三菱UFJは底堅さ発揮、米長期金利低下が続くなかジャクソンホール待ち
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は全体リスクオフの地合いのなか反落も、相対的に底堅さを発揮している。ここ米10年債利回りが低下傾向を強めており、同社をはじめ米国事業を展開するメガバンクは運用環境の悪化が嫌気されやすい。一方、国内では新発10年債利回りがジリジリと水準を切り上げており、前日は0.890%まで上昇した。しかし、きょうは米長期金利に連動して国内長期債利回りも低下していることで、運用利ザヤ縮小に対する思惑が再燃している。今週23日にはカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(通称ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB議長の講演が行われる予定で、FRBの利下げに対する期待感が高まると邦銀にとっては逆風材料となる。一方、三菱UFJは20日に大手地銀のUSバンコープ<TBBK>の株式を売却したことを発表、売却額は日本円にして約1500億円規模となるが、これが株価の下値を支えている格好となっているようだ。
出所:MINKABU PRESS
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