NY株式:NYダウは235ドル高、大幅利下げ期待が再燃
米国株式市場は続伸。ダウ平均は235.06ドル高の41,096.77ドル、ナスダックは174.15ポイント高の17,569.68で取引を終了した。
8月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったが利下げ軌道は変わらずとの見方やエヌビディア(NVDA)など半導体が強く、寄り付き後、上昇。同時に、緩やかな利下げペースに失望した売りも見られ一時下落に転じたが、ハイテクに支えられ相場は底堅く推移した。終盤にかけ、ウォ―ル・ストリート・ジャーナル紙が大幅利下げの可能性を指摘すると期待感に買戻しが加速し、終盤にかけて、大幅続伸し、終了。セクター別では、メディア・娯楽が上昇した一方、銀行が下落した。
航空会社のアラスカ・エア(ALK)は燃料コスト見通し改善で今四半期の1株当たり利益見通しを引き上げ、上昇。スーパーマーケット運営のクローガー(KR)は第2四半期の利益率の伸びが予想を上回り、上昇した。宝石などの小売り販売を手掛けるシグネット・ジュエラーズ(SIG)は既存店売上見通し引き上げで大幅高。
ファーストフード・チェーンのマクドナルド(MCD)は、評判が高い割安5ドルセットメニューの販売期間を延長する計画を発表し、上昇。動画配信のロク(ROKU)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。バイオのモデルナ(MRNA)は通期の業績見通し引き下げが嫌気され、下落した。銀行のウエルズ・ファーゴ(WFC)は通貨監督庁(OCC)がマネーロンダリング対処のリスク管理に欠如が見られると正式に同行に対処を要請したことが明らかになり、下落。
ソフトウエアメーカーのアドビ(ADBE)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回ったが、第4四半期の売上高見通しが予想に達せず、時間外取引で売られている。家具販売のRH(RH)は四半期決算で、1株当たり利益が予想を上回り、買われた。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ