話題株ピックアップ【夕刊】(1):アイスペース、三浦工、ホーチキ
■ispace <9348> 732円 +74 円 (+11.3%) 一時ストップ高 本日終値
ispace<9348>が急伸。同社は10日、宇宙業界における国際的・多角的な知見と豊富な経験を持つリーダーを含むメンバーで形成された「ispace・ルナ・アドバイザリー・ボード」を創設したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ボードメンバーには、欧州宇宙機関(ESA)の元事務局長のジャン─ジャック・ドルダン氏や米航空宇宙局(NASA)の元科学ミッション本部副本部長のアラン・スターン氏ら4人が就任した。アイスペースに対し、地球と月の間の空間(シスルナ)に経済圏を構築するための戦略や課題について、アドバイスを提供することが期待されているという。
■三浦工業 <6005> 3,445円 +208 円 (+6.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
三浦工業<6005>は大幅続伸。SMBC日興証券は9日、三浦工の目標株価を4700円から5000円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。米クリーバーブルックス社を買収した三浦工について、M&A関連費用の計上や無形資産償却の会計処理など業績に関しては不透明な状況が継続しているとしながらも、クリーバーブルックス社の利益貢献がなくても三浦工のPER(株価収益率)は過去最低水準で割安感が強いと指摘。26年3月期にかけて徐々に不透明感は払しょくされ、改めて米州での成長ストーリーが強く認識されるようになると想定する。同証券は三浦工の26年3月期営業利益予想を従来の280億円から337億円に見直した。
■ホーチキ <6745> 1,898円 +91 円 (+5.0%) 本日終値
ホーチキ<6745>が5日ぶりに大幅反発。9日の取引終了後、8月30日に発表したエア・ウォーター<4088>などを売出人とする170万7400株の売り出しと上限を25万6100株とするオーバーアロットメントによる売り出しに関して、売出価格を1752円にすると発表した。株価は売り出し発表以降、短期的な需給悪化を警戒した売りに下落していたが、売出価格決定を機に買い戻す動きが出たようだ。
■カンロ <2216> 3,160円 +135 円 (+4.5%) 本日終値
カンロ<2216>が後場一段高。同社は9日、9月30日発売分から順次、価格改定及び内容量を変更すると発表しており、採算改善などが期待されているようだ。原材料・資材の価格高騰やエネルギー費・物流費の上昇など、厳しい環境が続いていることが背景。価格を改定する商品は「健康のど飴梅(スティックタイプ)」「はちみつレモンCのど飴(スティックタイプ)」「海苔のはさみ焼き梅味」「海苔のはさみ焼きわさび味」で、5~16%程度の値上げとなる見通し。「のミルクキャンディ抹茶ラテ」については、10月7日発売分から内容量を変更するとしている。また、同社はきょう、7月30日に販売を再開していた「じゅるるシャインマスカット」が、想定を大幅に上回る注文により十分な供給ができない状況となったため、休売することを明らかにしている。
■イチネンHD <9619> 1,752円 +60 円 (+3.6%) 本日終値
イチネンホールディングス<9619>が3日ぶりに反発。9日の取引終了後、25年3月期の配当予想を中間・期末各30円の年60円から、中間33円・期末30円の年63円(前期60円)に増額修正しており、これを好感した買いが入ったようだ。
■Appier <4180> 1,694円 +56 円 (+3.4%) 本日終値
Appier Group<4180>が後場強含みの展開。同社はきょう、カカオのパーソナライズメッセージ機能において、公式パートナーとして協業を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社は自社で開発・提供する人工知能(AI)パーソナライゼーション・クラウド「AIQUA(アイコア)」により、パーソナライズメッセージ機能を提供。これによりカカオでは、他のプラットフォームに移動することなく、顧客セグメント作成、マーケティングキャンペーンの素材選定、メッセージ送信、更にキャンペーンパフォーマンス確認まで、パーソナライズメッセージ機能をワンストップで管理することができるとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 7,843円 +151 円 (+2.0%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶり反発。前週4日にマドを開けて売られた後は安値圏でもみ合っていたが、きょうは目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。前日は米国株市場でナスダック総合株価指数が1%を超える上昇をみせており、米ハイテク株へ積極投資を行う同社に追い風材料となっている。また、同社が出資するアリババ集団<BABA>が9日、同社の株式が10日から香港と上海・深の証券取引所間の株式相互取引(ストックコネクト)の対象に採用されたことを発表、これに伴い中国本土の投資家が直接取引可能となり、アリババ株に浮揚効果が加わることが期待される状況となった。これもソフトバンクGの株価を刺激する背景となったもようだ。
■東陽テクニカ <8151> 1,620円 +27 円 (+1.7%) 本日終値
東陽テクニカ<8151>が続伸。この日午前10時30分ごろ、有機EL素子の超低輝度における挙動を調べる検査技術を開発したと発表した。米国子会社TOYOTechがシャープ<6753>傘下のシャープディスプレイテクノロジー、北陸先端科学技術大学院大学と共同で開発した。10月に「DCM1000型DC-JVL測定システム」として世界で販売を開始するという。これが手掛かりとなった。
■キャンドゥ <2698> 3,365円 +55 円 (+1.7%) 本日終値
キャンドゥ<2698>が反発。午後2時ごろに発表した8月度の月次売上高で、既存直営店売上高が前年同月比6.8%増と27カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全社売上高は同7.3%増だった。
■高千穂交易 <2676> 3,860円 +15 円 (+0.4%) 本日終値
高千穂交易<2676>がしっかり。午後1時ごろ、RFIDシステムを展開する子会社マイティキューブが、UHF帯RFIDリーダライタ「RW-X01(1W機)」を開発し、10月1日に販売を開始すると発表したことが好材料視された。物流やアパレル業界をはじめさまざまな分野において省人化・業務効率化を目的に、RFIDシステムの導入が進んでいるが、大規模にRFIDリーダライタを必要とする運用では、ハードウェアの導入コストが課題になっているケースも散見されている。そのため新製品は、「大規模導入におけるコストパフォーマンス」をコンセプトに設計・開発したのが特徴。大規模なリードポイントを必要とするスマートシェルフ、生産工程ラインの読み取り、デスクトップカウンター、POSレジリーダライタなどでの利用を想定している。
株探ニュース
ispace<9348>が急伸。同社は10日、宇宙業界における国際的・多角的な知見と豊富な経験を持つリーダーを含むメンバーで形成された「ispace・ルナ・アドバイザリー・ボード」を創設したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。ボードメンバーには、欧州宇宙機関(ESA)の元事務局長のジャン─ジャック・ドルダン氏や米航空宇宙局(NASA)の元科学ミッション本部副本部長のアラン・スターン氏ら4人が就任した。アイスペースに対し、地球と月の間の空間(シスルナ)に経済圏を構築するための戦略や課題について、アドバイスを提供することが期待されているという。
■三浦工業 <6005> 3,445円 +208 円 (+6.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位
三浦工業<6005>は大幅続伸。SMBC日興証券は9日、三浦工の目標株価を4700円から5000円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。米クリーバーブルックス社を買収した三浦工について、M&A関連費用の計上や無形資産償却の会計処理など業績に関しては不透明な状況が継続しているとしながらも、クリーバーブルックス社の利益貢献がなくても三浦工のPER(株価収益率)は過去最低水準で割安感が強いと指摘。26年3月期にかけて徐々に不透明感は払しょくされ、改めて米州での成長ストーリーが強く認識されるようになると想定する。同証券は三浦工の26年3月期営業利益予想を従来の280億円から337億円に見直した。
■ホーチキ <6745> 1,898円 +91 円 (+5.0%) 本日終値
ホーチキ<6745>が5日ぶりに大幅反発。9日の取引終了後、8月30日に発表したエア・ウォーター<4088>などを売出人とする170万7400株の売り出しと上限を25万6100株とするオーバーアロットメントによる売り出しに関して、売出価格を1752円にすると発表した。株価は売り出し発表以降、短期的な需給悪化を警戒した売りに下落していたが、売出価格決定を機に買い戻す動きが出たようだ。
■カンロ <2216> 3,160円 +135 円 (+4.5%) 本日終値
カンロ<2216>が後場一段高。同社は9日、9月30日発売分から順次、価格改定及び内容量を変更すると発表しており、採算改善などが期待されているようだ。原材料・資材の価格高騰やエネルギー費・物流費の上昇など、厳しい環境が続いていることが背景。価格を改定する商品は「健康のど飴梅(スティックタイプ)」「はちみつレモンCのど飴(スティックタイプ)」「海苔のはさみ焼き梅味」「海苔のはさみ焼きわさび味」で、5~16%程度の値上げとなる見通し。「のミルクキャンディ抹茶ラテ」については、10月7日発売分から内容量を変更するとしている。また、同社はきょう、7月30日に販売を再開していた「じゅるるシャインマスカット」が、想定を大幅に上回る注文により十分な供給ができない状況となったため、休売することを明らかにしている。
■イチネンHD <9619> 1,752円 +60 円 (+3.6%) 本日終値
イチネンホールディングス<9619>が3日ぶりに反発。9日の取引終了後、25年3月期の配当予想を中間・期末各30円の年60円から、中間33円・期末30円の年63円(前期60円)に増額修正しており、これを好感した買いが入ったようだ。
■Appier <4180> 1,694円 +56 円 (+3.4%) 本日終値
Appier Group<4180>が後場強含みの展開。同社はきょう、カカオのパーソナライズメッセージ機能において、公式パートナーとして協業を開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。同社は自社で開発・提供する人工知能(AI)パーソナライゼーション・クラウド「AIQUA(アイコア)」により、パーソナライズメッセージ機能を提供。これによりカカオでは、他のプラットフォームに移動することなく、顧客セグメント作成、マーケティングキャンペーンの素材選定、メッセージ送信、更にキャンペーンパフォーマンス確認まで、パーソナライズメッセージ機能をワンストップで管理することができるとしている。
■ソフトバンクグループ <9984> 7,843円 +151 円 (+2.0%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が3日ぶり反発。前週4日にマドを開けて売られた後は安値圏でもみ合っていたが、きょうは目先リバウンド狙いの買いが優勢となった。前日は米国株市場でナスダック総合株価指数が1%を超える上昇をみせており、米ハイテク株へ積極投資を行う同社に追い風材料となっている。また、同社が出資するアリババ集団<BABA>が9日、同社の株式が10日から香港と上海・深の証券取引所間の株式相互取引(ストックコネクト)の対象に採用されたことを発表、これに伴い中国本土の投資家が直接取引可能となり、アリババ株に浮揚効果が加わることが期待される状況となった。これもソフトバンクGの株価を刺激する背景となったもようだ。
■東陽テクニカ <8151> 1,620円 +27 円 (+1.7%) 本日終値
東陽テクニカ<8151>が続伸。この日午前10時30分ごろ、有機EL素子の超低輝度における挙動を調べる検査技術を開発したと発表した。米国子会社TOYOTechがシャープ<6753>傘下のシャープディスプレイテクノロジー、北陸先端科学技術大学院大学と共同で開発した。10月に「DCM1000型DC-JVL測定システム」として世界で販売を開始するという。これが手掛かりとなった。
■キャンドゥ <2698> 3,365円 +55 円 (+1.7%) 本日終値
キャンドゥ<2698>が反発。午後2時ごろに発表した8月度の月次売上高で、既存直営店売上高が前年同月比6.8%増と27カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。なお、全社売上高は同7.3%増だった。
■高千穂交易 <2676> 3,860円 +15 円 (+0.4%) 本日終値
高千穂交易<2676>がしっかり。午後1時ごろ、RFIDシステムを展開する子会社マイティキューブが、UHF帯RFIDリーダライタ「RW-X01(1W機)」を開発し、10月1日に販売を開始すると発表したことが好材料視された。物流やアパレル業界をはじめさまざまな分野において省人化・業務効率化を目的に、RFIDシステムの導入が進んでいるが、大規模にRFIDリーダライタを必要とする運用では、ハードウェアの導入コストが課題になっているケースも散見されている。そのため新製品は、「大規模導入におけるコストパフォーマンス」をコンセプトに設計・開発したのが特徴。大規模なリードポイントを必要とするスマートシェルフ、生産工程ラインの読み取り、デスクトップカウンター、POSレジリーダライタなどでの利用を想定している。
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