貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3744 サイオス

東証S
387円
前日比
+8
+2.11%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.0 3.24 2.58 27.01
時価総額 34.3億円
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サイオス Research Memo(6):成長戦略で生成AIによる事業強化など3点を重点施策に掲げる(2)


■サイオス<3744>の今後の見通し

(2) APIソリューション事業の拡大
クラウド市場の拡大を背景に、需要が増大しているAPIソリューション事業に取り組んでいる。APIとは、異なるソフトウェアやアプリケーション間で機能を共有するための仕組みで、企業はAPIにより他社サービスと自社サービスを連携することで、効率的にサービスの付加価値を高めていくことが可能となる。クラウドサービス市場の拡大に伴い多くのSaaSが提供されるなか、API関連の開発需要も拡大傾向にあり、同社もAPI基盤のビジネスモデルの検討から開発、テスト支援、利用促進及び運用支援までを一括して行うAPIソリューション事業を2017年より立ち上げた。現在はシステム開発会社やコンサルティング会社等との連携を強化しており、自動車メーカーや金融機関などの大型案件を受注するなど実績を積み重ねてきている。2024年12月期第2四半期の売上高は前年同期比39.1%増、2020年12月期以降の年平均成長率は55.0%と高成長が続いている。

新たな取り組みとして、2024年7月に次世代のリアルタイムデータソリューションを提供する米Aerospike,Inc.の日本法人とビジネスパートナーシップを締結し、サービスの拡充を図った。Aerospikeのリアルタイムデータプラットフォームを活用することで、大規模データの処理を高速かつ低コストで実行することが可能となる。リアルタイムデータを事業に生かしたい企業に向けて、セミナー開催などマーケティング活動及び導入に向けた営業活動を共同で展開していく。

(3) 生成AIによる事業の本格始動
生成AI関連事業については、2024年1月より「Azure OpenAI Service」の導入や活用を支援するコンサルティングサービスの提供を開始したほか、同年7月には世界トップのデータベース検索エンジンを提供するElastic<ESTC>の日本法人と国内初の代理店契約を締結し、ElasticのRAG(Retrieval-Augmented Generation;検索拡張生成)技術をベースとした「Elastic Search AI Platform」を用いて「RAG構築支援コンサルティングサービス」の提供を開始することを発表した。

RAGは社内の未公開データを生成AIに与え、検索技術により求める情報を生成AIから得られるようにする仕組みで、一般的な生成AIよりも生成される回答の精度が高まるほか、事実に基づかない情報を生成する(ハルシネーション)リスクを抑制する効果などが期待される。提供する未公開データも社外に流出することはなく、安全に利用することが可能といった特徴が挙げられる。同社は導入プランの作成支援から、PoC(概念検証)支援、導入支援(PoCの結果を基に本番環境の設計・構築を行い、運用のためのトレーニングを実施)までを行う。今後、Elasticの日本法人と共同で、セミナーやワークショップ等のプロモーションを行い、売上拡大を目指す。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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