ジーニー---1Qは2ケタ増収・営業利益以下が大幅増益、広告プラットフォーム事業が2ケタ増収増益を果たす
ジーニー<6562>は13日、2025年3月期第1四半期(24年4月-6月)連結決算(IFRS)を発表した。売上収益が前年同期比26.2%増の22.65億円、売上総利益が同26.5%増の17.40億円、営業利益が同633.7%増の8.15億円、税引前利益が7.48億円(前年同期は0.08億円の利益)、親会社の所有者に帰属する四半期利益が6.72億円(同0.04億円の利益)となった。
広告プラットフォーム事業の売上収益は前年同期比24.4%増の11.79億円、セグメント利益は同26.4%増の5.81億円となった。下期に収益が拡大する傾向があるものの、当第1四半期連結累計期間においても前年同四半期比で成長しており、特に祖業であるサプライサイドビジネスが業績を牽引している。
マーケティングSaaS事業の売上収益は同42.4%増の8.59億円、セグメント利益は同43.1%減の0.25億円となった。同社には多くのエンジニアが所属しており、高い開発力を強みとしている中で、受託開発による受注も売上に貢献している。特に、SFA/CRMにおいては、エンタープライズ層の顧客獲得を進めており、MRRが順調に増加した。
海外事業の売上収益は同9.2%増の3.34億円、セグメント利益は同59.7%減の0.24億円となった。主要先進国における短期的なリセッションによる広告需要の減退に際し、同社事業とZelto事業の統合および同社グループの海外事業展開を加速させるべく、PMIを同社主導で進め、業績拡大を図っている。
2025年3月通期の連結業績予想については、売上収益が前期比27.3%増の102.00億円、売上総利益が同30.3%増の80.00億円、営業利益が同49.4%増の23.00億円、税引前利益が同72.3%増の22.00億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同64.7%増の17.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ