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東京株式(大引け)=175円安、米景気減速懸念で一時1000円超の下げ

 9日の東京株式市場は前週に続き売り圧力の強い地合いで、日経平均株価は5日続落となった。ただ、後場に下げ渋る展開で3万6000円台はキープした。

 大引けの日経平均株価は前営業日比175円72銭安の3万6215円75銭と5日続落。プライム市場の売買高概算は18億135万株、売買代金概算は4兆626億円。値上がり銘柄数は536、対して値下がり銘柄数は1074、変わらずは34銘柄だった。

 きょうの東京市場はリスク回避目的の売りが朝方から噴出した。外国為替市場の円高にリンクさせた先物主導の売り仕掛けが効いて、朝方は日経平均が1000円以上水準を切り下げ、3万5000円台攻防を意識させた。しかしその後は下げ渋り、特に後場に入ってからの戻り足が顕著だった。前週末の米国株市場では8月の米雇用統計発表を受けて米景気のソフトランディング期待が弱まり、リスクオフの流れのなか半導体大手エヌビディア<NVDA>などが売られ、市場センチメントを冷やす格好となった。外国為替市場では円高方向に振れ、東京市場では、これも輸出ハイテク株などにデメリットとなっている。ただ、取引時間中にドルが買い戻され、円安方向に押し戻されたことで株式市場の戻り足に貢献した。前引け時点ではプライム市場の約80%の銘柄が下落していたが、大引け時点で値下がり銘柄は65%まで減少した。

 個別では、売買代金上位3傑を占めたレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手が揃って株価水準を切り下げたほか、三菱重工業<7011>が軟調、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも下値を試す展開に。信越化学工業<4063>、ルネサスエレクトロニクス<6723>も安い。シュッピン<3179>が急落、ホーチキ<6745>、アンビスホールディングス<7071>も大きく売られた。レノバ<9519>の下げも目立つ。

 半面、メルカリ<4385>が商いを伴い上昇、セブン&アイ・ホールディングス<3382>もしっかり。リクルートホールディングス<6098>が買い優勢、さくらインターネット<3778>も物色人気。ACCESS<4813>が値上がり率トップに買われ、ミガロホールディングス<5535>が大幅高、日本駐車場開発<2353>も商いを伴い上昇した。サンリオ<8136>が上値を伸ばし、セーレン<3569>も急伸をみせた。

出所:MINKABU PRESS

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