NY株式:NYダウは297ドル高、利下げ期待や消費者信頼感の改善が支援
米国株式市場は続伸。ダウ平均は297.01ドル高の41,393.78ドル、ナスダックは114.30ポイント高の17,683.98で取引を終了した。
利下げ期待を受けた買いが続き寄り付き後、上昇。9月ミシガン大消費者信頼感が予想以上に改善したため、ソフトランディング期待を受けた買いも強まり、続伸した。前連邦準備制度理事会(FRB)高官などの発言を受け一段と積極的なペースでの利下げ観測が強まったほか、半導体エヌビディア(NVDA)の上昇がさらに相場を後押しし、終盤にかけて上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、耐久消費財・アパレルが上昇した一方、不動産・管理開発が下落した。
オンライン小売のエッツィ(ETSY)やディスカウント小売のダラー・ツリー(DLTR)は政府が中国の競合シーイン、ティームを標的とし、「デミニミス」ルール(800ドル以下の個人宛小包に対する関税優遇措置)濫用対応策を発表したため、売り上げ増期待にそれぞれ上昇。配車サービスのウーバー・テクノロジーズ(UBER)は検索のグーグルを運営するアルファベット(GOOG)傘下ウェィモとの提携を強化し自動運転タクシーの提供地域拡大計画を発表し、上昇。
ソーシャルメディア会社のトランプ・メディア&テクノロジー(DJT)はトランプ大統領候補が一定期間、または一定の株価になるまで株式を売ることはできないという上場時の創業者など対象の条件、ロックアップが今月末に解除されたのちも保有する同社株を売却する意向がないと、会見で明らかにしたため、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は執行部が会社と合意した労働協約を労組が組合投票で否決しストライキを決行、格付け会社フィッチが長期化した場合の信用格付け引き下げの可能性を警告し、下落 ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は第4四半期の売上高見通しが市場の予想に満たず、続落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.23まで低下した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ