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ダウ先物は下落 明日引け後のエヌビディアの決算待ちの雰囲気も=米国株

米株価指数先物(9月限)(NY時間09:00)(日本時間22:00)
ダウ先物 41235(-100.00 -0.24%)
S&P500 5621.50(-15.50 -0.27%)
ナスダック100先物 19516.75(-74.50 -0.38%)

 米株価指数先物市場で、ダウ、ナスダック100、S&P500とも軟調に推移している。前日のダウ平均は終値べースでの最高値を更新して終えた一方、IT・ハイテク株は売りが先行し、ナスダック、S&P500は下げて終えていた。

 投資家は明日の引け後に予定しているエヌビディア<NVDA>の決算を待っている。前日のIT・ハイテク株の売りはそれに向けての調整との指摘も出ている。同社の決算はAI関連株の重要な指標となっており、投資家は今回の決算でAIの健全性を見極めようとしている。

 米株式市場は、月初の厳しいスタートから安定した足場を見つけようとしている。しかし、パウエルFRB議長が金曜日に来月の利下げ開始を示唆したことで、投資家は楽観的になっている。ただ、議長はペースについては具体的に明言していない。

 市場では来月から年末まで連続での利下げ実施を見込んでいる。中には大幅利下げもどこかであるのではとの見方も出ているようだ。ただ、エコノミストからは行き過ぎとの批判も少なくない。

 一方、強気な見方は依然として多い。前日はIT・ハイテク株の下落でS&P500も反落していたが、それを気にし過ぎる必要はないとの見解もストラテジストから出ている。「S&P500は7月16日の終値ベースの高値を上抜こうとしているため、やや乱高下しているが、ゴルディロックスを示すデータ、FRBの利下げ期待、堅調な5-7月期決算など、強気派には強力な追い風が吹いている。現実的な脅威は成長の急減速だけだが、それは起きていないようだ」と述べている。

 アップル<AAPL>が時間外で小幅安。前日引け後にマエストリCFOが年末に退任し、後任に財務担当副社長のパレク氏が就任する人事を発表した。パレク氏のCFO就任は2025年1月1日付で、計画的な後継人事の一環だとしている。

 メディア大手パラマウント・グローバル<PARA>が時間外で下落。メディア業界の大物ブロンフマン氏が買収合戦から撤退したことを明らかにした。

 レストラン運営のカバが時間外で下落。同社の筆頭株主と幹部グループが株式の売却を申請した。筆頭株主のアルタル・インターナショナルSCAが600万株の売却を申請したほか、経営陣ではシュルマンCEOが20万1504株の売却を申請。

 航空機部品のハイコ<HEI>が時間外で下落。前日引け後に5-7月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益は予想を上回ったものの、売上高、営業利益が予想を下回ったことが嫌気されている。

(NY時間09:10)(日本時間22:10)時間外
カバ<CAVA> 114.76(-11.04 -8.78%)
パラマウント<PARA> 10.85(-0.48 -4.24%)
ハイコ<HEI> 242.30(-3.60 -1.46%)

アップル<AAPL> 225.84(-1.34 -0.59%)
マイクロソフト<MSFT> 412.47(-1.02 -0.25%)
アマゾン<AMZN> 174.56(-0.94 -0.54%)
アルファベット<GOOG> 167.39(-0.54 -0.32%)
テスラ<TSLA> 212.38(-0.83 -0.39%)
メタ<META> 518.00(-3.12 -0.60%)
エヌビディア<NVDA> 125.36(-1.10 -0.87%)
AMD<AMD> 150.25(+0.26 +0.17%)
イーライリリー<LLY> 943.56(-6.97 -0.73%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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