システムサポート Research Memo(7):自己資本比率50%台に乗せネットキャッシュも過去最高水準に積み上がる
■システムサポート<4396>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2024年6月期末の財務状況は、資産合計が前期末比1,058百万円増加の9,929百万円となった。流動資産では現金及び預金が684百万円、売掛金が331百万円増加した。また、固定資産では敷金が112百万円増加し、リース資産が46百万円、のれんが29百万円減少した。
負債合計は前期末比126百万円増加の4,873百万円となった。有利子負債が97百万円、退職給付に係る負債が171百万円減少した一方で、未払法人税等が131百万円、未払金が128百万円、未払費用が52百万円増加したことなどによる。純資産合計は同931百万円増加の5,055百万円となった。親会社株主に帰属する当期期純利益の計上及び配当金支出により、利益剰余金が861百万円増加した。
経営指標については、株主資本の増加によって自己資本比率が前期末の46.5%から50.9%に上昇した。有利子負債比率は同24.5%から18.0%に低下し、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)も3,341百万円と過去最高水準に積み上がるなど、収益拡大とともに財務基盤の強化も進んでいることが窺える。収益性に関しては売上高営業利益率で7.6%、ROEで26.7%、ROAで18.5%とそれぞれ前期並みの水準を維持した。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ