サスメド---24年6月期 DTxプロダクト事業では治療用アプリの開発を引き続き推進
サスメド<4263>は9日、2024年6月期決算を発表した。事業収益が前期比35.4%減の3.42億円、営業損失が3.64億円(前期は0.48億円の損失)、経常損失が3.57億円(同0.44億円の損失)、当期純損失が3.57億円(同0.50億円の損失)となった。
DTxプロダクト事業の事業収益は2.00億円(前年同期は4.00億円)、セグメント利益は0.55億円(同2.56億円の利益)となった。治療用アプリ開発では、不眠障害治療用アプリにおいて、保険適用と製品の上市に向けた準備を進めている。また、杏林製薬<4569>と共同開発を行っている耳鳴治療用アプリにおいては、特定臨床研究を開始し、最初の被験者により本アプリの使用が開始されたことによるマイルストン1.00億円を受領した。当該マイルストンについては、本契約締結時に受領し契約負債に計上していた契約一時金1.00億円と併せて収益計上している。さらに、あすか製薬との間で産婦人科領域における治療用アプリの共同研究開発及び製品上市後の販売に関する契約を締結し、契約一時金として2.00億円を受領している。販売段階にあるプロダクトはまだない。
DTxプラットフォーム事業の事業収益は1.42億円(同1.30億円)、セグメント損失は0.11億円(同0.66億円の利益)となった。汎用臨床試験システムの提供に関しては、アキュリスファーマとの間で締結した、治験実施に関する契約に基づき、企業治験としては世界初となるブロックチェーン技術を活用した治験を実施している。さらに、杏林製薬との共同開発において開始された耳鳴治療用アプリの特定臨床研究においても、SUSMED SourceDataSync(R)を活用している。機械学習自動分析システムの提供及びDTx開発の支援に関する活動については、継続利用に支えられ、収益は安定的に推移している。
2025年6月期通期の業績予想について、事業収益が前期比39.9%増の4.79億円、営業損失が5.83億円、経常損失が5.83億円、当期純損失が5.89億円を見込んでいる。
《SO》
提供:フィスコ