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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):サイジニア、CANBAS、グリッド

サイジニア <日足> 「株探」多機能チャートより
■サイジニア <6031>  571円  +44 円 (+8.4%)  本日終値
 サイジニア<6031>が3営業日ぶりに反発。同社はきょう、グループのZETAが手掛けるEC商品検索・サイト内検索エンジン「ZETA SEARCH」が、日本航空<9201>が運営する総合ショッピングモール「JAL Mall」に導入されたと発表。これが株価を刺激したようだ。

■キャンバス <4575>  892円  +60 円 (+7.2%)  本日終値
 キャンバス<4575>が後場に急騰。10日午後0時40分、同社と静岡県立大学創薬探索センターが創出し開発中の抗がん剤候補IDO/TDO阻害剤について、米国特許庁から特許査定を受領したと発表。これを手掛かり視した買いが集まったようだ。特許権者はキャンバスと、ふじのくに医療城下町推進機構。日本においては2023年6月に特許査定を受領しており、今回の米国特許査定はこれに続くものとしている。

■グリッド <5582>  2,826円  +181 円 (+6.8%)  本日終値
 グリッド<5582>が大幅続伸。午前11時ごろ、電気通信大学との共同提案「仮想発電所需給調整におけるリスクヘッジ型量子古典確率最適化手法の開発」が、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクト「量子・古典ハイブリッド技術のサイバー・フィジカル開発事業」に採択されたと発表しており、好材料視された。VPP(仮想発電所)では、エネルギー管理の効率化と持続可能なエネルギー供給を実現するためには、「需給調整」の最適化が不可欠だが、VPPの需給調整には発電予測、需要予測、電力市場の価格予測など多くの不確実な要素が含まれているため、シナリオ数が膨大な数に増加する。そこで、同プロジェクトでは、VPP需給不確実性の最適化において、世界に先駆けてゲート方式の量子技術を活用した量子古典確率最適化手法の研究開発を実施。これにより、100万通り以上のシナリオの生成と、膨大な数のシナリオに対する最適化計算が可能となり、エネルギーの需給バランスを効率的に管理し、リスクを最小限に抑制することができるとしている。

■ホットリンク <3680>  360円  +21 円 (+6.2%)  本日終値
 ホットリンク<3680>が大幅続伸。米子会社のエフィウス(サービスブランド名「Socialgist」)が、ダークネットデータプロバイダー大手のダークアウル(コロラド州)とパートナーシップを締結したと発表しており、好材料視された。ソーシャルビッグデータのアクセス権販売を行うエフィウス社と、ダークネットに精通する主要プロバイダーであるダークアウル社の双方の強みを組み合わせることで、業界最大かつ最も包括的なダークネット、ソーシャル、及び会話型コンテンツのデータベースを構築するのが狙い。これにより、広範囲なライブデータソースへのアクセスが可能となり、利用する顧客はデジタルリスクへの包括的な視点を得ることが可能になるとしている。

■アルトナー <2163>  1,857円  +105 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 アルトナー<2163>は3日ぶりに急速に切り返す展開、25日移動平均線をマドを開けて上抜ける動きとなっている。同社は人材サービス会社の古参で機械・電子機器設計やソフトウェア開発など技術者派遣で業界をリードする。足もとの業績も好調に推移しており、9日取引終了後に発表した25年1月期上期(24年2~7月)決算は営業利益が前年同期比9%増の9億6000万円となった。特に5~7月期でみた場合は伸びが顕著で同利益の伸び率は前年同期比20%に達し、利益水準も同期間として過去最高を更新した。これがポジティブ視され上値を見込んだ投資資金が流入した。

■ランドネット <2991>  1,650円  +64 円 (+4.0%)  本日終値
 ランドネット<2991>が大幅高。中古不動産を買い取り、投資家や不動産事業者に売却する流動化ビジネスを展開するが、業績は大幅増収増益路線をまい進中だ。9日取引終了後に発表した25年7月期の業績予想は、売上高が前期比24%増の962億4100万円、営業利益が同17%増の32億6200万円といずれも2ケタ伸長となり、連続で過去最高を更新する見通しとなった。これを材料視する形で投資資金が集中した。

■今村証券 <7175>  1,289円  +49 円 (+4.0%)  本日終値
 今村証券<7175>が3日ぶりに反発。9日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想について、中間配当25円(前年同期無配)を実施すると発表しており、好材料視された。なお、期末配当及び年間配当(前期70円)予想は引き続き未定としている。

■オプロ <228A>  1,238円  +47 円 (+4.0%)  本日終値
 オプロ<228A>が3日ぶりに反発。午後2時ごろ、同社の金融/行政機関向け電子申請サービス「カミレス」を埼玉県が採用したと発表しており、好材料視された。「カミレス」は、金融機関や行政機関での窓口手続きや郵送手続きにおける申請・承認プロセスを、内製でDX推進できる電子申請サービス。今回の採用では、「現行の申請様式をそのまま電子にできる」点や、拡張性の高いセールスフォース基盤である点などが評価されたとしており、埼玉県では県内企業の認定・登録事務など一度の申請で終わりではなく、その後の定期的な更新申請や実績報告などを伴う事務から利用を開始したという。

■グリーンズ <6547>  1,725円  +65 円 (+3.9%)  本日終値
 グリーンズ<6547>が大幅続伸。SBI証券が9日付で新たに投資判断「買い」、目標株価3400円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券によると、同社が運営するコンフォートホテルは、比較的低単価のビジネスホテルであり、出張予算を上回るような高単価のホテルが増えているなかで、出張需要の残存者メリットを享受できるホテルであると指摘。また、拡大するレジャー需要に対して、コンフォートホテルERA、コンフォートスイーツ、アセンドホテルコレクションなどのレジャーブランドでの新規出店やリブランドを進めていることも評価している。更に、チサンイン22物件のオペレーターチェンジに加えて、星野リゾート・リート投資法人、三菱UFJ銀行とのパートナーシップのもと、ロードサイド型ホテルの日本全国への事業拡大も目指しており、国内ホテル企業のなかにあって、高い成長が期待できる企業であると見込んでいる。

■ハンズマン <7636>  828円  +27 円 (+3.4%)  本日終値
 ハンズマン<7636>が堅調推移。同社はホームセンターを運営している。9日の取引終了後に開示した月次売上高によると、8月の既存店売上高は前年同月比5.7%増となった。前年同月を上回るのは3カ月ぶりとなり、好感されたようだ。既存店の客数は同1.4%増、客単価は同4.3%増となった。

●ストップ高銘柄
 スペースマーケット <4487>  427円  +80 円 (+23.1%) ストップ高   本日終値
 PRISMバ <206A>  524円  +80 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 テックファム <3625>  663円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 マーキュリー <5025>  1,038円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値
 キューブ <7112>  713円  +100 円 (+16.3%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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