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8日の米国市場ダイジェスト:NYダウは683ドル高、景気悪化懸念が後退


■NY株式:NYダウは683ドル高、景気悪化懸念が後退

米国株式市場は反発。ダウ平均は683.04ドル高の39,446.49ドル、ナスダックは464.21ポイント高の16,660.02で取引を終了した。

週次失業保険申請件数が予想を下回ったため安心感が広がり、寄り付き後、上昇。労働市場や景気の悪化懸念が後退し、終日堅調に推移した。終盤にかけて、上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、半導体・同製造装置の上昇が特に目立った。

ソフトウエア開発会社のパランティア・テクノロジー(PLTR)はソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)と提携し、政府のクラウドやAI(人工知能)ツール結合させるオープンAIのGPT-4を含むソフトウエアを国防省、諜報機関へ売却する計画が明らかになり、上昇。スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)は四半期決算で業務再編計画が奏功し売上が予想を上回ったほか、見通し上方修正が好感され、上昇。

製薬会社のイーライリリー(LLY)は糖尿病治療薬のマンジャロや肥満治療薬のゼップバウンドなどの売り上げが好調で通期収入予想を上方修正し、上昇。ドーナッツ会社のクリスピー・クリーム(DNUT)は第2四半期決算の内容が警戒された程落ち込まず、安心感に買われた。

オンライン旅行サービスのエクスぺディア(EXPE)は取引終了後に四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回ったが、7月の旅行需要が弱く、通期見通し下方修正が嫌気され時間外取引で売られている。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:米労働市場の見通し改善で長期金利上昇、ドル一段高

8日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円94銭から147円54銭まで上昇し、147円19銭で引けた。米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数が予想以上に前回から減少したため労働市場悪化懸念が後退し長期金利上昇に伴うドル買いが加速した。日銀の追加利上げ観測後退に伴う円の売り戻しが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.0932ドルから1.0882ドルまで下落し、1.0919ドルで引けた。ユーロ・円は、159円51銭から160円88銭まで上昇。リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.2665ドルへ下落後、1.2752ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8560フランから0.8674フランまで上昇した。


■NY原油:続伸、株高を意識した買いが入る

NYMEX原油9月限終値:76.19 ↑0.96

8日のNY原油先物9月限は続伸。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は、前営業日比+0.96ドルの76.19ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは74.60ドル-76.52ドル。ロンドン市場で74.60ドルまで売られたが、株高を意識した買いが再び強まり、米国市場の後半にかけて76.52ドルまで上昇。通常取引終了後の時間外取引では主に76ドル台前半で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 38.21ドル +0.91ドル(+2.43%)
モルガン・スタンレー(MS) 94.63ドル +2.52ドル(+2.73%)
ゴールドマン・サックス(GS)485.77ドル +12.76ドル(+2.69%)
インテル(INTC) 20.49ドル +1.50ドル(+7.89%)
アップル(AAPL) 213.31ドル +3.49ドル(+1.66%)
アルファベット(GOOG) 163.84ドル +3.09ドル(+1.92%)
メタ(META) 509.63ドル +20.71ドル(+4.23%)
キャタピラー(CAT) 336.16ドル +10.36ドル(+3.17%)
アルコア(AA) 30.63ドル +1.42ドル(+4.86%)
ウォルマート(WMT) 67.66ドル +0.75ドル(+1.12%)

《ST》

 提供:フィスコ

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