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3139 ラクト・ジャパン

東証P
2,748円
前日比
+7
+0.26%
PTS
2,770円
21:59 11/15
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.1 1.05 2.77 0.27
時価総額 275億円
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ラクトJPN Research Memo(6):国内事業が回復し、第2四半期として過去最高の売上高、利益を更新(2)


■ラクト・ジャパン<3139>の業績動向

(4) アジア事業(乳原料販売部門)
日本の脱脂粉乳の在庫水準が低下したため、前年同期に拡充していた国産脱脂粉乳の輸出関連取引が大幅に減少したほか、一部現地企業向けの価格訴求品の入札において価格競争が激しく、販売数量は18,518トンと前年同期比12.2%減となった。東南アジア地域での日本企業向けの乳原料の販売は堅調に推移しており、日本向けの乳調製品の原料販売も復調の兆しがみられる。また、市場開拓余地の大きいタイに乳原料の営業担当者をシンガポールから異動させたほか、タイで開催された食品展示会「THAIFEX」に初出展するなど営業を強化している。加えて、インドネシアではLTI社が新規にオセアニア産の乳原料の取扱いを開始したことで販売が大きく伸長している。これらのことから、第2四半期の売上高は9,731百万円と同7.9%減となったが、第2四半期会計期間の売上高は前年同期比3.9%増と増収に転じた。損益面では、価格訴求品の販売減少などに伴い商品ミックスが改善したため利益率は改善し、経常利益の増益に貢献した。

(5) アジア事業(チーズ製造販売部門)
プロセスチーズ、ナチュラルチーズともに販売は順調に推移し、販売数量は2,536トンと前年同期比7.1%増、売上高は2,679百万円と同19.3%増となった。販売が落ち込んでいたタイの景気が徐々に持ち直しており、タイ向けの販売数量は回復傾向にある。そのほか、シンガポール、マレーシアなどを中心に外食、ベーカリー向けの販売が堅調に推移している。ただし、中国需要に関連したプロセスチーズの販売は引き続き低調に推移しているほか、アジア各国の通貨に対するドル高の影響から加工食品メーカーへの販売も低調となった。しかし、原料チーズ価格の低下により原価率が低下したことに加え、前期に実施した販売価格改定の効果により利益率は改善し、経常利益の増額に寄与した。

(6) その他
第2四半期は、海外子会社において日本ユーザーに直接乳原料を販売する案件があったことから、売上高は1,068百万円と前年同期比304.8%増となった。

3. 財務状況
2024年11月期第2四半期は、国内事業の売上高、販売数量が増加したため、売掛債権が前期末比2,944百万円増加、棚卸資産が同1,921百万円増加し、仕入債務の増加額886百万円を控除した3,532百万円の運転資金が必要となった。この運転資金を、税金等調整前四半期純利益2,260百万円などでカバーしたものの、営業活動によるキャッシュ・フローは1,590百万円減少した。そのため、投資活動によるキャッシュ・フローで295百万円、長短借入金の借入など財務活動によるキャッシュ・フローで2,195百万円を確保し、余った資金を現金及び預金に1,125百万円積み増した。現金及び預金、売掛債権、棚卸資産が増加した結果、流動資産は前期末比6,304百万円増加、資産合計は同6,215百万円増加し残高は78,253百万円となった。負債合計は買掛金、長短借入金の増加により同3,969百万円増加し、残高は51,284百万円となった。純資産合計は同2,245百万円増加し、残高は26,969百万円となり、自己資本比率は34.4%と前期末を0.2ポイント上回った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘)

《HN》

 提供:フィスコ

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