.4%) 本日終値 東証プライム 下落率6位
エイチ・アイ・エス<9603>が大幅続落。前週末13日の取引終了後に発表した第3四半期累計(23年11月~24年7月)連結決算は、売上高2375億8200万円(前年同期比44.9%増)、経常利益55億2900万円(前年同期39億5000万円の赤字)と経常損益が大幅黒字転換したが、5~7月期では経常赤字が拡大しており、これが嫌気された。旅行事業、ホテル事業を中心に全セグメントで2ケタ以上の伸びをみせ、売上高は5~7月期も約25%の増収となったが、旅行事業回復に伴う費用の増加や一部為替の影響、支払利息の増加など経常損益の悪化につながった。なお、24年10月期通期業績予想は、売上高3600億円(前期比42.9%増)、経常利益110億円(同7.6倍)の従来予想を据え置いている。
■ディスコ <6146> 33,710円 -1,590 円 (-4.5%) 本日終値
ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株は総じて売り物に押される展開。前日の米国株市場ではNYダウは約2週間ぶりに史上最高値を更新したが、半導体セクターは相対的に弱く、エヌビディア<NVDA>やマイクロン・テクノロジー<MU>などが売られフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も反落した。加えて、今週行われるFOMCでFRBが大幅利下げに踏み切るとの見方が広がるなか、日米金利差縮小思惑を背景に外国為替市場では一時1ドル=139円台をつけるなど円高方向に振れたこともあり、これが東京市場で半導体関連の買い手控え要因となっている。一方、株価水準的には売られ過ぎで値ごろ感も意識され、リバウンドを期待した押し目買いも観測、目先強弱観を対立させている。
■アスクル <2678> 2,009円 -82 円 (-3.9%) 本日終値
アスクル<2678>が続落。前週末13日取引終了後に25年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)連結決算を発表。売上高は前年同期比4.7%増の1183億8400万円だったものの、営業利益が同8.9%減の25億7400万円で着地しており、これが嫌気された。ASKUL事業を中心に堅調に伸長した。一方、一時的な為替影響による売上総利益率の低下により、26年5月期に稼働予定の「ASKUL関東DC」に関する地代家賃の固定費の増加を吸収できず利益は減少した。あわせて、取得上限100万株(自己株式を除く発行済み株数の1.03%)、または20億円とする自社株買いの実施を明らかにした。
■村田製作所 <6981> 2,635円 -91.5 円 (-3.4%) 本日終値
村田製作所<6981>やTDK<6762>が下値を探る展開。16日の米国市場でアップル<AAPL>の株価は下落した。新型スマートフォン「iPhone16」の需要が現時点では鈍いと、一部アナリストが指摘したことが重荷となった。東京市場においても、アップルの新型スマホがヒットし、電子部品需要を押し上げるとの楽観的な見方が後退する格好となり、アップル関連と位置付けられる銘柄に売り圧力が加わった。太陽誘電<6976>や日東電工<6988>などが軟調に推移している。
株探ニュース