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話題株ピックアップ【夕刊】(3):タイミー、常磐興、エッジテクノ

■タイミー <215A>  1,999円  -7 円 (-0.4%)  本日終値
 タイミー<215A>は続落。全般リスクオフの地合いが加速するなか下値模索の展開を余儀なくされているが、2000円台を割り込んだ水準では押し目買いニーズも観測される。7月26日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄でスキマバイトサービス「タイミー」を運営、時流に乗るビジネスモデルで上場以前から話題を集めていた経緯がある。そうしたなか、前週末6日取引終了後に資産運用会社のレオス・キャピタルワークスが同社の株式を5.02%保有していることが判明した。保有目的は「投資一任契約及び投資信託委託契約に基づく純投資」としており、これが株価の先高期待につながるものとして、足もとの下支え材料となっている。

■常磐興産 <9675>  1,540円  +300 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 常磐興産<9675>が後場ストップ高。日本経済新聞電子版が9日、「米投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループが、東北の温泉リゾート施設『スパリゾートハワイアンズ』(福島県いわき市)を運営する常磐興産を買収することが9日、わかった」と報じた。月内からTOB(株式公開買い付け)を始め、非公開化を目指す方針で、株価に3割程度のプレミアム(上乗せ幅)を付けるとみられると伝えている。報道を受け常磐興はコメントを開示。「企業価値向上に向けてフォートレス・インベストメント・グループとの間で様々な検討を行っている」としたうえで、「本日の取締役会に付議する予定」とした。買収時のプレミアムを意識した買いが集まったようだ。報道を受け、東京証券取引所は常磐興の株式売買について午前11時48分から午後0時30分まで停止。午後0時31分から売買を再開した。

■エッジテクノロジー <4268>  637円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 エッジテクノロジー<4268>はストップ高。前週末6日取引終了後、千葉銀行<8331>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格の1株841円にサヤ寄せする格好となっている。エッジテクノを子会社化することで、千葉銀はDX戦略におけるAI戦略の加速に向けた取り組みを進めていく狙いがある。買い付け予定数は1078万5913株(下限719万600株、上限設定なし)、買い付け期間は9月9日から10月23日まで。TOB成立後にエッジテクノ株は上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は6日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■グリッド <5582>  2,645円  +224 円 (+9.3%)  本日終値
 グリッド<5582>は全般相場が波乱の地合いとなるなか逆行高。AI技術を活用し電力の需給計画や海運の配船、物流といった社会インフラに絡む分野で計画最適化システムを展開する。AIエンジンの開発及びAIエンジン搭載のシステム実装、更に保守・運用サポートまでを一気通貫で提供することを強みとしている。データセンター増設に伴う電力需要の急増が課題となるなか、8月中旬には太陽光発電の開発・建設を手掛けるウエストホールディングス<1407>と系統用蓄電池事業に関する業務提携契約を締結したことを発表、今後の展開に期待が高まっている。今月25日には「系統用蓄電池が変える電力ビジネスの未来」と題してセミナーを開催する予定。同社の業績は23年6月期の営業利益2.9倍化、24年6月期の営業76%増益で過去最高を更新したのに続き、25年6月期の同利益は前期比10%増の4億円を見込むなど好調を極めている。

■Waqoo <4937>  1,635円  +136 円 (+9.1%)  本日終値
 Waqoo<4937>が高い。同社はきょう、子会社のセルプロジャパンが従来とは異なる活性を持つ幹細胞培養上清液を製造する新技術を開発し、特許を取得したと発表。これが材料視されたようだ。幹細胞培養上清液には「がん」や「脱髄性疾患」「眼疾患」に対する有効性が期待される成分が含まれていることから医薬品への応用や、「整肌作用」や「紫外線防止作用」として働くことが見込まれる成分が含まれていることから化粧品などへの応用を積極的に検討するとしている。

■ガイアックス <3775>  620円  +50 円 (+8.8%) 一時ストップ高   本日終値
 ガイアックス<3775>は一時ストップ高まで買われ、新値追いとなった。同社は6日取引終了後、自律分散型組織「DAO」の組成・運用プラットフォーム「DAOX(ダオエックス)」について、TIS<3626>と販売パートナー契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。「DAOX」は、NFT決済からコミュニティ活性化機能までを備えたDAOの資金調達からコミュニティ運営までを行うことができるサービス。TISのweb3関連ビジネスの社会実装を推進する専門組織「Web3ビジネス企画部」がDAOXを販売するという。

■WOLVES HAND <194A>  1,125円  +85 円 (+8.2%)  本日終値
 WOLVES HAND<194A>は反落して始まったものの、朝方の売りが一巡したあとは切り返し。同社は6日、レキシンジャパン(東京都港区)と磁気を用いた生体活性化によるペット用品などの開発研究業務に関する契約を締結したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この契約は、レキシンジャパンが持つ磁気技術を生かして、ペットの血流改善を図ることで、免疫力の向上を通じた病気の予防及びアンチエイジングにつながる商品の開発を目指すもの。これにより、動物医療分野での臨床以外の新たな収益源を創出するとしている。

■ヘリオス <4593>  214円  +13 円 (+6.5%)  本日終値
 ヘリオス<4593>は後場プラスに転じ一時、前週末比15円(7.5%)高の216円をつける場面があった。午後0時30分ごろ、米国を中心とした急性呼吸窮迫症候群(ARDS)治療薬「マルチステム」のグローバル第3相臨床試験の実施について、FDA(米国食品医薬品局)との協議の結果、同社側の要望に沿った形の治験のデザインで合意したと発表しており、好材料視された。今後、治験の具体的なデザインを確定し準備が整い次第、米国を中心としたグローバル治験を開始する予定という。なお、24年12月期業績へ影響は現時点ではないとしている。

■フォースタートアップス <7089>  1,235円  +60 円 (+5.1%)  本日終値
 フォースタートアップス<7089>が3連騰。前週末6日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を25万株(発行済み株数の6.86%)、または3億円としており、取得期間は9月9日から来年9月8日まで。株主還元策の一環として実施するという。

■yutori <5892>  2,441円  +117 円 (+5.0%)  本日終値
 yutori<5892>は続落して始まったものの、その後は切り返す動きとなった。同社は6日取引終了後に、8月度の全社売上高(速報値)が前年同月比21.1%増になったと発表しており、プラスを維持していることが株価の下支えとなったようだ。ブランド別では「9090」が引き続き牽引役となったほか、「camphor wood」の売り上げが伸長。なお、インスタグラムの月末時点でのフォロワー数は196万人と、前月から3万人の増加となっている。

●ストップ高銘柄
 櫻島埠頭 <9353>  2,069円  +400 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 大運 <9363>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ <4316>  662円  +100 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 テックファム <3625>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 アディッシュ <7093>  782円  +100 円 (+14.7%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 スペースマーケット <4487>  347円  -80 円 (-18.7%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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