ダウ平均、ナスダックとも続伸 落ち着きを取り戻す=米国株序盤
NY株式7日(NY時間12:41)(日本時間01:41)
ダウ平均 39220.06(+222.40 +0.57%)
ナスダック 16542.57(+175.72 +1.07%)
CME日経平均先物 35485(大証終比:+415 +1.17%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも続伸。本日は前日の買い戻し流れが継続している。市場はひとまず先週の米雇用統計を受けた混乱から落ち着きを取り戻しているようだ。
米雇用統計を受けて市場は米景気の先行き警戒感を強めたが、週初の急落はあくまで、これまでの強気のポジションの巻き戻しで、景気後退を本格的に警戒しての新規の動きではないとの見方が広がっている。景気動向については、今後の経済指標を待ちたいといった雰囲気のようだ。
FRBの利下げ期待も強まっているが、9月の利下げ自体は確実視されているものの、0.50%ポイントの大幅利下げや、年内の利下げ幅が想定以上に拡大するとの観測も一服している。それらについては来週の米消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標を待ちたい雰囲気のようだ。
ただ、波乱含みの展開はまだ続きそうだとの見方も根強い。市場を売りの連鎖に追い込んだ懸念が緩和されるかどうかが問題で、「8月と9月は季節の変わり目となるため、ボラティリティの高い時期が続くと予想される。ただ、嵐の向こう側には常にチャンスがあることを忘れてはならない」といった声も出ている。
また、「投資家は第2四半期の決算に楽観的な見方を示すかもしれない。取引開始前までに、少し勇気づけられるような決算報告がいくつかあった。景気が減速していることは確かではあるが、米企業はそれに対応して進化しており、それなりに健全な収益をあげている」との指摘も聞かれた。
ただ、取引開始前までに発表になった決算には冴えないものも少なくない。ディズニー<DIS>が決算を受け下落。ストリーミング事業で初の黒字を計上したほか、映画事業も好転した。しかし、テーマパーク部門の不振が嫌気されている模様。特に米国のテーマパークがコスト上昇と需要減に見舞われ、売上、利益ともに冴えなかった。同社は、今年度の回復が期待されていた入場者数への圧力は今後数四半期続くだろうと述べている。
ストレージシステムのスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を大きく下回ったほか、粗利益率も予想を下回り、収益性への不透明感を高めている模様。
配車サービスのリフト<LYFT>が決算を受け大幅安。第3四半期のガイダンスでグロスブッキングの見通しが予想を下回ったことや、EBITDAも予想を下回る見通しを示した。
アムジェン<AMGN>が決算を受け下落。1株利益が減益となったことが嫌気されている模様。同社は声明で「売上増により一部相殺されたものの、ホライズン社からの追加費用を含む営業費用および支払利息の増加により1株利益は減益となった」と述べた。
通信設備のルーメン・テクノロジーズ<LUMN>が本日も急伸。本日は前日引け後に発表した決算を受けての急伸。通期のフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを大幅に上方修正したことが好感されている模様。
民泊を中心とした旅行サイト運営のエアビー&ビー<ABNB>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を大きく下回った。ガイダンスも公表し、第3四半期の売上高は予想を下回る見通しを示している。同社は米国人旅行客の需要鈍化を警告し、夏の繁忙期でも旅行の支出の勢いは先細りが続くことを示唆した。
ディズニー<DIS> 87.50(-2.47 -2.75%)
アムジェン<AMGN> 310.06(-18.89 -5.74%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 516.55(-100.40 -16.27%)
リフト<LYFT> 9.65(-1.33 -12.08%)
ルーメン<LUMN> 7.12(+2.12 +42.30%)
エアビー&ビー<ABNB> 113.21(-17.26 -13.23%)
アップル<AAPL> 212.73(+5.50 +2.65%)
マイクロソフト<MSFT> 404.02(+4.41 +1.10%)
アマゾン<AMZN> 165.28(+3.35 +2.07%)
アルファベットC<GOOG> 162.80(+2.26 +1.41%)
テスラ<TSLA> 198.45(-2.19 -1.09%)
メタ<META> 495.99(+1.90 +0.38%)
AMD<AMD> 133.50(+3.32 +2.55%)
エヌビディア<NVDA> 103.77(-0.49 -0.47%)
イーライリリー<LLY> 768.70(-24.48 -3.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 39220.06(+222.40 +0.57%)
ナスダック 16542.57(+175.72 +1.07%)
CME日経平均先物 35485(大証終比:+415 +1.17%)
きょうのNY株式市場、ダウ平均、ナスダックとも続伸。本日は前日の買い戻し流れが継続している。市場はひとまず先週の米雇用統計を受けた混乱から落ち着きを取り戻しているようだ。
米雇用統計を受けて市場は米景気の先行き警戒感を強めたが、週初の急落はあくまで、これまでの強気のポジションの巻き戻しで、景気後退を本格的に警戒しての新規の動きではないとの見方が広がっている。景気動向については、今後の経済指標を待ちたいといった雰囲気のようだ。
FRBの利下げ期待も強まっているが、9月の利下げ自体は確実視されているものの、0.50%ポイントの大幅利下げや、年内の利下げ幅が想定以上に拡大するとの観測も一服している。それらについては来週の米消費者物価指数(CPI)などのインフレ指標を待ちたい雰囲気のようだ。
ただ、波乱含みの展開はまだ続きそうだとの見方も根強い。市場を売りの連鎖に追い込んだ懸念が緩和されるかどうかが問題で、「8月と9月は季節の変わり目となるため、ボラティリティの高い時期が続くと予想される。ただ、嵐の向こう側には常にチャンスがあることを忘れてはならない」といった声も出ている。
また、「投資家は第2四半期の決算に楽観的な見方を示すかもしれない。取引開始前までに、少し勇気づけられるような決算報告がいくつかあった。景気が減速していることは確かではあるが、米企業はそれに対応して進化しており、それなりに健全な収益をあげている」との指摘も聞かれた。
ただ、取引開始前までに発表になった決算には冴えないものも少なくない。ディズニー<DIS>が決算を受け下落。ストリーミング事業で初の黒字を計上したほか、映画事業も好転した。しかし、テーマパーク部門の不振が嫌気されている模様。特に米国のテーマパークがコスト上昇と需要減に見舞われ、売上、利益ともに冴えなかった。同社は、今年度の回復が期待されていた入場者数への圧力は今後数四半期続くだろうと述べている。
ストレージシステムのスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を大きく下回ったほか、粗利益率も予想を下回り、収益性への不透明感を高めている模様。
配車サービスのリフト<LYFT>が決算を受け大幅安。第3四半期のガイダンスでグロスブッキングの見通しが予想を下回ったことや、EBITDAも予想を下回る見通しを示した。
アムジェン<AMGN>が決算を受け下落。1株利益が減益となったことが嫌気されている模様。同社は声明で「売上増により一部相殺されたものの、ホライズン社からの追加費用を含む営業費用および支払利息の増加により1株利益は減益となった」と述べた。
通信設備のルーメン・テクノロジーズ<LUMN>が本日も急伸。本日は前日引け後に発表した決算を受けての急伸。通期のフリーキャッシュフロー(FCF)の見通しを大幅に上方修正したことが好感されている模様。
民泊を中心とした旅行サイト運営のエアビー&ビー<ABNB>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を大きく下回った。ガイダンスも公表し、第3四半期の売上高は予想を下回る見通しを示している。同社は米国人旅行客の需要鈍化を警告し、夏の繁忙期でも旅行の支出の勢いは先細りが続くことを示唆した。
ディズニー<DIS> 87.50(-2.47 -2.75%)
アムジェン<AMGN> 310.06(-18.89 -5.74%)
スーパー・マイクロ<SMCI> 516.55(-100.40 -16.27%)
リフト<LYFT> 9.65(-1.33 -12.08%)
ルーメン<LUMN> 7.12(+2.12 +42.30%)
エアビー&ビー<ABNB> 113.21(-17.26 -13.23%)
アップル<AAPL> 212.73(+5.50 +2.65%)
マイクロソフト<MSFT> 404.02(+4.41 +1.10%)
アマゾン<AMZN> 165.28(+3.35 +2.07%)
アルファベットC<GOOG> 162.80(+2.26 +1.41%)
テスラ<TSLA> 198.45(-2.19 -1.09%)
メタ<META> 495.99(+1.90 +0.38%)
AMD<AMD> 133.50(+3.32 +2.55%)
エヌビディア<NVDA> 103.77(-0.49 -0.47%)
イーライリリー<LLY> 768.70(-24.48 -3.09%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美