NY株式:NYダウは61ドル安、景気減速懸念が再燃
米国株式市場は反落。ダウ平均は61.56ドル安の40,834.97ドル、ナスダックは59.83ポイント安の17,816.94で取引を終了した。
8月フィラデルフィア連銀非製造業活動の悪化で、景気減速懸念が再燃し、寄り付き後、下落。カンザスシティ連銀主催のジャクソンホール年次会合でのパウエル議長講演を今週後半に控えた利益確定売りも目立ち終日軟調に推移し、終了。セクター別では、不動産管理・開発、家庭・パーソナル用品が上昇した一方で、エネルギーが下落した。
製薬会社のイーライリリー(LLY)は同社開発の肥満治療薬「ゼップバウンド」が同時に、糖尿病リスクを大幅に軽減することがデータで明らかになり、上昇。航空会社のアラスカ・エア・グループ(ALK)は当局が同業ハワイアン・ホールディングス(HA)との合併を承認し、上昇した。ハワイアン・ホールディングス(HA)も上昇。
ホームセンター運営のロウズ(LOW)は消費者がリフォームなどの大規模支出を控えていると指摘し通期の業績見通しを下方修正し、下落。航空機メーカーのボーイング(BA)は開発中の大型ジェット旅客機777Xを巡り試験飛行後に破損部分が見つかったと、飛行試験の一時停止を発表し、下落した。電気自動車(EV)メーカーのテスラ(TSLA)は欧州連合(EU)による中国製EVの追加関税発表が嫌気され、下落。
高級住宅建設会社のトール・ブラザーズ(TOLL)は取引終了後に四半期決算を発表。一株当たり利益や通期見通しが予想を上回り、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ